KDDI、海外データ通信が申込から24時間980円になる「世界データ定額」を発表 – データ通信量は国内のデータ容量に準拠

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KDDIは、海外渡航者向けの新たなローミングサービスとして「世界データ定額」を発表。

世界データ定額は海外でのデータ通信料が申込から24時間の間、国内で契約しているパケット通信量の範囲内で利用可能となり、海外ローミングの利用によるいわゆる「海外パケ死」を気にすることなく海外でもデータ通信を利用することができるようになる。対応エリアは海外32の国・地域で、これは日本人の海外渡航先の約7割をカバーする。

KDDIのプレスリリースは以下にて。
『海外でも、イイコト』1日980円で日本と同じように使える「世界データ定額」開始! | 2016年 | KDDI株式会社

■定額料金
980円/24時間
※非課税

■対象国・地域
[北米]アメリカ(本土)、アラスカ、カナダ
[アジア]韓国、台湾、タイ、香港、シンガポール、マレーシア
[オセアニア]ハワイ、オーストラリア、ニュージーランド、クリスマス島
[ヨーロッパ]ドイツ、フランス、イギリス、イタリア、オランダ、スペイン、ベルギー、オーストリア、チェコ、スロバキア、スイス、ルクセンブルク、サンマリノ、バチカン、リヒテンシュタイン
[中南米]プエルトリコ、米領バージン諸島
[アフリカ]カナリア諸島、スペイン領北アフリカ

■利用開始方法
「世界データ定額アプリ」をダウンロードし、渡航先にて利用開始手続を行う。
→Webブラウザ上でも利用開始手続は行える。定額料金は「申込から24時間」の料金。
※事前のサービス申込は不要

■提供開始日
2016年8月予定

■利用条件
(1)「データチャージオプション」に加入していること
(2)対象となる料金プランまたは各種データ定額オプションを契約していること

携帯電話各社の提供する海外でのパケット定額サービスは、普段使っているスマートフォンがそのまま海外でもデータ通信を利用することができる反面、定額料金は最大2,980円/日と割高な点がネックだった。

新たに発表された「世界データ定額」は、定額料金として980円/24時間(申込から24時間)が必要となるものの、従来のローミングサービスと比べれば割安な料金で海外でのデータ通信を利用できる点で便利。また、日本時間を基準とした「1日」ではなく、申込から24時間がサービスの有効期間となるため、日本を基準とした時間や時差を気にすることなく、必要に応じて海外でのデータ通信を利用できるようになるのがメリット。

携帯電話各社の海外データローミングサービスは、基本的に「日本時間を基準とした1日」単位で課金されるものが多くなっているけれど、KDDIが新たに提供する「世界データ定額」や、ドコモが提供中の「海外1dayパケ」は申込から24時間の定額制となっており、日本との時差が大きいエリアで利用する際も便利。

KDDIの世界データ定額は「利用できるデータ通信量は国内向けのパケット通信量に準じる」となっているため、通信事業者側としてはユーザが海外で膨大なパケット通信量を発生させることによるコスト負担の心配が(それほど)なく、通信事業者側としても過度なリスクを抱えずに、ユーザにとってある程度納得感のある料金で海外でもデータ通信が利用できるため、双方にとって良い「落としどころ」のサービスだと思う。

多くの場合、海外滞在中のデータ通信料を最も安くする方法は「現地でプリペイドSIMを購入する」ではあると思うけれど、現地でプリペイドSIMカードを購入した上で、何らかのSIMフリー端末を用意してデータ通信を使うのは、現地でのプリペイドSIMカード購入の際のコミュニケーションが(原則として)外国語である点や、現地の通信方式・周波数帯などにあわせて機種を用意する必要がある上、想定外のトラブルが発生することも多々あり、慣れないうちのはなかなかハードルが高い。(慣れていても、初めての渡航先では思わぬトラブルが出ることもある)

そんなわけで「とにかく安く使える海外での通信手段」を求める方向けではないけれど、「年に1回海外旅行に行く際に使えるデータ通信サービス」として考えれば、事前申込などの手続なく使える、使い勝手の良いサービスと言えそう。

なお、世界データ定額の定額料金(980円/24時間)は、毎月1回「au STARギフト」としてau STAR会員(登録無料)全員にプレゼントされるので、毎月1回までの利用に限定すれば、データ定額料金を無料にすることも可能。

■au STARギフト
au STARギフト

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