約1カ月半ほどZenPad S 8.0を使っている中で、特に大きな不満を感じたことは無く、全体的にはかなり満足している。というのがZenPad S 8.0に対する率直なレビューではあるけれど、その前提で「ちょっとでも不便に感じたこと」などを列挙するとすれば以下。
- 電源ボタンが陥没しており使いにくかった
- 特定のモバイルWi-Fiルータとの接続ができなかった → ソフトウェア更新にて解決済み
- USB Type-C対応端末が少なく、ケーブルの汎用性が現時点では低い
- アクセサリの選択肢が少ない
レビュー用に貸出されているZenPad S 8.0は電源ボタンにクリック感が無く、電源ボタンを押してロック&ロック解除を行う際にやや違和感を感じる。(正常に動作しない。というほどではないけれど、違和感は感じる)
ZenPad S 8.0の電源ボタンのクリック感につては「ガジェットショット」に詳細が記載されているのでご紹介まで。
ZenPad S 8.0は電源ボタンのクリック感が無いのは「仕様」らしいので注意。 #ASUS_ZEN
なお、この点については製品版では改善されている(とのこと)なので、いちおう解決済みのハズ。
外出先に持ち出す上で困ったのが、モバイルWi-Fiルータと接続できないことが多かったこと。手持ちのモバイルWi-Fiルータでは、WiMAX 2+対応の「WX01」や「W01」と相性が悪く、これらのモバイルWi-Fiルータに接続することができない不具合があった。
※ソフトウェア更新によって修正されたため、不具合であることがわかった次第。
ASUS ZenPad™ S 8.0(Z580CA)のFOTAアップデート開始
本アップデートにより、一部の特定モバイルルーターに接続できない問題が解消されます。
特定のモバイルWi-Fiルータに接続できない不具合は、それほど「よくある不具合」とは思わなかったので、この原因がZenPad S 8.0側にあるとは思っていなかったけれど、正常に接続できるように修正が行われたのは嬉しいところ。(欲を言えば、商用版の製品が発売された時点では修正されれば…とは思っていたけれど)
現時点での自分の環境では、USB Type-C対応機種がZenPad S 8.0のみとなっているので、USB Type-Cケーブルは、ZenPad S 8.0専用ケーブルになってしまい、ケーブル自体の本数も少ない上、他に使える機種も無く、ZenPad S 8.0を充電するための環境が十分に整っているとは言えないのは残念なところ。
ZenPad S 8.0で不満なのは、ZenPad 8.0と比べるとアクセサリの選択肢(特にカラー)が少ない点。
国内向けに販売されているZenPad S 8.0のアクセサリは以下。
■国内向けに販売されているZenPad S 8.0のアクセサリ
ASUS公式のオンラインストアで販売されているアクセサリは、レビューでもご紹介した「ZenClutch」のほかには「TriCover」(3色)のみ。
ASUSの本拠地である台湾では、ZenPad 8.0向けに多数のアクセサリが発売されており、個人的にものすごく気に入っている「オレンジ」のカバーも購入が可能。
■ZenPad 8.0(Sではない) + オレンジカバー
ZenPad 8.0とZenPad S 8.0はほとんどサイズ的には同じサイズだけれど、お互いのアクセサリには互換性が無い。
ASUSが8インチのタブレットをZenPad S 8.0とZenPad 8.0にわけた理由は、ASUSなりに考えた結果であるとは思うけれど、結果として製品ラインナップが増えてしまい、ユーザとしてはアクセサリの選択肢が狭まってしまった。という結果に繋がったとすれば残念なところ
と、、、細々と不満を挙げてみたけれど、冒頭に書いた通り基本的にZenPad S 8.0は完成度が高いタブレットで、音声通話だったり単体でのモバイルネットワーク接続などの機能が無い点を除けば「致命的に使いにくい」ということの無い「優等生」的なタブレットと思う。(防水などの機能は無いけれど…)
レビュー前編にて書いたように、個人的にはASUSのAndroidタブレットは「触ってストレスが少ない」タブレットだと思っているので、ZenPad S 8.0も使い方次第では「めちゃくちゃ便利」なタブレットになるかも。と思って活用方法を模索中。