ファームウェア公開が再開されたMR03LNを使って、ドコモおよびそのMVNO以外のSIMカードで通信ができるのかを検証してみた。
■検証したSIMカード
(1)ドコモ Xiデータ契約
(2)ワイモバイル Nexus 5契約
(3)au iPhone 5s契約
(4)海外キャリアのSIMカード
ドコモ Xiデータ契約のSIMカードについては、従来通り通信を行うことが可能なので詳細は割愛。
Nexus 5契約のSIMカードは従来、長らくNexus 5でのみ利用可能となっていたけれど、先日この制限が解除され、Nexus 5以外のSIMカードを利用しての通信が可能となり、MR03LNでも通信が可能だった。
■ワイモバイル Nexus 5契約のSIMカード
■ワイモバイル Nexus 5契約のSIMカード
続いて、auのiPhone 5sで契約しているSIMカードを挿したところ、APNの設定を行うことができず、インターネット接続ができない結果に。別のSIMカード(ドコモ)を挿した状態でLTE NET for DATAの接続に必要なAPNを設定しても結果は同様。
■auのSIMカードではエラー表示に
■auのSIMカードでは電波状態も表示されない
最後に、海外で購入したプリペイドSIM(ローミング利用可能なもの)を挿して利用したところ『圏外』という表示になり、auのSIMカードを挿した際の状態(ステータスに何も表示されない)とは異なる結果になった。
■海外のSIM(シンガポール SingTel)を挿すと『圏外』表示に
海外SIMを挿した際に気になったのは、海外SIMを日本で使うと『国際ローミング』の扱いになるハズが、MR03LNのAPNには『国内』で設定したAPNが設定されたこと。仮に、海外SIMでMR03LNを使えたとして、日本国内で利用する際のAPNは『ローミング』では無く『国内』を選択する必要がある模様。
■SingTelのSIMカードを挿すと『国内設定』で選択されたAPNが設定されていた
というわけで、今回確認できたのは『ドコモとワイモバイル(ソフトバンク)契約のSIMカードで通信ができる』という結果で、それ以外のキャリアのSIMカードでは通信が可能であることは確認出来なかった。
今回は『国内で海外SIMを使用』して検証してみたけれど、『海外で海外SIMを使用』した結果については直近の海外渡航で試してみる予定。