ファミ割MAX50を利用しているユーザーを中心に、ドコモの家族間通話が、24時間無料に、TV電話が60%割引になる事が発表された。
ドコモ、家族内の24時間無料通話を4月1日スタート(ケータイWatch)
ファミリー割引を契約している家族間という範囲に限定はされているものの、最大手のドコモが通話料定額を発表するとは驚き。
しかも、ドコモのファミリー割引は三親等まで適用になる(書類が必要だけど)ので、家族や親族との連絡が多いという方にはかなりお得になるのでは。
注意点としては、
ファミ割MAX50契約者 ⇒ 同一ファミリー割引契約者への通話は無料対象だけれど、
ファミリー割引契約者 ⇒ ファミ割MAX契約者への通話は無料対象にならない点。
つまり、
ファミ割MAX50を契約している娘からの発信は無料対象になるけど、ファミ割MAX50を契約していないお父さんからの通話は無料じゃありませんよ。という所か。
ドコモでは、今回の改定を「他社への対抗措置」としているが、同社ユーザーのうち7割がファミリー割引を契約しており、2008年度通期で800億円の減収を見込んでいる。
(ケータイWatchより)
今回の割引による減収額見込みは800億円とのこと。
同時に、iモードの付加機能利用料が210円⇒315円の値上げが発表された。僅か月々105円の値上げだけれど、iモード契約者の数から考えるとその収益は膨大…。
1月末のiモード契約者数を、4,783万だとして通期への売上影響を計算すると、
4783万 * 105円 * 12ヶ月 = 約600億円
という事で、800億円の減収のうち、約600億円はこの施策によってカバーが可能になる。
※あくまでも、iモード契約数が減少しないという前提だと)
ちなみにウィルコムの2006年度の通期売上は約2,470億なわけで、iモードの料金を月105円値上げするだけで、ウィルコムの年間収益の4分の1がカバーできてしまう計算になる。恐ろしやドコモ。
家族間通話料定額と、iモードの料金値上げの二つの発表を総合すると、ファミ割MAX50契約者での家族間通話が無料になる代わりに、iモードの利用料が一律105円値上げという図に見えるわけで、
『家族と通話なんかしねーよチキショウ。』
という方にとってはおいしくない発表になったのではないかと。
◆関連リンク◆
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家族内通話無料の詳細(ドコモ)