ドコモの利用者向けの会員サービス『ドコモプレミアクラブ』のサービス内容が大幅に改訂されることが発表されている。
ドコモのプレスリリースは以下より。
報道発表資料 : 「ドコモプレミアクラブ」・「ドコモビジネスプレミアクラブ」のサービス内容を改定 | お知らせ | NTTドコモ
ポイント制度の大幅改訂:新ステージが3つ新設
ドコモプレミアクラブは、2013年6月現在の1stステージ、2ndステージ、3rdステージ、プレミアステージの4ステージ制となってたけれど、今回発表された改訂により、2014年4月以降『ゴールドステージ』と『グランプレミアステージ』の2つが上位ステージとして、また下位のステージとして『ベーシックステージ』の合計3つが新設され、合計で7ステージとなる。
■ドコモプレミアクラブ 新ステージの概要
ステージ名称 |
ドコモ 契約年数 |
その他条件 | 利用金額1,000円ごとの付与ポイント |
---|---|---|---|
ゴールドステージ | 規定なし | DCMX GOLDの契約 | 100ポイント |
グランプレミアステージ | 15年以上 |
[スマートフォン・タブレット利用時] あんしんパック または おすすめパック [その他ケータイ] |
50ポイント |
プレミアステージ | 10年以上 | 40ポイント | |
3rdステージ | 5年以上 | 30ポイント | |
2ndステージ | 2年以上 | 20ポイント | |
1stステージ | 2年未満 | 10ポイント | |
ベーシックステージ | 5ポイント |
最上位ステージとして新設される『ゴールドステージ』のステージ決定条件は『DCMX GOLDを契約すること』だけとなっているので、DCMX GOLD契約者(家族会員も含む)は、ドコモの契約年数や加入する有料オプションに関係無く、2014年4月からは『ゴールドステージ』として、ドコモの利用料金1,000円ごとに100ポイントが還元さる。
『ゴールドステージ』のポイント還元率は10%となっており、従来のプレミアステージの4%と比べて、最大で2.5倍ポイント付与率が大きくなる。
と言えるけれど、ドコモポイント還元の単位が『ドコモの利用金額1,000円単位』となっており、利用金額1,000円未満は切り捨てされるため、例えばある月の利用金額が1,900円であった場合、貯められるドコモポイントは
(新)ゴールドステージ:100ポイント
(旧)プレミアステージ:76ポイント
となり、新しいドコモプレミアクラブのポイント制度では、ポイント付与の単位が利用金額1,000円毎になる影響が大きいことが理解できる。
『ゴールドステージ』以外には、契約年数15年以上かつ、指定のオプションに加入しているユーザは、新設される『グランプレミアステージ』となり『グランプレミアステージ』では利用金額1,000円につき50ポイントがドコモポイントとして還元される。
新しく設置される『グランプレミアステージ』と、従来から設置されているプレミアステージ、3rdステージ、2ndステージ、1stステージの4つは、
・ドコモ指定の有料オプション + Myインフォメールへの登録が必要
・ポイント付与金額がドコモの利用料金1,000円ごとになり、1,000円未満は切り捨てされる
・DCMX加入により、各ステージ毎のドコモポイントの付与率が1.5倍に
という点が共通点となり、各ステージを維持するために有料オプションが必要となる点と、先述の通り100円単位だった利用金額が1,000円単位になることで、実質のポイント付与率が下がるユーザも多くなってしまうのではと思う。
1点気になるのは、有料オプションの契約が条件となるステージの判定タイミングで、従来は『前年度末時点でのドコモ継続利用期間および年間利用金額』という条件で、翌年のステージが確定したけれど、新しいポイント制度では任意のタイミングで解約可能な、『有料オプション』契約が必須になるステージがあり、有料オプションを契約している月と契約していない月がある場合、契約している月だけが『ベーシックステージ』以外のステージになるのかなど、その辺りの詳細は不明。
恐らく、ステージ判定タイミングだけ有料オプションに入ればok。ということは無いと思うので『当該月1か月の間、有料オプションを契約していた場合は、当該月のステージが1st以上になる』というような条件でステージが定められるものと思われるけれど、各ステージの判定条件&判定時期については未定となっており、決定次第案内される予定とのこと。
各ステージの判定条件、判定時期などの詳細は未定です。決定次第、ドコモプレミアクラブ・サイトなどでご案内いたします。
ポイントプログラムまとめ:DCMXまたはDCMX GOLDユーザ以外には厳しい改訂か
ポイントプログラムについてざっくり言うと、新設された『ゴールドステージ』『グランプレミアステージ』に属するユーザはポイント付与率がアップする可能性があるけれど、それ以外のステージに属するユーザは、利用金額が100円単位 ⇒ 1,000円単位になることで、DCMXカードを持たない限りはポイント付与率は悪化する計算になる。
可哀想だなと思うのは、契約年数が15年以上の『グランプレミアステージ』であっても、利用金額が1,900円の場合は従来の『プレミアステージ』の方がポイント付与額が大きくなるという点。
先ほどの例と同じく、ある月の利用金額が1,900円の場合に付与されるポイントは、
(新)グランプレミアステージ:50ポイント
(旧)プレミアステージ:76ポイント
となり、プログラムの改訂によってステージ的には従来よりも上位ステージになっても、利用金額の単位が1,000円単位になることで、結果的には付与されるポイントが減少してしまうケースがある。
利用金額別の付与ポイントを比較すると以下。
■利用金額別の付与ポイント比較
利用金額 | 900円 | 1,000円 | 1,900円 | 3,900円 | 4,000円 |
---|---|---|---|---|---|
新プログラムでの付与ポイント | |||||
ゴールドステージ | 0 | 100 | 100 | 300 | 400 |
グランプレミアステージ | 0 | 50 | 50 | 150 | 200 |
プレミアステージ | 0 | 40 | 40 | 120 | 160 |
3rdステージ | 0 | 30 | 30 | 90 | 120 |
2ndステージ | 0 | 20 | 20 | 60 | 80 |
1stステージ | 0 | 10 | 10 | 30 | 40 |
ベーシックステージ | 0 | 5 | 5 | 15 | 20 |
旧プログラムでの付与ポイント | |||||
プレミアステージ | 36 | 40 | 76 | 156 | 160 |
3rdステージ | 27 | 30 | 57 | 117 | 120 |
2ndステージ | 18 | 20 | 38 | 78 | 80 |
1stステージ | 9 | 10 | 19 | 39 | 40 |
※新プログラムでのDCMX契約における、ポイント付与率1.5倍については考慮しない
そんなわけで、ポイントプログラムの改訂によって、ポイント付与率が低くなるケースがあるので、ドコモにある程度の金額を毎月支払っているユーザはDCMXもしくはDCMX GOLDに申込をしないと、これらのカードに申込をしておくと良いのではと(^ ^;
※店頭でも、DCMXカードへの加入をよりプッシュされるような気がする。
DCMX GOLDの年会費は10,500円となっているけれど、サービス内容は充実しているので、この機会に申込を考えてみるのも良い機会かなと。
■DCMX GOLD会員の特典
・ドコモプレミアクラブのステージ優待(2014年4月以降はゴールドステージへ)
・『DCMXケータイ補償』により、端末購入から二年間、端末の再購入に係る費用が最大10万円まで補償される
・家族カードが1枚無料で発行可能
・ケータイ購入ご優待券 5,250円分がもらえる(二年目以降は前年度利用額100万円以上)
・空港のカードラウンジが無料(家族会員含む)
関連エントリ:DCMX ⇒ DCMX GOLDへのアップグレードを申込みしてみた | shimajiro@mobiler
2013年冬モデル以降の端末では『無料故障修理サービス』が適用外/有料の『ケータイ補償 お届けサービス』の契約が必要に
ポイント制度以外に大きな変更点としては、2013年冬モデル以降の端末では、新たに提供される『ケータイ補償サービス』(ケータイ補償お届けサービスの2013年冬モデル以降版)に加入しないと、従来はドコモプレミアクラブ会員向けに無料で提供されていた『無料故障修理サービス』と『修理代金安心サポート』が適用できなくなるという点。
■補償サービスの変更イメージ(ドコモより引用)
従来は無料だった『無料故障修理サービス』と『修理代金安心サポート』が、有料サービスとなってしまうのはユーザとしては負担増となるのは残念。
上記の変更が適用されるのは2013年冬モデル以降の端末となっており、2013年夏モデル以前の機種については、ケータイ補償お届けサービス(有料)に加入していなくても、引き続き『無料故障修理サービス』と『修理代金安心サポート』を利用することが可能。