今回の旅行中に、SIMロックを解除したdocomo端末 GALAXY S3(SC-06D)に、現地で入手したプリペイドSIMを挿して利用する機会があった。
GALAXY S3(SC-06D)は少し前から国内でおサイフケータイ端末としても使い始めており、iモード端末に代わって音声通話もGALAXY S3に切り替えていたので、日本国内における事実上のメイン端末として使用。
SIMロックを解除して現地SIMで使うと、アプリケーションや各種の設定を変更せずに、普段使っている状態でそのまま海外でも利用が可能なのは、SIMロック解除による恩恵で、海外でモバイルを利用するにあたり非常に便利で助かっている。
というのはまず大前提でありつつも、実際にdocomo端末のSIMロック解除して海外で使ってみると、いくつか不便に感じた点があった。
- テザリング利用ができない
- ローミング設定を有効にしないと通信できないことがあった
海外滞在中に感じる一番不便なポイントは、docomo端末はSIMロックを解除しても海外ではテザリングが利用できない事で、外出中にタブレットで調べ物をしようとした際に、国内ではdocomo端末をテザリング利用しての通信が可能だけれど、docomo端末のテザリングはAPNがdocomo指定のAPNに変更されてしまうために、海外では現地SIMを利用してのテザリングが利用できないのは不便。
日本国内での利用時に、APNを変更したいというのは事業者側の都合として理解できなく無いのだけれど、SIMロックを解除した端末を海外で使ってもテザリングができない。
という仕様はユーザとしては不便以外のなにものでもないので、『docomo SIMを入れていない場合は、接続中のAPNのままテザリング接続する』というような仕様に変更できないかなぁ…。
F-12Cなどの一部端末は、初期のファームウェアの状態ではテザリング時にAPNがdocomo指定のAPNに切り替わらない仕様になっており、もしかしたらメーカーや端末によって仕様が異なるのかな?と、若干期待をしたのだけれど、その後のアップデートによってテザリング時にAPNが変わるようになってしまったので、docomo端末としてはあくまでも『テザリング時はdocomo指定のAPNで使う』という仕様になっている。
補足しておくと、Android端末でのテザリングは海外では現地SIMを利用しても使えないけれど、SIMロックを解除したモバイルWi-Fiルータについては問題無く利用が可能で、今回の旅行では予想外にもL-09Cが活躍することになった(^ ^;
関連エントリ:SIMロック解除したL-09Cがロンボク島で予想外に活躍中 | shimajiro@mobiler
日本国内で販売されている端末で、海外でもテザリング利用が可能なのはイー・モバイルから発売されているスマートフォンで、イー・モバイル端末についてはdocomoと異なり『最初からSIMロックがかけられていない』ので、docomoのようにショップに来店して手続をして手数料を支払ったりする必要が無く、国内で販売されている携帯電話の中では、最も海外で使いやすい端末と思う。(各端末が対応している周波数の広さについてはここでは考慮しない)
docomo端末をSIMロック解除して利用して現地SIMで使って不思議だったのが、現地で入手したSIMカードでも、ローミング設定を有効にしないと通信できないオペレータがあったことで、これについては端末側の問題とも言い切れないのだけれど、今のところSIMロックを解除したdocomo端末以外では発生していない。
『ローミング設定を有効にしないと通信できない』というだけで、ローミング料金が請求されるわけではないけれど、現地オペレータのSIMカードを入れているのにローミング表示になるのは、精神衛生上なんとなく嫌だし、そもそも『ローミング設定を有効にしないと接続ができないオペレータがある』という事を認識しておかないと、ローミング接続が無効になっていたために接続ができなくて混乱する。
というケースは十分に考えられるので、docomo端末をSIMロック解除して海外の現地SIMを利用する場合は覚えておいて損はないと思う。
数年前までは、日本のキャリアから販売されている端末がそのまま海外でも利用可能というのは、一部の端末(イー・モバイルのEMONSTERなど)に限られていたけれど、最大手キャリアであるdocomoではSIMロックの解除の対応開始から約1年半が経って、SIMロック解除が当たり前になったし、大手3キャリア共に海外でのパケット定額サービスを開始するなど、国内で利用している環境を海外でも利用するハードルが一気に低くなっているのは、本当に嬉しい事ではあるので、上記のような点を不便に感じるのは少々贅沢かなと思いつつも、もう一頑張りして欲しいところ。
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Xi対応端末なので、FOMA機と比べるとバッテリの減りが早いというのは事実だけれど、バッテリ容量が大きい事もあって、それほど極端にバッテリの減りが早いモデルとは思わず、docomoのGALAXYシリーズ端末としては初のおサイフケータイ対応端末でもあり、国内ではメイン端末として使用中(^ ^)
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