HYBRID W-ZERO3の通信関連の仕様についてまとめておく。
HYBRID W-ZERO3が対応しているのは、以下の二種類のネットワーク。
(1)W-SIMスロットに刺した通信モジュール経由での通信
(2)端末側で対応しているW-CDMAネットワーク経由での通信
話題になっている、海外のGSM圏で使えるというのは、あくまでもW-SIMスロットにGSM用W-SIM、『CM-G100』を刺した上で、利用者を識別するためのSIMカードを組み合わせる必要があり、HYBRID W-ZERO3は本体側でPHSネットワークの通信モジュールを持たないので、『GSM + PHS』という組み合わせは対応できない。
※そもそも日本ではGSMが使えないし、世界的に見てもPHSのネットワークが利用できる地域はGSMと比べるとかなり限定的なので別に問題ではないと思うけれど。
今回、HYBRID W-ZERO3の発表と同時にリリースされた、『GSM対応W-SIM』のように、中国版PHSに対応するW-SIMも共同開発されているので、今後同じように様々なネットワークをサポートするW-SIMが増えていけば、HYBRID W-ZERO3で利用可能なネットワークが増えていく事になる。
そうすると端末メーカーに対して、
『ネットワーク側の対応はW-SIM側で拡張していくので、ネットワークは気にせずに、端末開発してください&W-SIMジャケットに対応してください。』
という流れも可能性があるわけで、ネットワーク機能と端末機能の分離という、W-SIMの可能性を具現化してくれたのが、今回のHYBRID W-ZERO3とCM-G100の発表と言える。
ただ、そもそもW-SIMの登場から、PHS以外のネットワーク(GSM)が対応するのに5年ほど時間を要しているわけで、W-SIMモジュールが、今後の別のネットワークに対応するとしても、どのぐらい時間が必要なんだろう?という点は不安があるけれど…。
端末の価格および料金プランの詳細発表が今から楽しみ(^ ^)