ウィルコム定額プランの基本料金が高い。
という事を最近よく思う。
ウィルコム加入者情報によると、2008年3月末時点での加入件数は461万件。
ウィルコムはデータ通信事業も手がけているのでかなり無理やりではあるが、461万人が全員音声通話可能なユーザーだと仮定すると、ウィルコム定額プランは、月2,900円で461万人と話し放題。というプランになる。
対して、ソフトバンクモバイルの2008年3月末での契約者数は、約1,850万件。(ソフトバンクモバイル 広報データより)
契約者数がウィルコムのちょうど4倍ほどで、ホワイトプランの料金は月980円。端末の割賦代金やS!ベーシックパックなどの利用料金を除いた金額で考えると、月980円で1,850万人と話し放題である。
ここでネットワークに関する法則、『メトカーフの法則』を引用する。
「通信網の価値は利用者数の二乗に比例する。また、通信網の価格は利用者数に比例する。」
これをウィルコムとソフトバンクにあてて考えると、ネットワークの利用者が4倍なので、4の二乗で16倍価値が違う。という事になる。
その上、料金プランも
ウィルコム定額プラン:2,980円(他社とのEメールもし放題)
ホワイトプラン:980円(キャリア内はメール定額。他社とのメールにはS!ベーシックパック契約必須。)
と、Eメールにやウェブに関する扱いの違いを除くと、3倍の差がある。
音声定額に関しては、ネットワークの価値が16倍差があって、料金プランに3倍差があって、両方をかけると48倍の差がある…。
この状況はちょっと厳しいなぁ。
という事で、冒頭のウィルコム定額プランの料金が高い。
という発想に辿り着く。
ウィルコムはそもそも加入者数が少ないだけに、いきなり2,900円の料金ではなくて、料金プランの下限が安い定額プランを発表して、『とりあえず持っておこう』という需要を満たす料金プランを出すべきでは無いだろうか。
例えば、二年の契約期間縛りを条件に、月額0円~2,000円くらいの料金で一気にウィルコム定額ネットワークへの参加者を増やして、二年の契約期間が終わった頃には次世代PHSで勝負をかけるとか。
つまるところ何が言いたいかといえば、見かけ上料金プランがかなり安く見える点などなど、ソフトバンクの商売がうまいなぁ。という事。