ANAは、2015年4月1日より日本発の国際線航空券(中国・韓国・台湾・香港行き)に「国内線乗継運賃」(正式な名称不明)を設定し販売している。
ANAが一部の国際線向けに提供する「国内線乗継運賃」は4月1日から提供されており、「海外乗継割引スペシャル」が4月11日を以て提供終了となるため、4月1日 〜 4月11日までの期間限定で、この両方の割引を適用した航空券の購入が可能となっているので、ケース別にご紹介。
- ケース1.国際線の単純往復
- ケース2.国際線の前に福岡往復を入れる
- ケース3.国際線の後に名古屋往復を入れる
- ケース4.国内線の最初と最後の区間を変更したケース
まずは単純な国際線往復のケース。
■ケース1.東京(羽田・成田) 〜 台北で検索:支払総額 39,620円
この時の運賃額(燃油サーチャージなどを除く)は、台北行きのエコノミークラス航空券で最も安い「エコミークラス タイプF」の運賃が適用され、30,000円となる。
■運賃 30,000円
続けて、国際線の前に東京 〜 福岡の国内線往復を入れてみる。
このケースでの注意事項は、国際線(東京 → 台北)の出発時刻と、国内線の乗継運賃が適用される福岡 → 東京の到着時刻を24時間以内に収めること。
但し、第1区間の東京 → 福岡に関しては、滞在時間が24時間以上でも適用可能な「海外乗継割引」が適用されるため、24時間以上の滞在が可能。
このケースでは、支払総額51,640円(運賃は41,000円)が最安になった。
■支払総額 51,640円
■運賃 41,000円
続けて、国際線の後に東京 〜 名古屋の国内線往復を入れてみる。
このケースでも、ケース2と同様に国際線到着(台北 → 羽田)から国内線の乗継割引が適用される東京 → 名古屋の滞在時間を24時間以内とすることが必要。なお、最終区間となる名古屋 → 東京については、海外乗継割引が適用されるため滞在時間の制限は無い。
この場合(ケース3とする)では、支払総額が63,490円(運賃は51,500円)が最安となった。
■支払総額 63,490円
■運賃 51,500円
更に、ケース3で国内線の最初と最後(海外乗継割引スペシャル)の区間を、国際線出発/到着地と関係の無い都市にすることも可能。具体的な例(ケース4)は以下。
往路に新千歳 → 福岡を、復路に沖縄 → 札幌を設定してみた。
■支払総額 62,600円
■運賃 51,500円
運賃はケース3と同様となってるのに支払総額が若干異なるのは、空港使用料などの金額が利用する空港によって若干異なるため。
パターン別に紹介した国内線の割引に関するルールをカンタンに説明すると以下。
■日本各地からの乗り継ぎ国内線運賃(利用運賃上は「エコ割3」として表示される)
・中国・韓国・台湾・香港行きの国際線航空券でのみ適用可能。
・24時間以内に対象方面(中国・韓国・台湾・香港)行きの国際線に接続する場合のみ適用可能。
・運賃は片道5,000円(東京/大阪/名古屋からの乗り継ぎは追加運賃不要)
■海外乗継割引スペシャル
・中国・韓国・台湾・香港・マカオ・グアム・サイパン行きの国際線航空券でのみ適用可能。
・2015年4月11日発券分で終了
・国内線往復が11,880円(税込)で購入可能。但し各地 〜 石垣線のみ往復21,600円。
「日本各地からの乗り継ぎ国内線運賃」と「海外乗継割引スペシャル」に関する公式Webサイトでの紹介は以下より。
「海外乗継割引スペシャル」が4月11日の発券をもって終了となるため、この方法で航空券を購入可能なのは4月11日までとなる点が最大のネック。
ただし、それさえクリアすれば国内線区間についてはかなり割安な価格で購入可能となっているので、海外乗継割引スペシャルの適用される方面(中国・韓国・台湾・香港など)へ旅行される方は知っておくと良さそう。
ANAの「海外乗継割引スペシャル」は、運賃が安いだけでなく、マイルが区間マイルの100%加算される点も嬉しいところ。
国内線乗継割引と、海外乗継割引スペシャルを組み合わせると、様々なパターンで国内線を安く購入することができるようになるのでオススメ。
ANAの航空券購入は以下より。
海外航空券 予約・空席照会・運賃照会・国際線|ANA