iPhoneでFLV動画が閲覧出来るブラウザ、『Skyfire』が100万ドル近く売上を記録した事が話題になっている。
SkyFire Pulls In Nearly $1 Million In Its First Weekend On The App Store
Skyfireのように、プロキシサーバ側での処理を行った上で、端末側のアプリケーションと通信する類のサービスは、プロキシサーバでの処理に係るコストがサービスを継続している間ずっと発生するので、ユーザに対して一度きりの課金だけでなく、その後の広告だったりアフィリエイトだったり、何らかの形で継続的な収益を得る必要があると思われるんだけれど、今後の展開において、Skyfireがこのコストをどうやって賄うのかは謎。
一方で、ケータイ向け専用では無いけれども、ニコニコ動画のプレミアム会員は100万人を突破しているので、100万人 * 500円/月 = 月間5億円、年間60億円の有料課金売上がある。
登録会員数1,860万人をベースにして、有料課金を主軸に、広告やアフィリエイトによる売上が継続的に発生する構造になっており、通期での黒字化を達成した事が発表されている。
ドワンゴの2010年9月期決算、「ニコニコ動画」が通期黒字化 -INTERNET Watch
ニコニコ動画の第4四半期の収支実績は、売上高が18億4600万円、営業利益が1億1500万円。売上高の内訳は、プレミアム会員売上が14億5700万円、広告売上が2億5700万円、アフィリエイト売上が4800万円、ポイント・その他の売上が8400万円。
Skyfireが収容可能なサーバを増やして、販売していく国をどれだけ広げるのか解らないけれど、現状の5倍の売上を毎月上げていく。というのは至難の業だと思うわけで、そういう意味では、収益化が難しいとされていた動画共有サービスで黒字化したニコニコ動画の商売ってホントにうまいこといったなぁ。(決して楽な道ではないことを理解した上で。)
ということを、iPhone向けのSkyfireの売上のニュースから思った。