新旧ケータイキャリアのPCデータ事業への参入によって苦戦が続くウィルコムが、データ通信カード向けの新料金プラン、『新つなぎ放題』を発表した。
ウィルコム、月額3,880円のデータ通信プラン「新つなぎ放題」(ケータイWatch)
他キャリアとの料金比較は、memn0ckさんのサイトに詳細が掲載されている。
『新つなぎ放題』の概要は、
- 月額3,880円で8xまでの速度が使える
- 契約期間は2年。契約期間中の解除手数料は9,975円
- ISP契約は別途必要
8xの通信速度は、下り最大512kbps (バックボーンがIP化されている地域では800kbps)
これまで、8xの料金プランがW-VALUE SELECTキャンペーン適用で月額6,000円だったので、そこから考えると安くなったと言える。
しかし、イーモバイルの速度・料金と比較すると、相対的に安いとは言えない…。
ドコモやauと同じく、2年縛りで期間中解約には約1万円の『手数料』が必要。
#いつも思うのは『手数料』というよりも、『中途解約金』とした方が個人的にはしっくりくるんだけどなぁ…。
ウィルコムのデータ通信サービスのイタイところが、ISP契約が別途必要というところ。
敢えてメリットを言うのであれば、ISPは自由に選べるとも言えるんだけれど、簡単に利用できるPRINの接続料金が安くない(1,575円を上限とした定額)のは、多くのユーザーにとっては嬉しくないような気が…。
#個人的には、安いISPを利用しているので助かっているけど。
新料金プランを総括すると、既にウィルコムを使っているユーザーを他キャリアに乗換させない効果はある程度出るかもしれなけど、これからデータ通信カードを持とうと思うユーザーにとって魅力があるようには思えない。
8xの通信速度が512kbpsなのは、8xより回線速度が遅いプランで利用中のウィルコムユーザーにとっては魅力的であるものの、512kbpsが出せる唯一の端末、AX530INのゴツさを許容できるユーザーは多いのだろうか?
という点を踏まえると、512kbps(ないしは800kbps)で3,880円というユーザーよりも、4xの256kbpsで利用するユーザーの方が数が大きいのではないだろうかと思われる。
という仮説のもとで、
256kbpsが3,880円で使い放題なのであれば、
ウィルコム定額プラン + リアルインターネットプラス
の月額5,000円の組み合わせで、音声通話定額 + W-OAM対応なW-SIMなら2xで102kbpsという方が良いのでは?(但し音声定額対象ユーザーは多くないけど)
なおかつ、契約期間の縛りも、解約時の手数料も大体半分だし…。
なんて事を思いました。
でも音声は要らないけどデータだけ欲しい。
という方には嬉しい料金プランなのでは。
◆関連リンク◆
AIR-EDGE新料金プラン「新つなぎ放題」の提供について
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