au iPhone 5ファーストインプレッション:高速化に対する満足と作りの荒さへの不満

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auのiPhone 5を使い始めたのでファーストインプレッション。
ちなみに、iPhone 5以前に使っていたのはSIMロックフリーのiPhone 4S + docomoなので、iPhone 4Sをau回線で使った場合だったり、SBM回線で使った場合と比べての比較は無いのでご容赦m(_ _)m

■購入したauのiPhone 5(64GB) 白
121007_iPhone 5.jpg

  1. LTE対応:通信の高速化は文句なしに良い
  2. iPhone 5を使ってみて一番インパクトがあったのはLTEへの対応による通信速度の改善で、通信まわりのストレスが大幅に減少したのは、以前のiPhone 4Sと比べてかなり快適で、LTEの利用者が多くない現時点では文句なしに速くて快適。

    スピードテストを行ってみると通信速度は安定して上下共に10Mbps前後を記録しているし、速度だけでなく低遅延である点も実感する事が可能で、iPhone 5を使って今のところ一番インパクトを感じているのはLTE対応による通信まわりの高速化。

    今現在は利用者がまだまだ少なく、ネットワークが快適という事もあって、LTEに接続している状態ではWebサイトの閲覧や画像の取得での待ち時間をほとんど意識する事無く、アクセスしているデータがWeb側にあるのか、ローカルにあるのかを意識しないようなそんな感覚で、一度快適なLTEの速度を味わってしまうと、もう3Gには戻れないなと(^ ^;

    契約しているLTE回線について、現時点での都心での通信の快適さを比較すると以下のイメージ。

    au LTE > EMOBILE LTE > docomo Xi
    ※あくまでも『現時点』での通信の快適さ。

    ただ不安なのは『ユーザが数が増加しても通信が快適か?』という点で、この点については少々懐疑的だったりする。
    と言うのも、今でこそそれほど速度が出なくなってしまったdocomoのXiについても、ユーザ数が増加する前はauのLTEと同様に、相当に快適なネットワークではあったので、言ってみれば利用者が少ない段階で通信が快適なのはアタリマエで、利用者が増えた時でも快適に使えるか?という部分で、各事業者間の差が出てくるのかなと。

    auのLTEはiPhone 5の販売開始に合わせて始まったばかりのサービスである事を考えると、かなりサービスエリアは広いなと思っていて、Xiのスタート直後は『ここでXiが使える!』というのを発見してはいちいち喜んでいた状況と比較すると、現時点でもかなり広いエリアがLTEのエリアになっているように感じる。
    ※但し、LTEのエリア内でもiPhone 5が3Gを掴んでいる事があるのと、詳細なエリアマップは公開されていないので、今のところ他社と比べてエリアが広いかどうかは不明。

    個人的に嬉しいのは都内の地下鉄駅もLTEエリア化されている事で、これまで地下鉄駅構内はWi-Fi経由でないと高速な通信手段(LTEやWiMAX)が無かったので、ここでLTEが利用可能になるのは嬉しい。

    地下鉄駅ホームでのau LTEの接続確認は以下エントリにて。
    au iPhone 5 地下鉄駅ホームでLTE接続を確認 | shimajiro@mobiler

  3. CPU&RAMの強化によって操作が快適に
  4. iPhone 4Sを使っていて不満に思っていたのは、最新のAndroid端末と比べた際のパフォーマンス不足で、iPhone 5ではCPUとRAMの強化によってこの点が改善されていて、海外版のGALAXY S3(GT-I9300)と同じレベルにストレスの少ないレスポンスが実現されており、現在製品化されているスマートフォンの中では最高クラスのスペックが体感できると思う。

    iPhone 5のレスポンスは国内版のGALAXY S3より良く、クアッドコアのGALAXY S3(GT-I9300)とほぼ同等レベルになったので、クアッドコアのAndroid端末と比べてiPhone 4Sの動作が遅いと感じていた自分にとっては、嬉しいスペック改善(^ ^)

    ただ、iPhoneは基本的に1年に1度のサイクルで製品が出されるので、現時点でAndroid端末とほぼスペック的には同じだとすると、これから次期iPhoneが発売されるまでの1年間、スペック的にはAndroid端末がリードする事になるのかなと思ったり。

  5. 本体の軽量化によってかなり軽く感じる
  6. 意外だったのは本体の軽量化が思っていたよりも心地よく、使い勝手に良い影響を与えている事。

    スペック的にはiPhone 4Sが140gでiPhone 5が112gなので、その差は僅か30gに満たないのだけれど、持ってみるとその差は明らかで、iPhone 5を持ってみると『端末を持っていない』ような感覚を感じる事があって、LTE対応やハードウェアスペックの改善に加えて、本体の軽量化が測られているのは目立たないけれど、日頃持ち運ぶモバイル端末の軽量化は嬉しいポイント。

  7. 画面上部のボタンは指が届きにくい
  8. iPhone 5では画面が縦長になった事で、これまでは片手操作で使う事が用意だったiPhoneのアプリケーション類でも、画面上部のボタンに指が届きにくく、全体的な操作感が悪くなったと思う事が何度かあった。

    iPhone 5はまだ発売されたばかりなので、今後は縦長のiPhone 5で使う事を前提にしたUIなどが、アプリケーション側で対応される事で使い勝手が良くなる可能性もあるけれど、現時点では画面の左上にある『戻る』などのボタン類は、端末が縦長になった分iPhone 4Sなどより遠くなっているので、iPhone 4Sよりも片手では操作しにくいと感じるようになった。

    Android端末にも縦に長い端末は多数あるけれど、Android端末は基本的には『戻る』ボタンで戻るUIになっているので、iPhoneのように『画面左上の戻るボタンから戻る』というフローにはなっていないため、端末が縦長になっても比較的操作感が変わらないけれど、iPhone 5についてはiPhoneシリーズで初めて縦に長くなった分、縦長になった画面に慣れるのに時間がかかりそう&UI的な改善についてはアプリケーション側の改善を待つ必要がある。

  9. 開封時点から端末に小さな傷が付いている製品が多数
  10. iPhone 5を購入するにあたって残念だったのは、未開封のiPhone 5を受け取った時点で、よく見ると端末に小さな傷が入っているものが多数あった事。

    開封したiPhone 5を店頭でチェックすると、汚れまたは小さな傷があるものが大半だったので、何度か交換してもらって最終的に購入する端末を確定したけれど、かなりの割合で小さな傷や汚れが入っているものの、それらは基本的には製品として販売されているので、販売後の交換などには応じられない。という説明を受けた。

    iPhone 5は決して安く無い端末であるにも関わらず、目立たないとは言え購入時点から本体に傷が付いているものが多いのは製品としての明らかな欠陥と思う。
    購入時点で傷が付いているのは、個人的にはそれほど気にならないけれど、気になる人はかなり気になると思うのでこの点は今後改善されていく事を願いたいところ。

  11. Lightningケーブルは便利だけど既存ケーブルが使えないのは不便
  12. iPhone 5から採用されているLightningケーブルは、裏表関係なく接続する事が出来るので便利ではあるものの、既存ケーブルとは互換性が無くなってしまたったので、これまでiPhone用に購入した充電ケーブルや充電ドックの類は使えなくなり、新しくiPhone 5用にケーブルを購入する必要があるのは不便。

    自宅用、会社用、外出中の充電用途と複数ケーブルを用意する場合、地味に費用負担が大きくなっていく(^ ^;

  13. iOS 6のマップは本当に残念
  14. iPhone 5購入前からiPhone 4SもiOS 6にアップデートしていたので、iOS 6のマップが残念という事は知っていたのだけれど、iPhone 5のネットワーク&端末がサクサクで使っていて気持ち良いだけに、モバイル端末の中で一つのコアな機能と言えるマップが残念なのは、ナビや地図としてのマップ利用に限らず、FourSquareなどの位置連携のアプリケーションでのマップ利用の際にも感じる事で、iPhone 5に対する満足度を大きくダウンさせる要因。

    地図という意味での『マップ』については、Appleからアナウンスがあったように他社製品を使う事が出来るけれど、各種のアプリケーションが利用する『マップ』については、OS標準のマップを利用するしかなく、この部分が残念だとモバイル端末としてはかなり使い勝手が悪いので、OS標準で使えるマップの改善か、OS標準で使えるマップを他社製のマップに変更が可能なようになると嬉しいなと(後者は多分無いだろうけれど…)

    家にあるiOSデバイスのうち、iOS 6にアップデートしているのは僕が使っているiPhone 4Sだけで、それ以外の端末についてはiOS 5のままにしているのも、iOS 6のマップが使い物にならないと感じているからで、マップの問題が解決するまではiOS 6にバージョンアップする事は無いと思う。

端末自体の高速化と、LTE対応による通信の高速化によって、iPhone 5については『速度が速くなって快適になった』というメリットは大きいのだけれど、今のところそれ以外の新しい価値みたいなものを感じては居なくて、例えばiPhone 4Sを使っているユーザが本体代で50,000円以上負担してiPhone 5を買う価値があるのかと言われると、LTE対応による通信高速化の恩恵が無ければ、それほど積極的に乗り換える理由にはならないんじゃないかなぁ…。というのが正直な感想。

iPhone 5をオススメしない。というワケでは無く、LTE対応による通信の高速化だったり、端末スペックの強化はかなり快適でこの部分には満足しているんだけれど、端末価格を考えるとどうしてもAndroid端末の方がコストパフォーマンスには優れていると思うし、未開封にも関わらず小さな傷が入っている端末が多かったり、マップだったりApp Storeの部分でiOS 6の作りの荒さだったりを考えると、どうしても『気持ち良くない』と感じる部分も多々あって、『スペックは良いけど現時点で完成度の高いプロダクトとは思わない』と言うのが、iPhone 5に対するファーストインプレッション。

このあたりはiOS 6のアップデートで改善される可能性もあるけれど、現時点ではiOS 6による改善点よりも以前と比べて使いにくくなってしまった点が、個人的には非常に残念に思えていて、iPhone 5のLTE対応&スペック改善という魅力を半減させてしまっているように感じるので、なんだか勿体無いなぁ。という感じ。

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