ドコモの国際ローミングサービスを韓国で利用する際に、指定の通信事業者(KT)に接続時は韓国での現地番号が利用可能となり、現地番号での着信は無料に、現地番号からの発信についても大幅に割引される『海外プラスナンバー』を使ってみた。
海外プラスナンバーとは
海外プラスナンバーに関するサービス紹介は以下より。
海外プラスナンバー(韓国) | サービス・機能 | NTTドコモ
海外プラスナンバーは300円(非課税)/月の有料サービス。利用した日数だけ料金が請求される日割り対象となるので、韓国に滞在する数日間だけサービスを利用する。という使い方も可能になる。
⇒但し、その場合はサービス解約のタイミングで韓国の電話番号が使えなくなるので、次回渡航時は電話番号が変わる。という点は不便ではある。
音声通話およびテレビ電話の通話料は以下。
■海外プラスナンバーの料金
■音声発信
韓国向け:20円/分
日本向け:60円/分
その他の国:150円/分
■着信時料金
無料
※海外プラスナンバーで付与されたKTの電話番号に着信した場合/ドコモの番号に着信した場合は有料になるので注意。
海外プラスナンバー申込方法
海外プラスナンバーの申込は、電話/ドコモワールドカウンター/ドコモショップにて受付している。
今回は韓国に到着後に、電話にて申込手続きを行ってみた。
電話での手続きは数分で完了し、すぐにサービスが利用可能となった。
サービスが正常通り申込完了すると、韓国での番号を知らせるSMSが届く(受信料無料)
■韓国での番号を知らせるSMS
申込方法:ネットワーク選択でKT(KTFまたはolleh)に接続する
海外プラスナンバーの申込が完了したら、韓国で接続する事業者を『KT(KTFまたはOlleh)』の何れかに設定する。このとき、指定の通信事業者(KTなど)を選択しないと、海外プラスナンバーが利用できず、適用される通話料が通常のWORLD WINGの料金となるので注意。
現地で発着信のテスト
申込&設定が完了したので発着信のテストを行ってみる。
■海外プラスナンバーで付与された韓国番号から050 plusの番号へ発信
発信側:SIMフリーのiPhone 5s(docomo SIMを使用)を使い、050 plusの電話番号宛に発信。発信に伴い特別な操作は行わず、通常の音声通話と同じように発信。
着信側:GALAXY Note 3(写真右)に、+82から始まる韓国の番号(海外プラスナンバーで付与されたもの)が表示される。
今度は反対に、050 plusから韓国の番号宛に発信テスト。
■050 plusから韓国番号に発信テスト
発信側:GALAXY Note 3(写真右)で050 plusを使い、海外プラスナンバーの韓国番号宛に発信。
着信側:SIMフリーのiPhone 5s(docomo SIMを使用)で、050 plusから着信。
050 plusから韓国の電話番号宛に発信。発信元として、050 plusの電話番号がiPhone 5sに表示されており、発着信共に期待通りの動作となった(^ ^)
なお、この状態で日本のドコモの番号宛に着信があっても、問題なく着信ができることを確認済み。
折り返しの電話は、通常は韓国番号からの発信になるので、仮にドコモの番号を通知したい場合は、相手先の電話番号の最後に#22を付与すると、相手側にはドコモの電話番号が通知されるようになる。
※但し、発信者番号については正しく表示されない可能性もあるとのことなので注意。
ドコモ番号発信
相手先番号の最後に「#22」をつけることで、韓国番号の発信者番号表示から、ドコモ番号の発信者番号表示に変更することができます。
まとめ:韓国滞在中に使う音声通話サービスとしてオススメ
ドコモの提供する『海外プラスナンバー』は、サービスの申込(現地でも申込可能)&現地で通信事業者の設定さえ行っておけば、滞在中の音声通話料金を大幅に節約することが可能になるので、非常にオススメできる。
一度設定しておけば、滞在中に面倒な操作は不要で韓国の番号での着信が無料かつ、日本宛の発信も割引されるため、利用ハードルが非常に低いだけでなく、今回試したようにSIMフリー端末(今回はSIMフリー版のiPhone 5s)でも利用可能なため、ドコモ端末を使っている必要も特に無いのも嬉しい。
韓国では、仁川国際空港などの空港ターミナルでモバイルWi-Fiルータのレンタルが容易であり、料金も安くエリア・速度共に質の高いサービスが提供されていることと合わせて、韓国に渡航した際のモバイル通信環境は、
音声通話:海外プラスナンバー
データ通信:モバイルWi-Fiルータのレンタル
という組み合わせが、コストパフォーマンスが高く、かつ諸々のハードルが高くない(SIMフリー端末が不要)方法としてオススメできそう。