各社のモバイルWiFiルータ比較 2011年版

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最初にモバイルWi-Fiルータの比較をまとめたのは2010年の5月のことで、未だに多くの方に見ていただいていながら、ほとんど内容の更新が出来ていなかったけれど、その後各社からモバイルWi-Fiルータに新しい端末が登場してきたので、比較を最新版に更新してみた。

■モバイルWi-Fiルータ比較サマリー

製品名と利用可能な回線、および端末&回線コストのみのサマリーの比較。

製品名 販売店など 端末価格 回線/契約 2年間
最低コスト
2年間
最大コスト
L-09C 家電量販店
ドコモショップなど
0円 docomo
Xi + FOMA
13,125円 159,390円
+従量金額
URoad-8000 BIGLOBE WiMAX 0円 WiMAX 13,775円 91,224円
Pocket WiFi
(GP02)
EMOBILE ONLINE

0円 EMOBILE G4 38,915円 95,955円
BF-01B 家電量販店
ドコモショップなど
0円 docomo FOMA 13,125円 156,240円
DWR-PG
+ bmobile Fair
Amazon 27,939円 b-mobile Fair
(docomo FOMA)
27,939円 80,859円
MiFi 2372 Amazon 24,450円 b-mobile Fair
(docomo FOMA)
24,450円 77,370円
Huawei
E585
Amazon 10,000円前後 b-mobile Fair
(docomo FOMA)
10,000円 62,920円
IDEOS
(日本通信版)
Amazon 25,935円 b-mobile Fair
(docomo FOMA)
26,262円 78,855円

■Xi、WiMAX、EMOBILE G4など高速通信に対応しているモバイルWi-Fiルータ

Xi、WiMAX、EMOBILE G4に対応したモバイルWi-Fiルータの比較。

カテゴリ Xi WiMAX EMOBILE G4
製品名など L-09C URoad-8000 Pocket WiFi(GP02)
販売店 家電量販店、ドコモショップなど BIGLOBE WiMAX EMOBILE ONLINE
端末製造または販売元 LGエレクトロニクス シンセイコーポレーション Huawei
端末価格 0円 0円 0円
契約事務手数料 3,150円 無料 2,835円
利用可能な回線 Xi
FOMA
UQ WiMAX EMOBILE G4
回線費用 2,500円~5,985円/月 3,591円/月 1,400円~3,880円/月
ISP料金 mopera Uなど別途契約必要
525円/月
ベーシックコース
210円/月
無料
2年間
最低コスト
13,125円 13,775円 38,915円
2年間
最大コスト
159,390円
+従量で使った金額
91,224円 95,955円
契約期間 2年間。
『Xiデータプラン フラット にねん』契約時
『WiMAX Flat 年間パスポート』契約の場合、契約から1年間。 『にねんM』の場合、契約から2年間。
契約解除料 契約期間中の解約は9,975円の解除料発生。 契約から1年以内の解約:9,975円
契約から1年以降の解約:5,250円
最大で33,600円の解除料発生。
1ヶ月に1,400円ずつ減額。
備考
(端末&回線費用関連)
端末価格は量販店での実売価格。PC同時購入で30,000円前後の割引あり。

最低コストは契約直後に解約した場合を想定。

2012年4月までの料金上限はキャンペーンにより1,575円/月割引される。

2012年10月以降は 7GB/月を越える容量は2GB/2,625円で追加購入可能。

端末価格/回線費用はBIGLOBE WiMAXで年間パスポート契約時。
最低コストは契約直後に解約した場合。
解約後は別のWiMAX事業者と契約可能。
契約種別は『にねんM』の場合。
最低コストは契約翌月に『スーパーライトデータプラン』に変更した場合を想定。
⇒一度料金プランを変更すると、キャンペーンによる 3,880円/月は適用されなくなる。
対応通信方式/周波数
(WAN側)
LTE
2100MHz

W-CDMA
2100/850MHz

WiMAX
2.5GHz帯
W-CDMA/DC-HSDPA
1.7GHz/2.1GHz
SIMロック 解除可能。
(解除手数料は3,150円)
SIMカードなし
解約後は別のWiMAX事業者と契約可能。
SIMロックフリー
無線LAN方式 IEEE802.11b/g/n IEEE802.11b/g
(nも対応予定)
IEEE802.11b/g/n
同時最大接続数 10台 10台 5台
固定回線のAPとして利用 × × ×
下り最大速度 Xi:37.5Mbps
(屋内の一部では72Mbps)
FOMA:7.2Mbps
40Mbps 42Mbps
上り最大速度 Xi:12.5Mbps
(屋内の一部では25Mbps)
FOMA:5.7Mbps
10Mbps 5.8Mbps
サイズ(縦、横、厚) 122mm
64mm
15.9mm
91mm
57mm
20.4mm
102mm
56mm
15.5mm
重量 約156g 98g 約110g
連続通信時間 Xi:8時間
FOMA:6時間
9時間 4.5時間
備考
(スペック関連)

上記で比較している3台は全て所有していて日常的に使っているので、個別の端末について簡単に使い勝手などなどをご紹介。

▼L-09C
Xiエリアは徐々に拡大しているけれど、WiMAXに比べるとまだまだ限られていて、純粋にXiエリアだけで使おうとすると、利用可能なエリアは限られるし、移動中などでXiでの通信中にFOMA網に切替が発生することも多い。
⇒山手線乗車中でさえ『ずっとXiで通信可能』という状況ではない(^ ^;

WiMAXと比較した場合『地下鉄駅や地下街でも通信が可能』のはメリットだけれど、これらのエリアでは今のところXiではなくFOMA網での接続になるので、地下エリアで利用可能な通信速度についてはさほど高速ではない。

L-09CはXi対応のモバイルWi-Fiルータ第一弾のためか、通信時および通信待機時のバッテリ消費が大きくて、大容量のバッテリを搭載している割には連続利用可能時間が短いのも、実際に使ってみると不便に感じているところ。

ただ、Xiに接続した状態での通信速度はかなり高速なので、今後のXiエリアの拡大と後継端末でのチップ改善などによるバッテリ消費が小さくなることで、使い勝手がよくなることに期待している(^ ^)

▼URoad-8000
コンパクトかつ長時間の連続稼動が可能となったWiMAX対応のモバイルWi-Fiルータ『URoad-8000』

カタログスペックでの連続通信時間が9時間と長時間になっているけれど、実際に使ってみると確かに長時間動作を実感することが出来る優れもの。
端末サイズも、同じくWiMAX対応のモバイルWi-FiルータWM3500Rよりコンパクトになっており、持運びもしやすい(^ ^)

スペック表には現れないメリットとして、URoad-8000のハンドオーバー性能は、同じWiMAX対応のWM3500Rよりも格段に優れていて、都心からけっこう距離のある成田空港への移動中でも殆ど通信切断が発生しなかった。という事を経験している(^ ^)
関連エントリ:WiMAX:URoad-8000のハンドオーバーが優秀! | shimajiro@mobiler

地下鉄駅や地下街では通信する事が出来ないというデメリットがありながらも、それ以外のエリアではXiよりもエリア面で先行しており『意外に使えるエリアが広い』というのが最近のWiMAXのエリアに関する印象で、先述したURoad-8000のハンドオーバー性能の改善と合わせて、モバイルでの使い勝手は従来モデルと比べて大きく改善している。

デメリットをあげるとすると、やはり地下街や地下にあるお店、エリア内でもちょっと奥まったお店では通信が出来ない事が多いので、『WiMAX一台で安心』という状態ではないところで、このあたりはb-mobile Fairを使うなりスマートフォンの回線を使うなりして何らかの補完があると安心(^ ^)

以前と比べると、解約時の違約金(1年目)が 5,000円 ⇒ 10,000円近くに値上げ。などがあったけれども、とは言え他のケータイキャリアのデータ通信回線と比べれば価格的な部分でのメリットも未だに大きい。

そんなわけで、『モバイルWi-Fiルータ』として使う場合、現状の選択肢で一番のオススメはURoad-8000かなぁ(^ ^)
※そのあたりはエントリの最後の結論の部分でも記載。

▼Pocket WiFi(GP02)
初代Pocket WiFi(D25HW) ⇒ 二代目Pocket WiFi(GP01)に続く三代目となるPocket WiFi(GP02)

そもそも入手したきっかけが、9月末まで行われていた『にねんS』での投売キャンペーンの条件がなかなか良いぞ。という事で入手をしたので、実はさほど期待していなかったのだけれど、期待していた以上の仕事をしてくれているのが、EMOBILE G4対応のGP02。

カタログスペックで下り最大42Mbpsをうたっていながら、実際に42Mbpsに対応したエリアは非公開。
関連エントリ:EMOBILE G4下り最大42Mbps対応エリアは『非公開』 | shimajiro@mobiler

なんとなくだけれど、下り最大42Mbpsで通信が可能なエリアは実際には結構小さい。と思ってはいるのだけれど、深夜時間帯以外でなら、都内では意外に安定した速度で利用する事が出来ているので、特に不満を感じていないのも事実。

特に、平日夜の京王線新宿駅ホーム内ではdocomo網が壊滅的につながり難い。という状況が発生していたけれど、そんな時でもイー・モバイル網であれば、特に問題が発生したことが無いのには助けられていた(^ ^;

まだ海外での利用は試したことが無いけれど、何気にSIMロックがかけられていない。というのも、GP02の隠れたメリット。

デメリットとしては、端末サイズが少し大きい割には連続通信時間が短いのと、深夜時間帯は通信速度が遅くなる、同時接続可能台数は少ないの三点。

連続通信時間は、L-09Cよりも短いので『電源ONにしっぱなしで運用する』という使い方をすると、半日もバッテリーがもたないので、バッテリーの管理には要注意。

■3G(HSDPA)対応のモバイルWi-Fiルータ

発売開始から1年以上が経過しているけれど、3G(HSDPA)対応のモバイルWi-FiルータとしてBF-01Bと、同一製品のバッファローブランドであるDWR-PGをご紹介。

カテゴリ 3G – 1Mbps以上 3G – 1Mbps以上
製品名など BF-01B ポータブルWi-Fi
DWR-PG + bmobile Fair
販売店 家電量販店、ドコモショップなど Amazon
端末製造または販売元 バッファロー バッファロー
端末価格 0円 27,939円
契約事務手数料 3,150円 無料
利用可能な回線 NTTdocomo NTTdocomo
回線費用 2,500円~5,985円 0円~2,257円
ISP料金 mopera Uなど別途契約必要
525円/月
無料
2年間
最低コスト
13,125円 27,939円
2年間
最大コスト
156,240円 80,859円
契約期間 2年間。
『定額データプラン スタンダード2 バリュー』契約時
縛りなし
(端末単体販売)
契約解除料 契約期間中の解約は9,975円の解除料発生。 なし
備考
(端末&回線費用関連)
端末価格は量販店での実売価格。PC同時購入で40,000円前後の割引あり。
最低コストは契約直後に解約した場合を想定。
回線はb-mobile Fairを想定
b-mobile Fair(Amazon)

2年間最低コストは端末代のみ。最大コストの回線費用は2,205円/月で計算

対応通信方式/周波数
(WAN側)
HSDPA/HSUPA/W-CDMA
800/2100MHz
光回線(クレードル利用時)
公衆無線LAN
HSDPA/HSUPA/W-CDMA
800/2100MHz
光回線(クレードル利用時)
公衆無線LAN
SIMロック SIMロック有。
NTT docomoのみ利用可能。
SIMロック有。
NTT docomoのみ利用可能。
無線LAN方式 IEEE802.11b/g IEEE802.11b/g
同時最大接続数 6台 6台
固定回線のAPとして利用
(クレードル必要)

(クレードル必要)
下り最大速度 7.2Mbps 7.2Mbps
上り最大速度 5.8Mbps 5.8Mbps
サイズ(縦、横、厚) 95mm
64.4mm
17.4mm
95mm
64.4mm
17.4mm
重量 約105g 約105g
連続通信時間 6時間 6時間
備考
(スペック関連)

XiやWiMAX対応のモバイルWi-Fiルータと比べてしまうとどうしても最大の通信速度で劣る面があるけれど、BF-01Bのメリットとしては

・クレードルに挿すことで充電&固定回線のアクセスポイントとして利用できる
・待機時の消費電力が小さいので『電源ONにしっぱなしの運用』がしやすい
・互換バッテリがAmazonなどで安く販売されている

といった点があり、Xiクラスの高速な通信速度が不要なのであれば、今でもオススメしたい一台。
※個人的には、2010年に購入したモバイルガジェットの中でベストに選出するぐらいのお気に入りの端末
関連エントリ:2010年に購入したモバイルガジェットベスト5 | shimajiro@mobiler

Xi対応のL-09Cを入手してからは、普段使いとしてはL-09Cを利用する事が多いけれど、未だにサブとしてb-mobile SIM U300やb-mobile Fairなどを入れて持運ぶ事が多い、頼れる端末(^ ^)

端末としてはかなり完成度の高い一台でありながらも、デメリットとしては、docomo回線で利用する場合の通信費が高いこと。
公式サポートされている方法では無いながらも、Xi SIM + FOMA端末でも利用が出来る点を考慮すると、個人的なオススメとしてはBF-01Bで新規に回線契約するよりも、BF-01Bは白ロムとして入手してb-mobile FairやXi SIMと組み合わせて使うのがオススメ。
※実際、L-09C入手後は僕自身もそう使っている(^ ^;

■SIMロックフリーのモバイルWi-Fiルータ

SIMロックが解除され『SIMロックフリー』として使えるモバイルWi-Fiルータの中から3台をご紹介。

カテゴリ SIMフリー SIMフリー SIMフリー
製品名など MiFi 2372 Huawei E585 IDEOS(日本通信版)
販売店 Amazon Amazon Amazon
端末製造または販売元 Novatel Huawei Huawei
端末価格 24,450円 10,000円前後 25,935円
契約事務手数料 無料 無料 無料
利用可能な回線 NTTdocomo他
(SIMロックフリー)
NTTdocomo他
(SIMロックフリー)
NTTdocomo他
(SIMロックフリー)
回線費用 0円~2,257円 0円~2,257円 0円~2,257円
ISP料金 無料 無料 無料
2年間
最低コスト
24,450円 10,000円 26,262円
2年間
最大コスト
77,370円 62,920円 78,855円
契約期間 縛りなし
(端末単体販売)
縛りなし
(端末単体販売)
縛りなし
(端末単体販売)
契約解除料 なし なし なし
備考
(端末&回線費用関連)
回線はb-mobile Fairを想定
b-mobile Fair(Amazon)

2年間最低コストは端末代のみ。最大コストの回線費用は2,205円/月で計算

回線はb-mobile Fairを想定
b-mobile Fair(Amazon)

2年間最低コストは端末代のみ。最大コストの回線費用は2,205円/月で計算

回線はb-mobile Fairを想定
b-mobile Fair(Amazon)

2年間最低コストは端末代のみ。最大コストの回線費用は2,205円/月で計算

対応通信方式/周波数
(WAN側)
HSDPA/HSUPA/W-CDMA
800/850/1900/2100MHz

GSM/GPRS/EDGE
850/900/1800/1900MHz

HSDPA/HSUPA/W-CDMA
2100MHz

GSM/GPRS/EDGE
850/900/1800/1900MHz

HSDPA/HSUPA/W-CDMA
850/1700/1900/2100 MHz

GSM/GPRS/EDGE
850/900/1800/1900 MHz

SIMロック SIMロックフリー SIMロックフリー SIMロックフリー
無線LAN方式 IEEE802.11b/g IEEE802.11b/g IEEE802.11b/g/n
同時最大接続数 5台 5台 5台
固定回線のAPとして利用 × × ×
下り最大速度 7.2Mbps 7.2Mbps 7.2Mbps
上り最大速度 5.8Mbps 5.8Mbps 5.8Mbps
サイズ(縦、横、厚) 98mm
62mm
15.3mm
86mm
46.5mm
10.5mm
95.5mm
48.6mm
14.1mm
重量 約81g 約90g 約90g
連続通信時間 4時間 5時間 4時間
備考
(スペック関連)

SIMロックフリーの端末は、キャリアとの契約なしに端末を直接Amazonなどから購入する事が出来るのが特徴。
日本国内で利用する場合は、日本通信のb-mobile FairなどのSIMカードを別途入手して利用するので、上記表ではb-mobile Fairを回線として利用する場合について記載。

実際に使った事が無いのでスペックや販売価格で選ぶ形にはなるけれど、MiFi 2372とHuawei E585を比べると、Huawei E585の方がコンパクトかつ端末価格が安くなっているという点でエントリーモデルとして選ぶなら端末価格が安いHuawei 585をオススメ。

Huawei E585には無いMiFi 2372のメリットとしては、FOMAプラスエリアに対応しているという点があるので、FOMAプラスエリアでも使いたい場合はMiFi 2372を選択するのが良い。

日本通信版の『IDEOS』は正確に言うと、
『テザリングを有効にすることで、モバイルWi-Fiルータとしても使えるスマートフォン』
なので、通常のスマートフォンとして利用できる点が、ここで紹介している他のモバイルWi-Fiルータとは大きく異なる点。

結論

個人的にはXiのエリア展開には非常に期待が大きいのだけれども、現時点での選択肢としてオススメしたいのはWiMAX対応の『URoad-8000』

・コストパフォーマンスに優れている
・現時点でXiよりもエリアが広い
・連続通信可能時間が長い
・替えバッテリの入手が容易

といったあたりが、オススメの理由。
WiMAXだとエリア的に不安がある場合にオススメしたいのはFOMAエリアでも通信する事が出来るXi対応端末なのだけれど、こちらは現時点では端末の完成度という部分ではWiMAXよりも甘さが残っているように感じているので、後継機種の登場に期待したいところ(^ ^;

■最後に
それなりに気をつけて記載をしたつもりですが、何か間違ってたらコメント欄などなどでご指摘いただけると嬉しいですm(_ _)m

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