エアアジア・ジャパンはPeachブランドに統合か?9月以降の減便を正式に発表

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ANAホールディングスとマレーシアのエアアジアの合弁事業である『エアアジア・ジャパン』が撤退することが正式に発表され、提携解消に伴う会見では、

(1)10月26日をもってエアアジア・ジャパンとしての運航を終了する
(2)7月中に、新しいブランドのLCCの立ち上げに関して発表を行う
(3)9月以降は、エアアジア側への機材返却に伴う減便が発生する

という3点が発表された。

エアアジア・ジャパンの運航終了については10月26日が最終日となる予定で、こちらについては特に新しい情報が無いけれど、(2)および(3)については様々な情報が出はじめているので、現段階でわかっていることのまとめ。

合弁の解消に伴う会見では『7月中に新しいブランドのLCCの立ち上げに関して発表を行う』と発表があったけれど、現時点で『新しいブランドのLCC』については発表されておらず、また発表に関する通知なども行われていない模様。

そんな中、ANAが別途出資しているLCCである”Peach”のブランドで運航を継続する見込み。という情報が『週刊ダイヤモンド』に掲載されている。

週刊ダイヤモンドの該当箇所は以下。

LCCの株主を悩ませる ジェットスターの増資問題|Close-Up Enterprise|ダイヤモンド・オンライン

ANAがエアアジアから完全に引き取ったLCCは、看板をピーチに衣替えして成田での事業を継続する見込み。

週刊ダイヤモンドの記事内容は、どこの誰がコメントしたものなのか、推測によるものなのかハッキリしない上、エアアジア・ジャパンの合弁解消に伴う会見での発表内容(7月中に新ブランドのLCCについて発表する)とは一致しないものの、

・『7月末までに発表する』と案内した新しいブランドのLCCの立ち上げに関する情報が現時点で無い。
・Peachは、エアアジア・ジャパンと比較して搭乗率などて健闘しており、Peachブランドを強化する方向も考えられる。

と言う点では、エアアジア・ジャパンに代わるLCCとして新ブランドを立ち上げるのではなく、『Peachブランドによる運航継続』の可能性も十分『ありえる』と考えることもできる。

Peachは、国内線に就航済みのLCC3社の中では唯一、関空(大阪)を拠点にしたLCCであり、関空が24時間運航可能な空港である点を活かし、ジェットスター・ジャパンやエアアジア・ジャパンが運航上の制約を受ける、深夜時間帯の離発着についても制限が無いので、

成田の門限に間に合わないので欠航 ⇒ 翌日朝の成田発便も欠航

という心配が不要であり、成田を拠点とするLCCに比べると欠航リスクが小さい。などの利点を持っている。

一方で、Peachの代表取締役CEOはエアアジア・ジャパンとの統合については一貫して否定している。

【ドラマ・企業攻防】ANA、エアアジアと合弁解消 「日本流」の溝埋まらず+(4/4ページ) – MSN産経ニュース

もっとも、好調なピーチも最大の目標である単年度黒字化はまだ達成していない。井上慎一CEOは「エアアジア・ジャパンを仲間と思っていない。一緒になるのも迷惑」と述べ、自社の経営を軌道に乗せることに注力する。

提携解消に伴うANAホールディングスの会見での発表と、PeachのCEOによるコメントとしては『エアアジア・ジャパンのPeachへの統合は無い』ということで一致しているものの、『新しいブランドのLCC立ち上げ』に関する情報が現時点で一切報道されておらず、新しいブランドのLCCを成田拠点でスタートするよりは、Peachブランドに注力した方が成功する可能性が高い。と考えるのは合理的な気がする。

そんなわけで、ANAホールディングスからの公式発表は無いので、あくまで推測にはなるけれど、エアアジア・ジャパンの撤退後の『新しいブランドのLCC立ち上げ』は、『Peachによるエアアジア・ジャパンの統合』という形に決着するのかも。

提携解消に伴う会見の中で予告されていた『エアアジア側への機材返却に伴う減便』は対象便が正式に発表されている。

機材返却に伴う欠航に関するエアアジア・ジャパンの発表は以下より。

エアアジア保有機材の一部返却に伴う欠航について

この度、エアアジアとANAとの合弁事業解消に伴い、エアアジア・ジャパン株式会社は2013年10月末をもってエアアジアブランドでの運航を終了することとなりました。これに伴い、9月1日(日)~10月26日(土)の期間、一部の便を欠航とさせていただくこととなりましたので、お知らせ致します。該当便をご予約いただいているお客様、ならびに弊社便のご利用をお考えのお客様には多大なるご不便、ご迷惑をおかけすることを心よりお詫び申し上げます。

エアアジア・ジャパンでは、欠航時の通常対応は『払い戻しもしくは自社便への振替』となっているけれど、今回のブランド終了に伴う特別な対応として、他社便への振替についても『一部の調整できない便を除き提案している』とのこと。

この度のブランド終了に伴う欠航におきましては、当社判断の特別な対応といたしまして、他社運航便への振替も、一部の調整できない便を除き、併せてご提案させていただいております。詳しくは、Eメールの内容をご一読のうえ、必要事項を記入しお手続きの程よろしくお願致します。

エアアジア・ジャパンの欠航および、他社便への振替対応については、ANAホールディングスが会見にてコメントしていた『欠航する便を予約している乗客は、ANAグループとして責任を持って対応する』という内容と一致している。
※幸運な事に(?)自分が予約・購入している便については欠航の対象になっていない模様。

気になる『新しいブランドでのLCC立ち上げ』について公式な発表が無いけれど『7月中に発表予定』とのことなので、近日中には正式な情報が明らかになる見込み。

ちなみに、7月30日にはANAの決算発表が予定されており『新しいブランドのLCC立ち上げ』ではなく『エアアジア・ジャパンをPeachブランドへ統合』というパターンであれば、このタイミングで同時に発表。ということもありえるかも。

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