日本を出国する旅客に対して、1人あたり1,000円を徴収する出国税(国際観光旅客税)を導入する法案が可決。2019年1月9日以降に、日本を出国する日本人・外国人を対象に、1人あたり1,000円が課税される。
日本滞在時間が24時間以内、航空機または船員の乗員や、政府専用機での出国は課税対象外となる。
財務省のWebサイトに掲載されている方案例は以下。
(2) 非課税等
航空機又は船舶の乗員
強制退去者等
公用機又は公用船(政府専用機等)により出国する者
乗継旅客(入国後 24 時間以内に出国する者)
外国間を航行中に天候その他の理由により本邦に緊急着陸等した者
本邦から出国したが天候その他の理由により本邦に帰ってきた者
2歳未満の者
(注)本邦に派遣された外交官等の一定の出国については、本税を課さない
出国税の使い道については、国土交通用のWebサイトに基本方針が公開されている。
ざっくり言うと、訪日外国人観光客を増加させるための施設整備・情報発信などに使われるものの、日本に在住する日本人向けの設備整備などなどは重視されていない模様。
国際観光旅客税(仮称)の使途に関する基本方針等について(PDF)
1.国際観光旅客税(仮称)の使途に関する基本方針
(1)訪日外国人旅行者 2020 年 4,000 万人等の目標達成に向けて、
① ストレスフリーで快適に旅行できる環境の整備
② 我が国の多様な魅力に関する情報の入手の容易化
③ 地域固有の文化、自然等を活用した観光資源の整備等による地域での体験滞在の
満足度向上
の3つの分野に国際観光旅客税(仮称)の税収(以下、「観光財源」という。)を充当
する。
2017年の実績では、日本を訪れる訪日外国人数は約2,870万人、海外に出国した日本人は約1,790万人。仮に4,660万人が課税対象となれば、観光旅客税による税収は466億円と試算できる。