イー・モバイルが『Pocket WiFi S(D31HW)』を発表した。
イー・モバイル、「Pocket WiFi S」発表 – ケータイ Watch
この製品で面白いのは下記の3つのポイント。
- Androidスマートフォンを、『Pocekt WiFi S』と名付けている点
- 本体価格が安い点
- SIMフリーかつ2100MHz対応している点
pocket WiFi SはAndroid2.2に対応した、れっきとした『スマートフォン』と言えるんだけれども、『スマートフォン』である事を前面に出さずにあくまでも『通話の出来るPocket WiFi』として、『Pocket WiFi』としてのブランディングに乗っかる形で展開しているのが興味深い。
それもそのはずで、ケータイWatchの記事中にはPocket WiFiの端末販売台数はなんと60万台に達しているとのことで、10年11月末現在のイー・モバイルの契約者数280万のうち、20%近くをPocket WiFiで占める計算になる。
イー・モバイルに対して、これだけ『Pocket WiFi』のイメージが浸透しているのであれば、あえてスペックの劣る『スマートフォン』としての勝負ではなく、あくまでも『Pocket WiFi』の付加機能としてAndroid2.2搭載だったり、音声通話対応だったりという方針にするというのは面白い試み(^ ^)
Pocket WiFi Sは契約期間しばりの無い『ベーシック』での契約の場合、端末代は19,800円となる。
イー・モバイルの契約種別『ベーシック』には契約期間の縛りが無いので、端末代金 + 事務手数料(2,835円) + 解約日までの月額料金日割り端末を入手する事が出来るので、
19,800円 + 2,835円 + 約200円 = 約23,000円
*「スマートプラン」で契約し、契約当日に解約した場合の料金で計算
で、ざっくり23,000円で、低スペックとは言えAndroid 2.2搭載のスマートフォンを手に入れる事が出来る。というのはなかなか面白い選択肢だと思う(^ ^;
しかもこの端末、本体にSIMロックがかけられていないので、SIMフリーで好きな会社のSIMを挿して使う事が出来るのも大きなポイント。
*ちなみに、音声回線での契約になるのでこの回線からMNPポートアウトする事も可能。
Pocket WiFi Sで面白いのは、これまでのイー・モバイルのスマートフォンがそうだったように、SIMロックがかけられていない。のに加えて、W-CDMA 2100MHz帯をサポートしている点。
通信機能は、下り最大7.2Mbps、上り最大5.8MbpsのHSPA/W-CDMA方式(1700/2100MHz)、およびGSM(900/1800/1900MHz)をサポートする。端末はSIMロックがかかっていない、いわゆるSIMロックフリーの端末として提供される。
W-CDMA 2100MHz帯をサポートしている事で、国内のdocomo、SoftBankのネットワークに接続する事が出来る可能性が高い。
docomoの回線で利用出来れば、おそらくb-mobile SIM U300なんかでも使う事が出来るだろうし、docomoの定額データプラン回線で使う事も出来るだろうし、そういう面で、イー・モバイルの回線を解約した場合でも、活用する幅が広まる。
これまで、2100MHz帯をサポートしたスマートフォンを出してこなかったけれど、ここへきてのイー・モバイル端末での2100MHz帯のサポートは意外で、例えば普段はdocomoのモバイルWi-Fiルータ経由でAndroid搭載のスマートフォンとして使いながら、モバイルWi-Fiルータのバッテリが無くなったら、『Pocket WiFi S』がモバイルWi-Fiルータの役割を代打する事も出来る(^ ^)
というわけで、スペック的に特に素晴らしい点があるわけではないけれど、国内キャリアから発売された端末としては初めて、国内の他キャリアのSIMを標準でサポートしているAndroid端末なPocket WiFi Sは結構面白い存在になるんじゃないの。と期待している(^ ^)
発売は2011年1月中旬の予定とのことです。
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