docomoの発表会でXi対応のスマートフォンが発表され、新たにXi対応スマートフォン向けの料金プランが発表されたのでFOMAのスマートフォンとの比較でまとめてみた。
■Xi対応スマートフォン向けの料金プランをFOMA向けのプランと比較
比較項目 | Xi | FOMA |
---|---|---|
基本料金 |
タイプXi にねん 780円 |
タイプSSバリュー 980円/月 |
通話料金 | 21円/30秒 | 21円/30秒 |
無料通話料 | なし | 1,050円 |
通話し放題オプション |
Xiカケ・ホーダイ 700円/月 |
提供なし |
パケット通信料上限 |
Xiパケ・ホーダイ フラット 2012年4月まで:4,410円/月 2012年5月以降:5,985円/月 |
パケ・ホーダイ フラット 5,460円/月 |
テザリング利用時の 通信料上限金額 |
上限金額変更なし |
速度制限なし:8,190円/月 128K接続:5,985円/月 |
パケット通信料上限で 利用可能な通信量 |
7GB | 通信量制限なし |
解約金など | 『タイプXiにねん』の契約期間は二年間。契約満了月以外の解約などは、9,975円の解約金が発生。 |
『タイプSS バリュー』の980円/月はファミ割MAX 50など加入時の料金。 ファミ割MAX 50などの解約は、9,975円の解約金が発生。 |
Xi対応スマートフォン向けの料金プランでのポイントは以下。
- 申込みにはXi対応スマートフォンの購入が必要
- docomo宛の通話定額オプションが700円/月で利用可能
- テザリングを利用しても通信料上限が変わらない
『タイプXiにねん』など、Xi対応スマートフォン向けの料金プランへの申込みは、Xi対応スマートフォンの新規契約 or 機種変更が必要になるので、
『Xi対応スマートフォンは持ってないけれど、現状のFOMA端末でXi向け料金プランを使いたい』
という場合、単純な契約変更については受付てもらえない。
この辺はFOMA 905iシリーズ移行の端末で契約可能になった『バリュープラン』と同様。
*docomoのサポートセンターに確認済み。
そもそも、Xi SIMをFOMA端末で使うこと自体が公式にはサポートしてもらえないけれど…(^ ^;
*Xi対応スマートフォンを持ち込みでも、『タイプXiにねん』の契約が可能か?は不明。
Xiスマートフォン向けのオプションとして、docomo宛の通話が24時間定額で通話可能になる『Xiカケ・ホーダイ』が700円/月で利用可能となっている。
FOMAに限らず、docomo宛の音声通話の定額プランなどは従来提供されておらず、音声通話が24時間定額(無料)になるのは、ファミ割MAX50加入者から同一のファミリー宛の通話のみに限られていたけれど、Xiスマートフォン向けの料金プランには『Xiカケ・ホーダイ』加入回線からdocomoへの宛の通話については、音声通話料金が定額で利用可能となる。
他社の音声通話定額(主にSBMのホワイトプラン)と異なる点としては以下の3点
(1)無料通話の対象となる範囲が広い
⇒docomoの契約者は全体で(データも含むけれど)5,800万の契約数があって、95%ぐらいが音声通話対応端末だとすると、700円/月のオプションで5,000万ユーザ以上との通話が無料になるのは、音声通話相手がdocomoが多いユーザにとってはかなりお得なオプションと言える。
*さすがにWILLCOMの『だれとでも定額』にはかなわないけれど・・・。
(2)時間の制限は無く、24時間定額通話が可能
⇒SBMの提供する『ホワイトプラン』は21時~翌1時までは通話定額の対象外となるけれど、『Xiカケ・ホーダイ』では通話時間の制限が無く、24時間音声通話が無料となる。
時間帯を気にせず、24時間定額通話が出来るのはユーザとしては嬉しい(^ ^)
(3)対象端末はXi対応スマートフォンに限定
⇒SBMの提供する『ホワイトプラン』は利用可能な機種に特に制限が無く、一気に加入者が増えていったけれど、docomoの『Xiカケ・ホーダイ』はその名の通りXiの音声通話専用のオプションであり、Xi端末購入などと同時で無いと申込みが出来ないので、『Xiカケ・ホーダイ』の加入者が爆発的に増える。という事はちょっと考えにくい(^ ^;
Xi対応スマートフォンがFOMA向けの料金プランと異なる点として、
『テザリングを利用しても、通信料上限は変わらない』
という点がある。
FOMA向けの料金プランは『通信容量の大小に関わらず、テザリング利用の有無』で料金上限が変わるという、ある種イビツな料金体系になっていたけれど、Xi対応スマートフォン向けの料金プランではこれが解消された形になる。
従来のFOMA向けの音声通話 + パケット定額オプションの組み合わせでは、スマートフォン向けの定額通信料に加えて4,000円/月ぐらいの負担が、テザリング利用時には必要となっていた(同時に値下げが発表されたけれど)のが、Xi対応スマートフォンであれば『テザリングの利用』自体には追加費用は発生せず、スマートフォンでのWeb閲覧やアプリケーションのDLと同じように、単純に『パケット通信量』としてカウントされるだけになる。
『普段はテザリングを使わないけれど、急遽テザリングを使いたい』という場合でも、(特別な)追加のパケット通信料が発生しないのは、テザリング利用者の裾野が広がりそうな料金施策。
Xiスマートフォン向けの料金プランをまとめてみると、FOMA向けには提供していなかった、
・音声定額オプションの提供
・テザリング利用時の値上げの撤廃
などがFOMAと比べて優遇されており、『Xi契約者を増やしたい』というdocomoの戦略が理解できる。
Xi対応基地局の増加も予想より早いペースで進めている。という発表もあったので、今後Xi対応端末のラインナップにも期待できそう(^ ^)