docomoが提供する、海外でのパケット定額サービス『海外パケ・ホーダイ』のサービス内容が拡充し、従来の『指定の事業者に接続した場合のみ定額対象になる』というサービスから、『国際ローミングで接続可能な、全ての事業者との通信が定額になる』というサービスに改善される事が発表されている。適用は2012年7月1日(日)より。
docomoのプレスリリースは以下より。
海外パケット定額サービスを対象国・地域の全通信事業者に拡大 | お知らせ | NTTドコモ
これまで海外パケ・ホーダイは、海外パケ・ホーダイ適用対象国・地域の一部の通信事業者のネットワークを利用したパケット通信3 が定額の対象となるため、ご利用の際は渡航先でお客さまが手動で携帯電話のネットワーク設定を海外パケ・ホーダイ適用対象通信事業者に設定する必要がありました。
これからは、渡航先の海外パケ・ホーダイ適用対象国・地域においてお客さまが海外パケ・ホーダイの対象通信事業者を手動で設定する必要がなくなり4 、海外でもパケット通信をより簡単に安心してご利用いただけます。
日本で日頃使っているケータイをそのまま海外で使える『海外パケット定額』は非常に便利だったのだけれど、定額の対象になる事業者とそうでない事業者が異なり、普段は行わないネットワークの手動検索を行って、定額対象事業者に接続する。というほんの少し面倒だった作業が、料金的な意味では不要になる。
定額対象事業者に接続するという、手間としてはほんの少しの手間だけれど、『もしも設定を間違った場合』の請求金額が、海外ローミングでの利用時はかなり高額になるリスクがあったのも事実で、ユーザとしてはそのリスクが無くなるし、docomoとしては海外利用時の高額請求に対するクレーム対応コスト(どのぐらいあったのか不明)も減るし、これをきっかけに海外パケット定額を利用するユーザが増えれば、当然売上的にもプラスになるので、ユーザ/オペレータの双方にとってメリットのある改善と思う。
海外でのパケット定額は、2010年の夏にソフトバンクが開始して以来、3キャリア共に提供しているサービスではあるけれど、どのキャリアも『特定の事業者の利用時のみ定額になる』というサービスとなっているので『海外で利用したどのキャリアでも定額になる』というのは、ユーザにとっての安心感は大きいと思う(^ ^)
特に、頻繁に海外で通信を行う場合は現地のSIMカードなりWi-Fiルータのレンタルなりを利用する方が経済的で、海外へ出る機会が年に1回程度で、わざわざ現地のSIMカードを契約するのは手間。という大多数のユーザにとって、『海外でもとりあえず定額』なのはかなり安心感があるんではないかと思う。
海外ローミングだったり、海外パケット定額なりは、Vodafone時代からのイメージもあってソフトバンクが強い印象があったので、docomoがこの部分のサービスを強化してくるのは個人的には予想外かつ、個人的に望んでいた『定額対象事業者以外繋がらなくなる設定』よりも使い勝手が格段に良さそうで、ぜひとも他社も提供し『海外でも定額』がアタリマエになって欲しいなと。