今週、SoftBankの10年冬~11年春モデルが発表された。
ソフトバンク、2010年冬~2011年春モデルを発表 – ケータイ Watch
個別の機種にアレコレ言うのも今更なので、ちょっと視点を変えて今回発表された新機種について考えてみる。
今回発表された機種:23モデル
■国内/海外メーカーのモデル数
国内メーカーの機種:12モデル
海外メーカーの機種:11モデル
『最近、海外メーカーの端末も増えたなー。』と日々感じていて集計してみたら、今回発表済みの23モデルのうち、ほぼ半数が海外メーカー製端末。
スマートフォンに限らず、通常のケータイ、データ通信端末、フォトフレームなどかなり幅広く海外メーカーからラインナップされている。
ラインナップの広さで言えば、下記にまとめたカテゴリのうち、日本メーカーが提供しているのは、ケータイとスマートフォンのみで、データ通信端末とフォトフレームは海外メーカーのみになっている。
ひょっとすると、次の新機種発表では、国内メーカーからのモデルよりも、海外メーカーからのモデル数の方が多くなるのかも…。
■カテゴリ別のモデル数
ケータイ:12モデル(みまもりケータイ含)
スマートフォン:6モデル
データ通信端末:4モデル
その他:1モデル(フォトフレーム)
SoftBankからはこれまでHTC Desire(X06HT)のみ提供されていたAndroid搭載端末を一気に6モデル追加。
Android搭載端末が全機種、Android2.2なのは、自社サービス向け作りこみに必要なコスト&期間とのトレードオフという面で、SoftBankとして個別カスタマイズに力を入れていかない戦略としては正しいと思う。
ただ、同じ戦略を他のキャリアがとった場合、ラインナップする端末自体の魅力と、ネットワークの広さ&深さ、料金プラン的な勝負になるので、ネットワークの広さ&深さが弱いSoftBankが苦しくなる可能性もあるのは諸刃。
個人的には、auから発表されたIS03のような、ケータイの独自機能といえるおサイフケータイ、ワンセグ、デコメなどに対応した機種が、IS03に限らず出てきたというのが意外だった。
*タイミングとしては、もう少し時間がかかるのかなぁ…と思っていた。という意味で
ケータイのみが対応していた各種機能をスマートフォンが抑えることと、スマートフォン向けのパケット通信料が『パケットし放題MAX for スマートフォン』(SoftBank)によって従来より安くなる事で、iPhone以外のスマートフォンが本格的な普及段階に入りそうな予感がしている。
あまり注目されてはいないのだけれど、Android向けのコンテンツ提供側として大きいのが、Android向け有料コンテンツに、SoftBankのキャリア課金が使えるようになる『SoftBankピックアップ』の開始。
「Android マーケット」に推奨アプリの紹介コーナー新設 – ケータイ Watch
これまでは決済にGoogleCheckoutなどを使っていたため、課金ハードルが極めて高かったけれど、これがキャリア課金になる事で、有料コンテンツの販売が行いやすくなって優良なコンテンツが登場してくる事を期待。
ちなみに、SoftBank向けのスマートフォンのSIMカードは、通常のいわゆる銀SIMではなくて専用のSIMカードになるとのこと。ソースはTwitterの@sbcareのツイート
モバイルWi-Fiルータは2機種発表されたけれど、これは、現状のC01HWのようにイー・モバイルのMVNOで提供するのかなぁ…?
自社網で展開するのであれば、PCなどと接続するデータ通信端末向けに、初めてSoftBank網を使った(おそらく)定額サービスを提供する事になると思うんだけど、自社網なのかイー・モバイルMVNOなのかなど、詳細は謎。きになる。