ヘーゲルに代表される哲学的な弁証法ではなく、実践的に使える弁証法が紹介されている。
…とは言うものの、どこの部分を指して、弁証法と言っているのかはあまり理解できず。
関連リンク:弁証法(Wikipedia)
世の中の全ての物事の進歩や発展は、
右肩上がりに一直線に進歩・発展していくのではない。
あたかも螺旋階段を上るようにして進歩・発展していく。(P22)
インターネットの登場によって、新しいビジネスモデルが生まれたのではなく、以前あったが消滅した(または廃れた)ビジネスモデルが一段進化して、復古してきたとして、以下のような事例が紹介されている。
- ネットオークション
- ギャザリング
- コンシェルジュ・サービス
- E-ラーニング
- 電子メール
『競り』の仕組みを、インターネットに繋がる全ての利用者を(潜在的な)参加者とする事が出来るようになった。
地域色が強かった『生協』の仕組みが、インターネットを介して広い地域で利用できるようになった。
御用聞きサービスの発展的復活。
『寺子屋』で実践されていた自律学習のシステムを、発展的に復活させた。
『文(ふみ)』の文化を、発展的に復活させた。
中には確かにと思うものもあるが、どういうわけか全面的に受け入れる事が出来なかったのは、若干こじ付けのように感じた部分があるからかもしれない。<
しかし、全体的には『発展的に復活を遂げる』という部分は受け入れられる。
全く新しいビジネスモデルではなく、以前存在していたビジネスやシステムの発展的復活の理由は、システムの利用者にとって『全く新しいもの』は受け入れがたい(システムの習得に時間がかかるため)からという面もあるのでは無いだろうか。