日本通信から、iPhone 4向けの通信サービス、
・talking b-microSIM プラチナサービス
・b-microSIM U300
が発表されたので、SoftBankのiPhone向けプランなどとの違いを比較にしてみた。
本日発表された、日本通信の発表については、下記記事も参照。
日本通信、SIMフリー版「iPhone 4」対応のmicroSIMカード – ケータイ Watch
■iPhone 4で利用可能なサービス比較
提供キャリア | 日本通信 | 日本通信 | SoftBank | NTT docomo | NTT docomo |
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サービス名称 |
talking b-microSIM プラチナサービス |
b-microSIM U300 |
ホワイトプラン + パケットし放題フラット |
プランSS + パケ・ホーダイダブル |
プランSS + パケ・ホーダイダブル |
3G網 | NTT docomo網 | NTT docomo網 | SoftBank網 | NTT docomo網 | NTT docomo網 |
ISP | 日本通信 | 日本通信 | SoftBank | ドコモ | ドコモ |
対応端末 | SIMフリー iPhone 4 | SIMフリー iPhone 4 | iPhone 4(SoftBankロック版) | SIMフリー iPhone 4 | SIMフリー iPhone 4 |
提供されるSIMカード | micro SIM | micro SIM | micro SIM | USIM | USIM |
音声料金プラン | 980円 | 音声通話非対応 | 980円 | 980円 | 980円 |
ISP利用料 | 込み | 込み | 315円 | 315円 | 315円 |
パケット通信料上限 | 5,280円 | 3,000円 | 4,410円 | 5,985円 | 10,395円 |
通信料合計 | 6,280円 | 3,000円 | 5,705円 | 7,280円 | 11,690円 |
通信速度制限 |
なし (アプリケーション毎に最適化) |
300kbps | なし | 128kbps | なし |
帯域制限 |
大量通信に対する制限を予定 (詳細未定) |
なし | 前月1,000万パケット以上の利用者に対して、通信速度を制限 | 直近3日間の通信量が300万パケットを超えた場合、混雑時の速度を制限する可能性あり | 直近3日間の通信量が300万パケットを超えた場合、混雑時の速度を制限する可能性あり |
その他利用可能なサービス | 特になし | 特になし | 特になし | iモード対応端末を使った、iモード網への接続 | iモード対応端末を使った、iモード網への接続 |
制限内容・備考 |
iPhone 4専用プラン デザリング時は300kbpsの速度制限。 |
6か月プランだと2,200円/月ぐらい | デザリング非対応 | 音声はバリューのプランSS | 音声はバリューのプランSS |
*USIMをmicro SIMにするにはSIMカードのカッティングが必要。
iPhone 4は使いたいけれど、SoftBankのエリア&速度には不満。という方には『talking b-microSIM プラチナサービス』、音声通話は不要でまったりだけどコストを抑えて通信したいという方は『b-microSIM U300』を選べば良さそう。
なお、日本通信の『talking b-microSIM プラチナサービス』の通信速度の制限に関する詳細は以下。アプリケーションの種類ごとに変更しているとの事。
*実際には通信先のドメインか何かで判別してるんじゃないかなぁ…とか推測してみたり。
「通信速度はアプリごとに最適化」、iPhone4でドコモ回線を利用するSIMを日本通信が発表:ITpro
通信速度の上限は?
利用するアプリケーションごとに細かく設定している。Ustreamやマップなど、iPhone4で利用できるアプリケーションの種類ごとに割り当てる帯域を変えながら実際にテストした。速度は一概に言えないが、300kbpsよりも速く、2M~3Mbps出るときもあった。ただしiPhone4のテザリング機能を利用する場合は、最大300kbpsである。
『talking b-microSIM プラチナサービス』について、ちょっとネガティブな事も付け加えておくと、『速度制限が無い』というのが売りにはなっているものの、以下の点には注意必要。
・ヘビーユーザーに対する制限はあり
⇒公式発表通り。詳細は不明。
・デザリングは300kbpsの速度制限
⇒公式発表通り。
・ISP部分が速度ボトルネックになる可能性はあり
⇒同じくdocomo回線のMVNOで提供されていたけれど、速度が期待されていたほど出なかった例としては、WILLCOM CORE 3Gなどで前例あり。
推測だけれど、実際には未定義のアプリケーション郡の通信速度の上限値は500kbpsぐらいとかに設定されていて、アプリケーションを快適に使うためにはもっと速度が必要。という事になったら、より速度が出るように設定がされるとか、そんな仕組みなんじゃないかと思ったり。
SIMフリーなiPhone 4の価格については、以前エントリにまとめた通りで、香港での販売価格は16GB版が約55,000円、約32GBが66,000円と、国内でSoftBankから販売されているiPhone 4の価格と比べても、さほど高くは無いと思っている。
iPhone 4、国内版とSIMロックフリー版の比較 | shimajiro@mobiler
個人的にはパケット通信自体は、端末の3G機能を使わずとも、モバイルWi-Fiルータ経由で外部に流す方法を取っている端末が多いので、iPhone 4向けのb-micro SIMプラチナサービス自体はあまり魅力的とは思っていないんだけれど、日本通信から提供される通信サービスによって、SIMロックフリーなiPhone 4がそこそこの値段で輸入して販売されるようになる事には期待している(^ ^)
…とは言え、既にdocomoからも『ポータブルWi-Fi』が提供されていることを考えれば、素直にSoftBankのiPhone 4のパケットを、ポータブルWi-Fi経由で純正docomo網に流すという方法の方が手間が少なくて楽なのでは?という思いもあったり(^ ^;