ドコモのGalaxy Z Fold3をしばらくメイン端末に使ったレビュー

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ドコモ版の「Galaxy Z Fold3 5G SC-55B」(以下、Galaxy Z Fold3)をお借りする機会があったのでレビュー。

お借りしていた数週間は、音声通話やおサイフケータイにも使う、個人的に「メイン端末」の位置づけで使ってみた。

■ドコモ版の「Galaxy Z Fold3」をお借りした
ドコモ版の「Galaxy Z Fold3」をお借りした

Galaxy Z Flip3 5Gは、Galaxy Z Foldシリーズで初めておサイフケータイと防水に対応、メイン端末として日常の買い物やバスや電車などの交通機関でも活用できるようになった。

これまでのGalaxy Z Fold(初代はGalaxy Fold)は、本体価格が200,000円を超える高額なスマートフォンながら、おサイフケータイサービスに非対応かつ、防水にも対応していなかったので、これらの機能を必須と考える場合は、メインの端末としては使うことができなかった。

この点、Galaxy Z Fold3ではおサイフケータイや防水にも対応し、他のスマートフォンでこれらの機能を活用していた場合でも、Galaxy Z Fold3をメイン端末として使うことができるようになった。

端末を借りている期間中、電車やバスでの移動、買い物時の支払いで数十回程度試したところ、決済や改札通過に失敗したことは一度も無かった。折りたたみスマホであることを理由に、Felicaの感度が低いなどなどは心配無さそう。
※ただし、これはケース無しで運用していたため、装着・利用するケース次第ではおサイフケータイの感度に影響を及ぼす可能性はある点は注意。

Galaxy Z Fold3は、シリーズで初めて「Sペン」をサポートするものの、これまでGalaxy Noteシリーズに搭載されていたSペンをそのまま流用することはできない。Galaxy Z Fold3で使えるSペンは、Galaxy Z Fold3 5Gに合わせて発売された、Sペン ProとS ペン Fold Editionに限られる。

Galaxy Noteシリーズ向けに純正およびサードパーティ製のSペンを買いそろえてきたユーザーからすると、少々惜しく感じるところ。

■これまでのNoteシリーズのSペンには非対応
NoteシリーズのSペンは非対応

ただし、Galaxy Z Fold3の購入者向けには「Galaxy Flip Cover with Pen」がプレゼントされるキャンペーンが開催されていたので、同キャンペーンを活用してGalaxy Z Fold3用のSペンを入手した方も少なく無さそう。

今回のレビューでは、大画面 + Sペンの使い勝手を試すことはできなかったけれど、これまで国内向けにはSペン対応のタブレットが発売されていなかったので、「折りたたむとスマホサイズ」の持ち運びに適したサイズでペンが使えるようになったのは、ペンを使った作業やコミュニケーションを多用する方には嬉しいスペックアップと言える。

Galaxy Z Foldシリーズは、初代のFold→Fold2でかなり完成度が高まったと感じられる一方で、Fold2→Fold3では外見上は大きな変化は無い。カバーディスプレイを開いて使う際に、インカメラがディスプレイ内蔵型になったので、動画や映画などを閲覧中の没入感は増している。特に、初代のGalaxy Foldはカバーディスプレイを開くと右上に比較的大きなノッチ部があったので、初代Fold(国内ではauが発売)を満足して使っている場合には、満足度の高い機種となりそう。

■インカメラはディスプレイ内蔵型に
インカメラはディスプレイ内蔵型に

Galaxy Z Fold3のカメラは超広角、広角、望遠のトリプルレンズ構成。Galaxyスマートフォンでは2021年春に発売された「Galaxy S21 Ultra 5G」が10倍のハイブリッドズーム(最大100倍)に対応していたことを考えると、望遠側が2倍(ハイブリッドズームで最大10倍)に止まるのが惜しいところ。

それでも、折りたたみ構造を活かしてGalaxy Z Fold3を半開き状態にして、ちょうど良い角度に調整して動画撮影ができるのは折りたたみ端末ならでは。テーブルなどにGalaxy Z Fold3を設置して撮影できる。

■Galaxy Z Fold3を半開きで自立させて動画撮影
Galaxy Z Fold3を半開きで自立させて動画撮影

全体的にGalaxy Z Fold3でもどかしく感じる点は、折りたたんだ状態では普通のスマホと同様に使えて、開くとさらに大画面が便利…とは言い切れない点。

と言うのも、カバーディスプレイを開いた大画面に全てのアプリが最適化されているわけではなく、例えばTwitterやFacebookなどのSNSは、画面を開いて使うよりも、閉じたままカバーディスプレイ側で使う方が便利に使える。

“開くと大画面”がウリのGalaxy Z Foldシリーズは、シリーズ3作目にしてハードウェア的にはかなり完成度が高く、カバーディスプレイを開いた状態で動画・画像ビューワーとして使ったり、複数のアプリを画面分割した状態で使うと、他のスマートフォンと比べて圧倒的に便利かつ効率的に行える反面、SNSアプリを単体で使うなどの用途では「閉じて使った方が便利」というのが率直な感想。

この点は、OS側の更新やアプリケーションのアップデートにより「折りたたみ端末を開いた状態」にあわせた最適化が進めば便利になりそうではあるけれど、少なくとも現時点では”帯に短し襷に長し”という印象を受ける。

その他気付いたこと

ドコモ版の「Galaxy Z Fold3 SC-55B」は、SIMカードを差し替えても端末が再起動しなかった。

ドコモのGalaxy系スマートフォンでは、Galaxy S21 Ultra 5G SC-52Bから同様の仕様となっている模様。5Gギガホ + データプラスを契約していてSIMカードを差し替えて使う場合でも、SIMカードの入れ替えによって強制的に再起動がかからない。

プランやシチュエーションに応じてSIMカードの入れ替えを頻繁に行う場合、端末の再起動を待たなくて良いのは助かりそう。

その他、端末をお借りしている期間中にガッツリ使おうと思って、Galaxy Z Fold3用のカバーを探してみたけれど、実際にアレコレ装着してみて気軽に試せる環境が見つからず、結果的に「これなら良さそう」というカバーに出会えなかったのが少々残念なところ。

この点は、実際に端末を購入した場合でもおそらく同様で、「どんなカバーがあって、実機に装着するとどうなの?」を、気軽に試す環境が無いのは、本体価格やカバーの価格が他のスマートフォンと比べて高い設定なのを考えると惜しいところ。

■原宿の「Galaxy Harajuku」でも気軽にカバーを試せるわけではない
原宿の「Galaxy Harajuku」でも気軽にカバーを試せるわけではない

ドコモオンラインショップのGalaxy Z Fold3 5G販売ページは以下にて。
Galaxy Z Fold3 5G SC-55B

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