テレコムスクエアのビジネス世界周遊ルータを東南アジア各地で使用したのでレビュー

テレコムスクエアが提供を開始した『ビジネス世界周遊』ルータを、東南アジア4カ国の周遊旅行中にレビュー用に無償レンタルさせて頂く事が出来たので、使用感などなどをレビュー。

ビジネス世界周遊ルータのサービス内容については以下URLにて。
ビジネス世界周遊|世界各国でのスマートフォン、通信ならテレコムスクエア

■今回の旅行中に訪問した国&都市は以下

・[マレーシア]クアラルンプール
・[マレーシア]ペナン島
・[シンガポール]シンガポール
・[タイ]バンコク
・[タイ]カンチャナブリー
・[タイ]アンパワー
・[インドネシア]ジャカルタ
・[インドネシア]ロンボク島
・[インドネシア]バリ島

今回の旅行では、4カ国 9都市で『ビジネス世界周遊』ルータを利用した。

詳細は後述するけれど、タイを除いて3Gで利用が可能であり、3G固定で使ってもエリア的な問題はほとんど無く、快適に利用する事が可能だったのは意外で、3Gエリアであれば通信環境はおおむね快適だった。

■サービス内容の比較

テレコムスクエアの提供する『ビジネス世界周遊』とdocomoの『海外パケ・ホーダイ』のサービス内容を比較すると以下。

事業者名 テレコムスクエア docomo
サービス名 ビジネス世界周遊 海外パケ・ホーダイ
利用料金(最大) 2,400円/日 2,980円/日
対応国数 76カ国 85カ国
ルータの貸出 有り 無し(音声端末の貸出は有り)

テレコムスクエアの『ビジネス世界周遊』ルータのレンタル料金は2,400円/日となっており、docomoの国際ローミングサービス『海外パケ・ホーダイ』と比べて約20%ほど安くなる計算。

今回はレビュー用という事で、ご厚意により無料でお借りする事が出来たけれど、レンタルした場合の通常料金は2,400円/日となっており、docomoの国際ローミングと比べると料金的な部分でのメリットはそれほど大きく無く、利用料金そのものよりも、

・複数の国で利用できるモバイルWi-Fiルータが1台のレンタルですむ
・モバイルWi-Fiルータを持っていなくても、端末毎レンタルが可能
・海外ローミングでのパケ死リスク排除(非対応国で利用した場合は除外)

といったあたりがメリットと言える。

テレコムスクエアのサービスで、利用料金でメリットが大きくなるのは1カ国限定のプランで、中国、韓国、台湾などは1,000円/日以下でレンタルする事が可能。

と言うわけで『ビジネス世界周遊』タイプは、利用料金そのものよりも、端末のレンタルや海外利用に伴う各種設定や調査などの事前準備が不要になるという部分の価値が大きいと思う。

羽田空港 出発ロビーにあるカウンターで受取

羽田空港の出発ロビーにあるカウンターでモバイルWi-Fiルータを受取する。
返却時も同じく出発ロビーにあるカウンターで返却をするので、注意が必要。

成田空港については、出発時は出発ロビーにあるカウンターで受取、帰国時は到着ロビーにあるカウンターで返却が可能だけれど、羽田空港国際線ターミナルでは、受取&返却は両方とも出発ロビーにあるカウンターで手続を行う。

■羽田空港 出発ロビーにあるカウンターで受取
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ちなみに、今回利用した航空会社はエアアジアXだったのだけれど、エアアジアXのチェックインカウンターとテレコムスクエアのカウンターがすぐ近くにあったので迷わずに助かった(^ ^)

モバイルWi-Fiルータ + enleoopのセットをレンタル

今回レンタルしたのはモバイルWi-Fiルータ + eneloopのセット。

■eneloop + モバイルWi-Fiルータをレンタル
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外部バッテリであるeneloopは自分で用意したものを別途持っていっているけれど、enleoop自体はモバイルWi-Fiルータに限らず、スマートフォンにも充電することが可能なので、外部の充電手段を持っていない場合などは追加のオプション(210円/日)としてレンタルするといざという時に便利。

eneloopなしで利用した場合、モバイルWi-Fiルータ(MF60)の連続通信時間が5-6時間程度なので『一日中電源をONにして使う』という用途には向かず、eneloopなどの外部電源を利用した方がベターと思う。
⇒モバイルWi-Fiルータの連続通信時間は、端末毎に異なるのでレンタルする際にスペックを確認するなり、カウンターでスタッフに相談するなりをすると確実と思う。

以下、実際に各地で使用したレポート。

マレーシア:クアラルンプール空港着陸後すぐに使える

モバイルWi-Fiルータをレンタルするメリットは『現地に到着して電源を入れて、Wi-Fi接続するだけで繋がる』という手軽さで、空港に到着してから入国審査に向かう間や、入国審査を待っている間にも通信を利用する事が可能。

エアアジアXの羽田 ⇔ クアラルンプール便では、クアラルンプール国際空港到着後にターミナルまで歩いて移動するけれど、ターミナルに歩いている間にモバイルWi-Fiルータの電源を入れて、すぐに通信する事が可能になるのは、現地でプリペイドSIMを入手するのと比べて手軽であり、現地到着(というより着陸後)すぐに通信が可能という安心感がある。

■クアラルンプール国際空港に着陸後すぐに利用する事が可能
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※画像では右下のステータスが切断中になっているけれど、この後すぐに通信する事が出来た。

特に個人旅行の場合、現地空港でのプリペイドSIMの入手が難しい場合は、ホテルまでの移動するのにも難儀する事があるし、到着が夜遅くになってからだと、諸々のリスクが高まるので、早いうちに通信手段が確立しているのは安心(^ ^)

パッケージツアーの場合は、時間の都合で空港内でSIMカードを入手する時間が取れない事も多いと思われるので、パッケージツアーでもモバイルWi-Fiルータのレンタルは有効に使う事が可能。

ペナン島でエリア&通信速度の問題無く利用が可能だった

今回はクアラルンプールは滞在せずに乗り継ぎでの利用で、マレーシアにあるペナン島へ移動して利用していたけれど、ペナン島内でもエリア&速度の問題無く利用する事が出来た。

ペナン島では別途、WiMAXのモバイルWi-Fiルータをホテルでレンタルしたけれど、こちらを使わずとも十分快適な通信速度が出ていたので、『PCの回線としてガンガン使う』というような用途でなければ、3GのモバイルWi-Fiルータでも十分なように思えた。
関連エントリ:ペナン島で宿泊中のホテルでWiMAXのモバイルWi-Fiルーターをレンタルしてみた | shimajiro@mobiler

接続設定を3G固定にすると快適

ペナン島を移動している時に、通信速度が落ちる事があったので、ルータのステータスを見ると、2Gで接続している事があったけれど、エリア的には3Gで問題無さそうだったので、途中からルータの設定を3G固定にして使ってみた。

3G固定の設定にすると、2Gのみのエリアでは通信が出来ない。というデメリットがあったものの、今回の旅行中はタイを除いて3Gで接続が出来ないエリアは無く、結果的には3G固定で使用して大正解だった。

※ルータの設定変更などなどは本来サービスでサポートされている用途では無いので、詳細な変更方法などは紹介しませんので、ご了承下さいm(_ _)m

今回の旅行では、このあとシンガポール、タイ、インドネシアを回ったけれど、モバイルWi-Fiルータの通信環境としては実はペナン島が一番快適な通信環境だった(^ ^;

シンガポール編で使ってみた

■ホテルのインターネット回線として利用
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理由は忘れてしまったけれど、ホテルのWi-Fiを使わずに、ホテルでPCを利用する際の回線としてもモバイルWi-Fiルータを利用していた。

動画の閲覧や、大量の画像ファイルのアップロードなどなどを行わなければ、通信速度がストレスに感じる事はそれほどなく、ホテルのWi-Fi接続の際の手間や、速度の不安定さにイライラするぐらいであれば、予め通信速度がある程度予想できるモバイル回線をホテル内で利用する事も多く、実際に今回の旅行でもそのようにして使っていた。
※通信速度が出ないとか、ホテルの回線が快適であればそちらを利用するけれど…。

■シンガポール マーライオンの頭上でも3Gに接続
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セントーサ島のマーライオンの屋上で3G接続が可能な事を確認。
マーライオンの頭上からFacetimeなんて使い方もできるかも。

■ナイトサファリ内でも3G接続が可能
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シンガポールの観光名所の一つ、ナイトサファリでも3G接続が可能だったけれど、敷地内では一部エリアでは圏外になる場所があった。

シンガポールで使ってみた感想としては、別途現地で契約したSingtelのプリペイドSIMの回線よりも、レンタルしたモバイルWi-Fiルータの方が、通信速度が速い事が多いように感じたので、現地で入手した回線はあまり使わずに、モバイルWi-Fiルータ経由で通信する事が多かった。

タイ:3G接続が不可能だった

今回の滞在中に一番困ったのは、タイでは3G接続が不可能だったこと。
これはビジネス世界周遊ルータのサービス仕様として、タイでは3Gに接続が不可能という事だったので、今後の改善を期待したいところ。

■3G固定の設定にしていたため、接続不可の表示に
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撮影場所はスワンナプーム国際空港内

当初はそもそもタイで3G接続が不可であるという事を認識していなかったので、空港内で3Gが繋がらないワケが無い。と思って混乱したけれど、3G固定にしていた設定を2G&3Gを有効にしたら2Gに接続が出来た。

その後、テレコムスクエアに問い合わせしたところ『ビジネス世界周遊』ルータについては、タイでの3G接続に非対応となっている事が判明した。タイは日本人の渡航者も多いと思うので、これは早期に改善を望みたいところ。
※タイ向けの1カ国限定プランであれば、3G接続が可能とのこと。

■宿泊したホテルでもモバイルWi-Fiルータを利用
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※屋外が明るすぎたのでディスプレイが見えていないけれど、問題なく2Gで接続出来ていた。

■カンチャナブリー タイガーテンプルでも通信が可能
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バンコクから車で約3時間の位置にあるカンチャナブリーのタイガーテンプルでも通信が可能。
サービスそのものがタイでは3G非対応という事で2Gでの接続だったけれど、通信自体は出来ていた。

■水上市場や線路上のマーケットで有名な『アンパワー』もエリア内
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エリア的には3Gで利用が可能だけれど、サービスの仕様上、接続が2Gになっているのが本当に惜しい…。

タイでは『3G接続ができなかった』という点だけが残念だったけれど、2Gで圏外になる事は無かったので『もしもの時の通信手段』としては役に立った。
ただ、3Gと2Gでは体感速度が大きく違い、使い勝手にもかなり影響があるので、ぜひとも世界周遊ルータでもタイで3G接続に対応して欲しい。

インドネシアでは3Gで利用が可能

タイでは3G接続が出来なかったけれど、その後移動したインドネシアではサクっと3Gに接続する事が出来た。

■インドネシア ジャカルタのスカルノハッタ国際空港で3G接続
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インドネシア スカルノハッタ国際空港でSIMカードを入手しようとしたところ、以前利用したターミナルと別のターミナルを利用したためか、以前SIMカードを購入したお店に辿り着く事が出来ず、ジャカルタではプリペイドSIMカードを購入しただけで、現地プリペイドSIMのリチャージ&定額プランへの登録はロンボク島到着後に行ったので、この間の通信手段として、レンタルしていたモバイルWi-Fiルータが非常に頼りになった。

■ジャカルタ ⇒ ロンボク島に向かう飛行機搭乗前
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3G接続が可能だった。

■ロンボク島の空港着陸後は2G接続だった
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ロンボク島の空港に到着後は2G接続になっていたけれど、復路に確認したら空港ターミナルとその周辺については3Gで通信が可能だった。

■宿泊したホテルでも3G接続可能
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宿泊したホテルでも3G接続が可能だったのだけれど、客室内は電波状態が微妙で通信が安定しなかったので、世界周遊ルータが接続していた現地のオペレータとは異なるオペレータのプリペイドSIMを追加で入手した利用した。

■バリ島 ングラライ国際空港でも3G接続が可能
RIMG9445 3バリ島のングラライ国際空港でも3G接続が可能だった。

渡航先と利用した場所は以上で、乱暴に言ってしまえばタイを除いて滞在中に訪問した95%以上のエリアで3Gで通信が出来ており『通信が出来なくて困った』という都市やエリアは無く、便利に使う事が出来た。

続いて、モバイルWi-Fiルータのレンタルに対する要望&デメリット。

通信の有無に関わらず定額の料金が発生する

テレコムスクエアのモバイルWi-Fiルータは、通信の有無にかかわらず定額の料金が発生するので、
『滞在初日だけローミングで利用し、翌日からは現地でプリペイドSIMを入手する。』
と言うような使い方と比べると、どうしても割高になってしまうのは、デメリットの一つ。

ケータイキャリアの提供する海外パケット定額の場合は『使わなければ無料』なので、海外滞在中の初日だけ使うとか、一時的に使うという使い方であればコストは極端に高くなる事が無い(2,980円/日が上限)ので、テレコムスクエアのモバイルWi-Fiルータのレンタルにも『使わなければ料金が発生しない』というタイプの料金プランがあると嬉しいなと。

ステータス確認用のアプリケーションが無いのは多少不便

今回レンタルしたZTEの『MF60』は知っている限りステータス確認用のアプリケーションが用意されておらず、モバイルWi-Fiルータのステータス確認のためにはモバイルWi-Fiルータを目視する必要があったのが、多少不便ではあったので、メーカー純正またはサードパーティ製でも構わないので、何らかステータス確認用のアプリケーションがあると嬉しい。

ただ、モバイルWi-Fiルータのステータスを確認する必要があった。
というよりは、3Gで繋がっているかどうか&電波状態がどうなっているかを『知りたかった』という要素の方が大きいので『通信ができていればいいや』という考えであれば、特に不都合が発生する事も無いかと思う。

通信量制限には注意が必要

今回はアジアでの利用だったので関係無かったけれど、欧州で利用する場合は直近3日間で450MBを超えると利用制限がかかるので注意が必要。

欧州周遊タイプでの通信量に関する注意事項は以下。

■欧州周遊タイプに関する注意事項
欧州周遊タイプでは、3日間のパケット通信料が合計で450MBを超えた場合、利用制限となりますのでご注意ください。

※テレコムスクエアサイトより引用。

日本国内でも、定額&無制限のモバイルインターネットは終了しつつあり、一定容量までが定額となる『準定額』がサービスが開始されつつあるけれど、容量制限のあるモバイルインターネットサービスを利用する場合は、不用意に動画を閲覧したりアプリケーションをダウンロードしたりすると、容量上限に到達してしまう事があるので注意が必要。

現地回線からアクセスが出来ないサイトにもローミング経由だとアクセスが出来た

モバイルWi-Fiルータのレンタルよりも、料金的には安くなる現地回線の契約だけれど、現地で入手したプリペイドSIMの利用で不便だったのが、フィルタリングによるサイトへのアクセス遮断の問題。

現地回線からアクセスが遮断されたのはBlogサイトで、フィルタリングに引っかかるようなアダルトサイトでも何でも無かったのだけれど、現地回線からはアクセスする事が出来なかったので、それらのサイトにアクセスする場合の手段として、モバイルWi-Fiルータのレンタルが役に立った。
※アクセス遮断をすり抜ける方法はいろいろとあると思うのだけれど、モバイルWi-Fiルータからのアクセスであれば問題無い。というのはカンタンな手段だったので(^ ^;

今回紹介した世界周遊ルータ以外にも、台湾向けのモバイルWi-Fiルータが500円/日で利用可能なキャンペーンが行われている。

海外用定額制モバイルデータ通信(テレコムスクエア)

海外渡航予定のある方の通信手段として、各キャリアのローミング定額や、プリペイドSIMの入手だけでなく、ちょうど費用的にはその中間となるモバイルWi-Fiルータのレンタルという選択肢もオススメ(^ ^9