タイトルから期待されるであろう内容、
オープンソースがなぜビジネスになるのか?
というヒントはあまり得られない。
iPhone 衝撃のビジネスモデル(サイト内リンク)も然り、最近はタイトルと内容の一致しない本を多く読んでる気が…。
それはさておき、本書は前半を伝説のハッカー、リチャード・ストールマンの思想や生き様が紹介されている。
オープンソースという概念のための彼の貢献は計り知れなく大きいものであるという事は理解できるものの、オープンソースのビジネス性については参考にならない。
第2章以降では、IBM、日立、官公庁のオープンソースへの取り組みが紹介されているが、『どうやって儲けているか?どんなビジネスモデルがあるか?』という面ではあまり深く掲載されていない。
個人的に最も興味を引かれたのは、最後の方に掲載されている日本のハッカーの実態について。
日本のハッカーとして、それほど有名な人物が思いあたるわけでもなく、何となく日本のハッカーのレベルってどうなんだろう?と思っていたが、主要なオープンソースプロジェクトのコアメンバーに占める割合は高いとされている。
全体的には期待していた内容が書いておらず残念ではあるんだけれど、オープンソースを知るための入門としてはある程度オススメできる。
オープンソースがなぜビジネスになるのか (MYCOM新書)