【読書メモ】ブログ飯 個性を収入に変える生き方 – ブログで家族を養う筆者の経験は必読

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ブロガーの染谷昌利さんが執筆された『ブログ飯』を拝読したので読書メモ。
※書評って書くとなんだかエラそうなので、読書メモということで。

『ブログ飯』のAmazonでの販売ページは以下より。
※期間限定でKindle版は30%ポイント還元されるのでKindle版もオススメ。

ブログ飯 個性を収入に変える生き方 ブログ飯 個性を収入に変える生き方
染谷 昌利

インプレスジャパン 2013-06-21
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まずは『ブログ飯』の著者、染谷さんの自己紹介。

私は現在38歳。家族は、妻ひとり(専業主婦)、子ひとり(4歳)、猫1匹。2009年に勤めていた会社を辞めたのちは、どこの組織にも属さず、自宅で働きながら家族3人(+1匹)を養っています。その主な収入源は、複数のブログを運営しながらのアフィリエイトと、Google AdSenseです。
(P.6)

とあり、染谷さんは『複数のブログ』(かなりの数)を運営しながらGoogle AdSenseやアフィリエイトでの生活を2009年から丸4年以上継続しているとのことで、会社員からブロガーになった。という染谷さんの考え方に強く共感したのが、以下のくだり。

私は、大手を振って、会社を辞めてフリーランスとして働くのは素晴らしい、と声高に主張する気はありません。どう働くかは、個人的な話であり、これがダメで、あれがイイというものではないと思っています。ただ、私自身は、今のフリーランスで働くと言う決断をして良かったと思っています。私の経験が、皆さんの迷いを解決する一助になれば幸いです。
(P.8)

自分の場合は、好きで続けていたBlogからの収入で生活することが『不可能じゃ無い』という段階に達したタイミングと、会社を退職しようと思うタイミングが重なったので『Blogで生活していく』というチャレンジをしてみよう。ということで会社を退職したけれど、万人にとって会社員よりもフリーランスが素晴らしい。

とは思わないし、自分の場合はある程度生活していけるだろうというアタリをつけた上で会社員を退職してフリーランスになった後も、生活に対する不安にアタマが支配されてBlogが書けない(書けはするけれど、24時間相当なプレッシャーを感じる)という時期があって、今振り返って思えば、当時はそれなりにしんどい思いだった。

そんなわけで『フリーランス最高!』ということは別に思っていないし、会社員の人からは『自由に時間使えていいね』ということを言われることもそれなりにあるけれど、とはいえ本気で会社を退職してフリーランスを目指している人は滅多にいないし、それが悪いことだとも全く思っていない。

『ブログ飯』では、染谷さんが過去に『Blogへのアクセス数を短期的に増加するテクニックを追い続けた時期がある』と告白しておきながら、それらの表面的なテクニックはそれほど重要ではない。

ということに気付いた。と紹介されていて、この点にも強く共感できるし、これらの体験を含めて率直に書かれているので、書かれている内容が染谷さんの経験に基づくものとして、グっと信頼できる。

染谷さんは『ブログで飯を食う』ために数々のチャレンジをしており、本書の中で紹介されているだけでも、レシピ&グルメブログ、銀座周辺のランチスポット紹介Blog、就職・転職必須マニュアル、ハワイのパワースポット旅行記、パワーストーンのほかに、いわゆるアフィリエイトサイトを大量に作成した経験があるとされている。

そこで(いま考えると浅はかなのですが)報酬単価が高い商品や売りやすい商品を紹介するだけの、商品の特徴から利用者の感想、購入方法などを掲載した5〜10記事程度のいわゆるアフィリエイトサイトを大量に作り始めました。自分の興味関心や購入者の気持ちなど関係ありません。とにかく自分が生きていくために必要な事だと思い込んでいました。

P.35

これらの多数のBlogの作成を経た後に『ブログ飯』のきっかけとなる『Xperia非公式マニュアル』が誕生するけれど、その間には『ブログで飯を食う』というチャレンジを諦めかけたことがあった。

と紹介されており、『Xperia非公式マニュアル』によってブレイクするまでの間の、決してラクでは無い道のりが紹介されている。

『Xperia非公式マニュアル』でのブレイクには、タイミングなどを含めて『運が良かった』という要素がありつつも、Xperia非公式マニュアルの立ち上げまでの経験が役に立ったとのことで、Xperia非公式マニュアル以前の数々のBlog立ち上げによるトレーニングの結果と言える。

また、今まで記事を書き続けてきたからこそ、わかりやすい内容で一気に100記事もの投稿が行えたとも思います。結果的に、アドセンスのチョイスは正解でしたが、最適な広告手段を選ぶことができたもの、これまでの試行錯誤の経験がモノを言ったのだと思います。おそらく、独立してすぐにこのブームがやってきても、うまく波に乗ることはできなかったと思うのです。
P.42

Blogの運営については『馬鹿になれるくらい好きなこと』をやり続けることが大事。としており、染谷さん自身が『好きだからこそ』Blog運営に必要となる様々な知識を身につけることができ『ブログで飯を食う』ことができるようになったとのこと。

私は今、ブログの運営だけで、妻子を養えるだけの収益を得ています。
でも、振り返ってみると、好きなことを続けてきた結果が今に結びついているのだと、強く感じています。好きなことだったからこそ、会社に勤めながら5年、フリーランスになってからも4年、計9年もブログを書いてこられたのです。好きだったからこそ、(ブログを運営するのに必要な知識などを)勉強するのもの苦じゃなかった。好きだったからこそ、偏向した愛情が文章に出て、訪問者の人に楽しんでもらえたのではないかと思っています。

P.55

自分自身の経験としても『好きで好きで仕方が無いこと』『どうしてもやめられないこと』を続けていたら、『Blogで飯が食えるようになった』と思っているので『Blogで飯を食うのに必要なこと』の中で一番大切なのは、後付けで誰でも身につけられるテクニックを身につけることではなく『人生を賭けて没頭できる対象を見つけられるか』と、その対象への没頭度合いなんではないかと思う。
※似たような趣旨のフレーズは、梅田望夫さんの書籍(具体的なタイトルは失念)でも出てきた気がする。

『ブログ飯』では『時間が無いときにどうブログを書いたら良いのか』というヒントとして『酒をやめる、タバコをやめる、テレビを見ない』ことによってBlogを書く時間をひねり出すことを紹介し、実際に染谷さんも禁煙のほか自宅では禁酒しているとのことで、特に会社員として生活しながらブログを書くにはどうするか?と考えている方にとってはヒントになるのではと思う。

その他にも、時間の優先順位を見直してBlogを書く時間を捻出する、日常生活に絡ませて『ブログを書く習慣をつける』ことも紹介されており、自分自身が会社員時代に取り組んでいた『仕事に行く前/仕事が終わった後/寝る前に記事を書く』というよく似た取り組み(完全には守れていなかったけれど)を思い出した。

『毎日Blogを書く』ことは慣れてしまえばラクだし『毎日複数本の記事を書く』ことも、習慣となってしまえばそう難しいものでは無い。実際自分自身も仕事をしながら、平均すると1日3本ぐらいのBlogエントリを書くことができたので、『毎日Blogを書く』行為は『慣れるまでは乗れない自転車でも、慣れたら難なく運転できる』というような類いものだと思っている。
※記事の本数を増やそう!という意識はそれほど持っていなかった。ということを付け加えておきたい。

検索エンジンで上位表示させることを目的としたSEOについては、バッサリと『SEOは気にしなくていい』としており、染谷さん自身がSEOをほとんど何もしていない。とのこと。

私は数年前からSEOはほとんど何もやっていません。やっていることと言えば、新しく作ったブログに検索エンジンのクローラを回すためのリンクを1本送っているだけです。
(P.99)

個人的にも『検索エンジンに向けた最適化』より『閲覧してくれるヒトのための最適化』を重視すると決めているので、SEOはどちらかと言えば意識的に『気にしない』ようにしていて、染谷さんの言う『個人のブログであればSEOよりも記事の本数、内容が大切』という内容に強く同意している。

結果的に、このBlogのアクセス数はそれほど多くないと言われれば事実かもしれないけれど、そもそも『アクセス数を増やす』ことにそれほど興味が無いのと、アクセス数を増やすためだけの工夫はしようと思っていなくて『閲覧しやすくて価値ある情報があれば、自然とアクセスは増える(べきである)』程度に考えている。

そんなわけで『Blogで飯を食っていこう』とか、『Blogで飯が食えたらなぁ』と、ぼんやりとでも思っている方は一度手に取ってみると、さまざまな『気づき』や『ヒント』が得られる一冊なので、読んでみることをオススメ。

全体を通じて、著者の染谷さんはかなり戦略的に『ブログで飯を食う』ための試行錯誤を繰り返した結果として『ブログで飯が食える』ようになったことが理解できる。

最後に、本の結びに書かれている言葉がステキなのでご紹介。

あなたの経験、知識は誰かが必要としています。
あなたの情報を求めている人は必ず居ます。
あなたのその声がその人に届くまで、諦めずに続けてください。

それから、巻末の『特別コラム:鬼嫁は見た!』は必見(^ ^;

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染谷 昌利

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