「SIMロック解除に関するガイドライン」が改定された2015年5月1日以降に発売されたモバイルWi-FiルータのSIMロック解除対応状況のまとめ。
SIMロック解除に関するガイドライン改定後に発売されたモバイルWi-FiルータのSIMロック解除対応ロック解除対応状況
通信事業者 | メーカー | 型番(一部略式) | SIMロック | 発売時期 |
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ドコモ | NEC PF | Wi-Fi SATATION N-01H | 解除対応 | 2016年3月 |
ソフトバンク | Huawei | Pocket WiFi 501HW | 解除対応 | 2015年10月 |
ソフトバンク | Huawei | Airターミナル2 | × | 2015年12月 |
ワイモバイル | Huawei | Pocket WiFi 502HW | 解除対応 | 2015年10月 |
mineo | 富士通 | SI-LA(SILA01) | 不明 | 2015年11月 |
MVNO各社 | NEC PF | Aterm MR04LN | SIMフリー | 2015年7月 |
2015年5月1日以降に新たに発売となるモバイルWi-Fiルータは、ガイドラインの改定に伴い基本的にSIMロック解除に対応。ただし、ソフトバンクの販売する「Airターミナル2」に関してはSIMロック解除に対応しないとされている。SIMロック解除に関するガイドラインの改定後、SIMロック解除に非対応の機種が大手通信事業者から発売されるのは同機種が初めて。
「Airターミナル2」がSIMロック解除に非対応となっている理由は、同機種の詳細な仕様は不明ながら、通信方式がAXGPにのみ対応していることが考えられる。と言うのも、SIMロック解除に関するガイドラインでは、特定の事業者の通信方式・周波数のみに対応している端末に関しては、SIMロック解除に応じなくても「大きな支障とはならないと考えられる。」とされており、該当する機種についてはSIMロック解除が(事業者側に)求められない可能性が考えられるため。
特定の事業者の通信方式・周波数のみに対応している端末(WiMAXやCDMA2000
のみに対応している端末等)等について、SIMロック解除を行わないことが、現時点において公正な競争又は利用者利便の確保の観点から大きな支障とはならないと考えられる。
掲載元:「SIM ロック解除ガイドライン」改正案に対する意見及び総務省の考え方(考え方4-2)
SIMロック解除に関するガイドラインの改定前は、一部の機種を「発売時点でSIMフリー」仕様で販売していたワイモバイルも、新たに発売する機種については「発売時点ではSIMロック、購入から180日経過後に解除可能」となった。過去に販売された機種では、発売時点からSIMフリーとなっていたことを考える少々残念。
大手通信事業者以外では、MVNO各社が販売する「Aterm MR04LN」が、メーカー公式に「SIMロックフリー」であるとして販売されており、この機種についてはいずれのMVNOからもSIMフリー仕様で販売されている。発売時点からSIMフリーであり、なおかつデュアルSIMにも対応しているモバイルWi-Fiルータは貴重で、国内用と海外用で利用するSIMカードを分けたい。という方にも実用的な仕様と言える。
ガイドラインの改定以降、UQコミュニケーションズからは新機種が発表されていないけれど、UQコミュニケーションズが対応する機種は、WiMAX 2+だけでなくKDDIの4G LTEにも接続可能な状態で販売されているため、基本的にはSIMロック解除に対応する機種として販売されるものと予想。(NAD11やWX01のように、WiMAX/WiMAX 2+のみに対応する機種はSIMロック解除非対応となるかも)