iPhoneOS 3.0で気になった事。

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iPhone 3.0 OS ガイド:これだけ覚えとけば大丈夫

iPhone OSでサポートされる機能の発表が行われた。一般の公開は2009年夏以降。
一言で言うと、コピペ対応などのエンドユーザ向けの機能強化の面よりも、アプリ開発者が商売しやすい仕組みを整えてきたな。というところに、Appleの戦略が覗ける。

  1. 継続課金に対応
  2. 日本のケータイコンテンツでは主流とも言える、○○○円/1ヶ月というような、ついつい解約せずにそのままにしてしまうアレ。
    単純に1,000円とすると高くて手が出なくても、200円 * 5ヶ月というような支払い方法も可能になれば、アプリケーションの開発者としても選択肢が広がるし、瞬間最大風速的な売上じゃなくて、継続的な収益を生み出す事が出来る仕組みになる。

  3. アプリ内での決済が可能に
  4. 例えばコミック1話毎に決済させる。等が可能に。
    ただ決済関連のUIは統一しないと、フィッシングなどなどが発生しそうなのでこれは要注意。(AppStoreで管理しているから問題ないのだろうか)

決済関連ではこれだけなんだけれど、これだけの変更が、アプリケーション開発者にとっては極めて大きな変更になるだろう。

実際、アプリケーション開発者の一人であるユビキタスエンターテインメント社の清水社長のBlogを引用させて頂くと、今回の変更を以下のように表している。

iPhoneに関する展開は、鳥肌が立つ程に良く寝られている。
神がかってさえ感じられる。

少なくとも作り手の僕たちとしては、もうこれからは「iPhoneだから」と言い訳ができない。
売り切り型のくだらないアプリは消え、そのかわりに継続課金に適した、それに相応しいアプリが確実な儲けを出して行けるようになるだろう。つまりコンテンツの制作者は、売り逃げではなくきちんとしたビジネスモデルを構築して運営しつつ維持する、という日本のモバイル業界では当たり前のように機能してきたエコシステムの根幹がこれで揃うことになる。
iPhone OS 3.0でチェックメイト。完璧に近づいたiPhoneのこれから

3,000万台の統一されたプラットフォームに対して商売できる環境は、ケータイの中では世界最大級。なのかもしれない。

少なくとも国内最大手キャリアのdocomoであっても、3,000万台が同じプラットフォームの上で動く事は、稼動している機種の違いなどによってそうそう簡単にはいかないので、海外オペレータやメーカーで同じようなビジネスモデルを用意していなければ、世界最大・最有力のモバイルアプリケーション市場という事になるのだろうか。

今年夏ごろには後継機が販売されるとされるiPhone。かたや世界に先駆けて有料コンテンツが流通するプラットフォームをキャリア主導で作り上げた結果『ガラパゴス』と揶揄されるようになった日本のケータイ市場。

ガラパゴスとiPhoneの違いは、一言で言えばキャリア主導かメーカー主導であるか。そしてそれが多数の国で成功しているかどうか。の違いだけでは無いだろうか。

iPhone式のアプリケーション流通 + 決済手段の提供は、端末メーカーとしてはNokia、OS提供会社としてはGoogle、MicroSoftがそれぞれ取り組んでおり、今後はケータイ業界からPC業界へと技術移転が発生するかもしれない。

ちなみに僕自身はiPhoneとそれを取り巻くエコシステムの生成を興味深く見守っているものの、実はiPhone自体は持っていなくて、あくまでもiPhoneとほぼ同等のアプリケーションが利用できるiPodtouchを利用している。
イー・モバイルユーザとしてはiPhoneで新規に回線コストを発生させるより、イー・モバイル回線をiPodtouchで利用する方がコストパフォーマンスが高いと考えているため(^ ^;

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