8月の携帯電話加入者数がTCAより発表された。
8月の携帯・PHS契約数、ソフトバンクとドコモが接戦(ケータイWatch)
7月に26ヶ月振りに首位陥落したソフトバンクが、8月は再び純増首位に返り咲いている。
7月に純増首位から陥落した時点で、従来の『とにかく純増重視』な方針から、既存顧客の満足度を重視する戦略にシフトしていくのかと勝手に思っていたけれど、色々な端末を対象にセットで販売している、『PhotoVision HW001』のバラ撒き具合なんかを見ていると、やはりソフトバンクにとって純増数というのは大事な指標なんだな。
という事が読み取れるし、その方針の結果が8月の純増数ということになるだろう。
で、ちょっと気になったのがTCAで発表されている、『通信モジュール契約数』のデータ。
■ソフトバンクの通信モジュール契約数
2009年1月 32,100(+0)
2009年2月 32,100(+0)
2009年3月 56,200(+24,100)
2009年4月 58,200(+2,000)
2009年5月 58,100(-100)
2009年6月 70,100(+12,000)
2009年7月 101,300(+31,200)
2009年8月 149,500(+48,200)
今年1月には3万契約余りだった『通信モジュール契約数』が、8月には15万件近くまで計上されている。
ソフトバンクの純増数が月10万~月15万程度だとすると、直近の2ヶ月ぐらいは、この通信モジュール契約がかなりの割合を占めている事がわかる。
これがほとんど、『PhotoVision WH001』の販売効果によるものだと推測すると、この端末は月30,000件~50,000件増えていっているわけで、これってソフトバンクで一番売れているという、『iPhone 3GS』より多いんじゃないか???とか考えた。ひょっとすると、ソフトバンクで一番売れている端末(下手すると、全キャリア通じて一番売れている端末)は、この『HW001』なんじゃないかなぁと推測。
もうひとつ気になったのがウィルコムのPHS純減数。約450万契約の加入者が4万純減してしまう状況はやっぱりかなりの危険水域と言える。
先日より予約を開始している『新ウィルコム定額S』や、XGPサービスの投入でどれだけ巻き返しが出来るか?にかかっていると思うので、それらの効果が出るまではしばらく苦戦が続くものと予想される。