BroadLineが販売する、世界対応ルーター「G3000」のファーストインプレッション。
■モバイルWi-Fiルータ「G3000」
「G3000」は、世界約90か国（公式サイト上では100か国とアピールされる）に対応するモバイルWi-Fiルータ。
クラウドSIMに対応しており、海外でもローミングサービスを利用するより割安な料金でデータ通信が利用できるほか、国内向けのデータ料金が100GBで3,980円（税込）など、一部のプランが破格の内容となっているのが特長。データ通信速度は下り最大150Mbps / 上り最大50Mbps。
「G3000」向けのデータプラン料金は以下。
■国内向けデータプラン
3GBプラン：1,480円（GB単価493円）
5GBプラン：2,280円（GB単価456円）
10GBプラン：3,480円（GB単価348円）
100GBプラン：3,980円（GB単価39.8円）
※各種料金は税込、データプラン有効期間は購入後30日間。
●海外向け料金
300MB：580円〜980円
500MB：680円〜1,280円
※料金は税込、エリアによって料金が変動する。
※海外向けデータプランの有効期間は24時間
最初に使い始める前に「しばらく放置」がオススメ
「G3000」を開封して起動すると、ファームウェアの更新が自動的に行われる。このため、最初に使い始める前に「しばらく（1時間ぐらい）放置」して、ファームウェア更新が終わった状態で使い始めることをオススメ。なお、8月15日（火）時点での最新版ファームウェアはVER 2.7.9となっている。
実は、「G3000」を起動後に写真撮影などなどを行っていたら、気付かないうちに端末が再起動をしており、後々になって写真を確認してみるとファームウェアのバージョンが2.7.4→2.7.9へと更新されているのが確認できた。
■初期ファームのバージョンは「2.7.4」だった
国内向け：100GB/月が3,980円に釣られたけど…。
「G3000」を購入した理由は、国内向けデータプランの100GBプランが激安で提供されていることと、仮にクラウドSIM側のサービスがイマイチだったとしても、SIMフリーのモバイルWi-Fiルータとして使う道もあると考えて購入。
ただし、後者の「SIMフリーのモバイルWi-Fiルータとしての利用」は、「G3000」のSIMスロットが無効化されているという理由によって的外れだった。この点については、以下エントリにて紹介しているので、これから購入する方はご注意を。
そんなわけで、「G3000」の用途は主に「国内で格安の100GBプランを使う。」ということになる予定。
通信速度・エリアは問題なし。ただし品質は「不安定」
「G3000」のように、データ通信容量が大きくなおかつ利用料金が安いモバイル系サービスは、データ通信速度が著しく遅かったり、利用可能なエリアが狭いことも多く、エリア・速度面でイマイチなことが多いけれど、「G3000」は今のところそういった問題は無く、通信速度・エリア面でストレスを感じることはなく、快適にデータ通信が利用できている。
発売日の8月10日（金）お昼時間帯には試すことができなかったので、お盆休みに入っている方も少なく無いタイミングではあるけれど、平日である8月14日（月）のお昼時間帯にスピードテストを行ってみても、MVNO各社のデータ通信サービスのように極端にデータ通信速度が低下することは無かった。（ただし、今後も同様である保証は無いので注意。）
■平日お昼時間帯にスピードテスト
一方で、端末を起動してからデータ通信が可能となる状態になるまでに約2分が必要（電波状況によって変動の可能性あり）となり、起動完了までの時間がかなり長いほか、都心の地下鉄で移動しながら「G3000」経由でデータ通信を行っていると、なぜかデータ通信が利用できなくなり、端末の再起動が必要となることがある。
「地下鉄で移動した後にデータ通信ができない問題」に関しては、今のところ端末を再起動することで解決しているものの、ご紹介の通り端末の起動完了までに約2分ほどの時間を要するため、この間データ通信が利用できなくなるのはけっこう不便。（なおかつ、「通信ができない」ことは割とストレスを感じる。）
「繋がれば快適だけれど、突如データ通信が利用できなくなることがある。」という点を考慮すると、国内の「G3000」のサービスは高速・低速というよりは「不安定」という印象。
繋がるエリアはソフトバンクのみ？
「G3000」では、端末に表示される情報などなどからは、現在接続しているデータ回線がどの通信事業者の回線なのかは表示することができない。
「診断くん」などのアクセス元の情報を表示するWebサイトや、各種スピードテストのWebサイトに表示される情報を元にすると、国内でのデータ通信についてはソフトバンクのネットワークを優先して接続を行っている模様。
■スピードテスト結果：ソフトバンク回線からのアクセスと判別される
今のところ、都心部および近郊エリアでのみ使用しているためか、ソフトバンク以外のネットワークに接続されたことは確認できていないので、この点についてはソフトバンクが圏外のエリアでどうなるか？を追って確認したいなと。
※付け加えておくと、「G3000」を購入したユーザの報告を見ていると、（国内で）ソフトバンク以外のネットワークに接続できた！という情報は耳にしていないので、単純に「ソフトバンクが圏外あるいは低品質ならドコモに繋がる」という挙動にはなっていない可能性も考えられる。
そんなわけで、「ソフトバンク＆ドコモのネットワークで使えるので地方でも安心！」と思って居る方は、実際に地方をメインに使っている方の詳細レビューなどなどを待った方が良いかも。
（念のため付け加えておくと、都心部で使う限りデータ通信速度の著しい低下や、エリア面での問題を感じたことはない。）
ルーターのSSID、パスワード変更ができない
「G3000」は、標準で設定されているルーターのIPアドレス 192.168.43.1 にアクセスをしても、アクセスが拒否されてしまい、通常のSIMフリールーターで行えるAPN設定・SSID、パスワードの変更などが一切行えない。このため、ルーターのSSIDやパスワードを好みの値に変更したい。という方にはやや不便。
ただし、URL欄に「192.168.43.1:8080」を入力し、ユーザ名とパスワードに「admin」を指定すると、ルーターのSSIDおよびパスワードを変更することができる。ご利用は自己責任で。
■SSID、パスワードを変更する画面はいちおうある
通信速度は「実用上問題ない」けど制限されてるかも。
発売から1週間未満の時点では、「G3000」の通信速度や、データ通信が利用できるエリア面で不満を感じたことは無く、「正常に動作していれば、ひとまず快適にデータ通信が使えている」ので、購入前に頂いていた「クラウドSIM利用中の通信速度が異常に遅い」あるいは「端末の品質が著しく悪く、まともに使うことができない。」という懸念については、心配していたよりはマシに使えている。という印象。
とは言え、利用者数が増加後も同じようなネットワーク品質が保てるのか？という点については不安を感じるのも事実で、ネットワーク品質については今後の状況を注視する他無い。（ので、急ぎで必要でない方はもう少し待ってみた方が良いかも。というのが個人的な感想。）
また、端末側では「下り最大150Mbps / 上り最大50Mbps」対応となっているものの、通信速度に関しては一定の速度制限がかけられているようにも感じる点と、主要な動画サービス閲覧中の通信速度が制限されている（本来閲覧可能な画質よりも品質が悪くなる）印象があるので、「格安モバイル回線を自宅回線にして動画もガンガンみたい」という用途にお考えの方は、動画サービスに対する制限にご注意を。
「G3000」は、海外利用時の挙動などまだまだ気になる点が多数あるので追ってレビューなどなどでお知らせの予定。
各社の「G3000」販売ページ
楽天での販売ページは以下にて。
GWIFI ルーター wifi ルーター 無線LANルーター
ヨドバシ.comでの販売ページは以下にて。
ヨドバシ.com – GWiFi G3000 [SIMフリールーター 世界対応モバイルWiFiルーター] 通販【全品無料配達】
ビックカメラでの販売ページは以下にて。
モバイルルータ LTE/Wi-Fi［無線b/g/n(2.4GHz)] 世界対応GWiFiルーター G3000 – ビックカメラ.com
Amazon.co.jpでの販売ページは以下にて。
 |
Gwifi 世界対応モバイルWiFiルーター 【日本正規代理店品】G3000A
GWiFi 2017-07-21 |