ドコモは、2023年初め頃から発生しているとされる通信品質の低下についての取り組みを発表した。
ドコモが集中的に対策を行うのは、駅・繁華街・住宅街など全国の約2,000カ所以上の基地局t、全国の鉄道導線で乗降客数の多いJR、私鉄、地下鉄など。
このうち、2,000カ所以上の基地局での改善対応については、2023年9月末時点で約70%完了、12月末で90%以上完了を計画している。
集中対策の主な内容として、既存基地局で電波照射角度調整、出力調整、5G上り品質の改善、5G/4G対応設備の増設や新設、MassiveMIMO施設の導入など。品質の目安はHD画質相当の動画とされている。
ドコモの発表内容は以下にて。
ドコモ通信品質改善の取り組みについて
~全国 2,000 か所以上・鉄道動線で集中対策を実施中~(PDF)
具体的には、今後データトラヒックの増加に伴い、近い将来対策が必要となるエリアを含め、全国 2,000 か所以上のエリアに対して「点」での対策と、鉄道などでお客さまが移動される際に車内や駅エリアでご不便なくご利用いただけるなどの「線」での対策を組み合わせた広範囲の集中対策をすすめております。本集中対策に対しては、将来需要も見据えて300 億円の先行投資を行い、早期に完了いたします。
会見の模様は、YouTube(非公式)でも公開されている。
発表会の中では、都市部以外でも発生している通信速度低下について「ルーラルエリアでの速度低下については、具体的に把握していない」とするなど、ドコモの通信品質低下が都市部や繁華街の一部エリアに限って発生しているように認識している捉えられる質疑があった。
一方で、ドコモの通信速度低下については主要都市圏以外でも発生している。という声もSNSで見かけることが多いので、ドコモが現時点で計画している対策だけで問題が解決するのかやや不安も。
長い間ドコモ回線をメイン回線に遣っていたけれど、繁華街だったり人が密集している状況でなくても、身の回りで通信品質が著しく悪化したことを感じる機会が増えたので、メイン回線をドコモ→auに乗り換えした。(乗り換えをする少し前から、通信品質が若干改善したかも?と感じることがあったので、最悪期は脱しているのかもしれない。)