UQコミュニケーションズが『WiMAX 2+』を発表!通信料や通信速度制限のまとめ

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『UQ WiMAX』サービスを提供する『UQコミュニケーションズ』が、次世代WiMAXサービスとして『WiMAX 2+』サービスを10月末より開始することを正式に発表した。

UQコミュニケーションズのプレスリリースは以下。

超高速モバイルブロードバンドサービス「WiMAX 2+」の提供開始について | UQ WiMAX – ワイヤレスブロードバンドで高速モバイルインターネット

UQコミュニケーションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 野坂章雄、以下UQ)は、超高速モバイルブロードバンドサービス「WiMAX 2+(ワイマックスツープラス)」を2013年10月31日(木)より提供開始いたします。

通信速度は下り最大110Mbpsでスタート/2014年には下り最大220Mbpsを目指す

WiMAX 2+のサービス開始は10月31日(木)より。サービス開始時は下り最大110Mbpsでサービスが提供開始され、2014年には(現時点で)国内最高速となる下り最大220Mbpsへ高速化する予定となっている。

2013年10月1日の時点で提供されている国内のモバイルインターネットサービスでは、ドコモが(試験)提供中の下り最大150Mbpsのサービス(Xi)が最速となっており、こちらは10月中に商用サービスが開始される予定で、WiMAX 2+はサービス開始時点で『国内最高速』にはならず、通信速度では他社のサービスに(理論値では)劣っていることになる。

UQコミュニケーションズでは、WiMAX 2+のサービスを2014年中に下り最大220Mbpsに高速化することを計画しており、予定通り下り最大220Mbpsのサービスが開始された場合、国内で提供されるモバイルインターネットサービスとしては最速となる可能性がある。

通信速度制限:LTEオプション利用時は7GB/月、その他ケースでは一部ケースで制限対象に

『NO LIMIT』というキーワードで広告展開を行ってきたWiMAXが、WiMAX 2+で『容量無制限』を継続するのか注目が集まっていたけれど、結果的にはWiMAX 2+サービスについては基本的には容量無制限となっており、LTEオプションを利用した場合に、(現行)WiMAX以外の通信について7GB/月の制限対象となることが発表された。

■モードと通信方式と通信可能量の関係図(プレスリリースより引用)
WiMAX 2+の対応モードと通信量の関係

(1)『ハイスピードプラスエリア』モードを利用した場合の7GB/月制限について

auの4G LTEエリアで利用可能な『ハイスピードプラスエリア』モードを有効にして通信を行った場合、通信容量が7GB/月に制限され、容量上限に到達した場合は通信速度が128kbpsに制限される。

端的に言うと『ハイスピードプラスエリアモード』は、WiMAX 2+とauの4G LTEが利用可能な代わりに、7GB/月に通信量が制限される。

(2)WiMAX 2+とWiMAXが利用可能な『ハイスピードモード』は契約から24ヶ月間は通信量制限なし

WiMAX 2+とWiMAXが利用可能な『ハイスピードモード』は、契約から24ヶ月間は通信量制限なしという、少々変わったサービス仕様となっている。

『契約から24ヶ月で解約する』という使い方を前提に考えると、WiMAX 2+の利用については毎月の通信量の制限は無いと言える。

仮に『ハイスピードプラスエリアモード』で7GB/月を超えた場合でも、『ハイスピードモード』にした場合は、通信量(7GB/月)を超過したことによる通信速度の制限の対象外となる(課金開始から24ヶ月以内は)

但し、心配なのは『直近3日間の通信量が1GBを超えた場合は2015年4月以降に通信速度制限を行う場合がある』という記載。

当日を含まない直近3日間のWiMAX 2+及びLTEの合計通信量が1GB以上となった場合、 2015年4月以降、通信の混雑状況に応じてWiMAX 2+の通信速度を終日制限することがあります。

『通信の混雑状況に応じて制限することがある』とされており、通信が混雑していないエリアでは制限を受けない可能性もあるけれど、通信量が日常的に多い場合は注意が必要。

(3)従来のWiMAXについては『ノーリミットモード』で『容量無制限』が継続

下り通信速度は40Mbpsと、WiMAX 2+やauの4G LTEと比べて見劣りするけれど、従来のWiMAXについては単純な『容量無制限』が継続されており、ハイスピードモードで直近3日間の通信量が1GBを超えて通信速度制限を受ける状態となっても、『ノーリミットモード』に変更すれば、通信速度制限の対象外となる。

二年契約で通信料は3,880円/LTEオプションは月額1,055円で使った月だけ課金

料金プランは『UQ Flatツープラス』が提供され、二年契約時の基本料金は4,405円、『UQ Flatツープラスおトク割』によって最大25ヶ月間、525円/月の割引きが適用され、割引き適用後の通信料は3,880円/月となる。

UQ Flatツープラス:4,405円/月
UQ Flatツープラスおトク割:▲525円/月
————————————
合計料金:3,880円/月

一見すると、他社のモバイルインターネットプラント大きく変わらないように見えるWiMAX 2+の料金だけれど、契約期間中の契約解除料については割高に設定されている。

[契約期間中の解除料]
契約から最初の12ヶ月間:19,950円
13ヶ月目 〜 24ヶ月目:14,700円
25ヶ月目以降:9,975円

その他、契約期間縛りの無い『UQ Flatツープラス(期間条件なし)』は基本使用料5,455円/月となっており、二年契約による割引き適用後の通信料と比べて、2,305円/月通信料が高い計算となる。

WiMAX以外にも『LTEオプション』に対応しており、auの4G LTEネットワークを利用することが可能。

『LTEオプション』はモバイルWi-Fiルータ本体側の操作によって『ハイスピードプラスエリアモード』を有効にして利用した月だけ、オプション料金として1,055円/月が追加で請求される。

二年契約の場合、月額料金とLTEオプションを利用した月の通信料は以下の計算になる。

月額料金:3,880円/月(割引き後)
LTEオプション:1,055円/月
————————————
合計料金:4,935円/月

『LTEオプション』を利用する際の『ハイスピードプラスエリア』に切り替えた場合、自動的に課金が開始されることはなく、モバイルWi-Fiルータ側で確認画面が表示されるのでその点は安心できる。

■Wi-Fi WALKER WiMAX2+(HWD14)上で表示される確認画面
ハイスピードプラスエリアに切り替えた際のダイアログ

第一弾端末『Wi-Fi WALKER WiMAX2+』は二年契約で端末代2,800円

WiMAX 2+対応サービスの第一弾端末として発売される予定の『Wi-Fi WALKER WiMAX2+』(HWD14)は、『UQ Flat ツープラスおとく割』適用時に2,800円で販売され、端末代はかなり低めの価格設定と言える。
※とは言え、この価格で購入した場合は更新月以外の解約が割高になるので注意。

■UQ WiMAXオンラインショップでのHWD14の本体価格
UQオンラインショップでのHWD14の販売価格

発表会では、現行のWiMAXと同様にMVNOパートナーとの販売も積極的に行っていく。とのことなので、サービス&販売価格については、MVNO各社の提供するキャンペーン内容も注目。

認証方法はSIMカードによる認証に変更/機器追加オプションやファミ得パックは未定

WiMAX 2+は、従来の認証方法方法に代わり、SIMカードを使った認証方法に認証システムが変更される。

実際、Wi-Fi WALKER WiMAX2+でもmicroSIMが使われており、MACアドレスベースで端末を管理する従来のWiMAXとは認証方法が異なっている。

認証方法の変更に関連してか、現行のWiMAXで提供されている機器追加オプションや、ファミ得パックなどの提供については現段階では提供予定は未定(将来的にもそうカンタンでは無さそうに感じた)とのことで、現行のWiMAXで器追加オプションやファミ得パックを活用していた方にとっては、少々残念な結果にと言えるかも。

まとめ:『通信容量無制限』を基本踏襲しつつも、生まれわかったサービス

従来の『WiMAX』は、契約期間縛りなし(従来は1年契約すら無かった)であったり、機器追加オプション、ファミ得パックでの利用など、『他社のモバイルインターネットにはないWiMAXらしさ』が体現されたサービスであったと言えるけれど、その視点から考えると、WiMAX 2+は『WiMAX』らしさは無くなっている。

一方で、『NO LIMIT』というコピーを使っていたWiMAXだけに『通信容量無制限』だけは何としても守ろうと考えた結果、WiMAX 2+については課金開始から24ヶ月通信量制限なし。(但し直近3日間の通信量が多い場合は速度制限)というところに落ち着いたのものと思える。

ただ、個人的には従来の『容量無制限』に拘らずに、『低単価の完全従量制』という考え方でも悪く無いと思っていたので、1GB = 100円のような完全従量制のサービスがMVNOなどなどから出てきたら面白いかなと。

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