少し前に書かれていた、『手書きノート』に関するエントリが興味深かったのでご紹介。
20代の優秀な人は手書きノートを使っている人が多いのではないかというお話。 | okaoka.net
『20代の優秀な人』云々は置いといて、デジタルツールやサービスが発達して便利になって、それらを日常的に使っていても『紙に手書きのメモを残す』というアナログな方法によるメモも引き続き行っている。
■愛用している手紙のノート(メモ帳)たち
冒頭で紹介したokaoka.netのエントリでは『紙にノートを取る』行動の理由として、以下の4つの仮説が挙げられている。
・とにかく頭に溜めず可能な限り高速にアウトプットしてしまう
・何らかの記憶定着プロセスが手書きによって完結する
・デジタルデバイスを信用していない
・そんなこと考えてる暇があるならメモを取れ
特に共感できたのは、以下の項目。
とにかく頭に溜めず可能な限り高速にアウトプットしてしまう
なんとなく。頭のいい彼、彼女らは自分の記憶力を信じていない。は言い過ぎかもしれないので、記憶力を過信していない。
それはもう鶏のように忘れてしまう前提でいて、即別のデバイスに記憶を移し替えているのではないか?
『頭に溜めずにアウトプットしてしまう』というのはピッタリくる表現で、『大量の情報を意識的に記憶し続けること』は脳に対してストレスになっていくんじゃないかと思っていて、よほど『記憶する』と意識したこと以外は『メモを取って忘れる』ぐらいの気持ちの方が、結果的に多くの情報を記憶できるような気がしている。
それほど意識的に行っているわけではないけれど、個人的に『アナログのツール』でメモをする理由としては以下のように思う。
・(なんとなく)デジタルツールへの記録よりも”記憶”に残りやすい。
・デジタルツールに記号化できない(しにくい)情報をアナログツールに記録する。
・整理されていない思考やアイディアをまとめるには、手書きで紙に書いた方が良い。
一言で言えば、デジタルツールに記録するよりも『手を動かして紙に書く』方が、より脳が活性化されて、思考を整理したりまとめたりするフェーズには向いているように思う。
※その他、人との打ち合わせでは何となくデジタルツールを使うよりもアナログツールにメモ。の方が好きなのでこの方法でメモすることが多い。
メモで記録した情報の保存&利用を、
1.まとまっていない情報の記録
2.情報を整理して記録
3.加工された情報の保存
4.保存された情報の利用・参照
という4つのフェーズに分類すれば、自分の使い方としては1 ~ 2のフェーズにアナログツールを使って、3 ~ 4のフェーズにデジタルツールを使う。というようなイメージで、実際に数年前に紙に書いたメモをデジタル化したものを、今でもふと思い出した時に見返すことがある。
デジタルでテキスト化された文字情報と比べて、その時考えていたことや、その時の感情(焦って書いたのかなど)なども含めて何となく『記憶』として定着し易いのは、アナログツールに残した情報で、これを記録し保存するのにデジタル化やデジタルツールを組み合わせて使っている。
※写真や画像は、デジタルツール(スマートフォンのカメラなど)の方が都合が良いので組み合わせて使っている。
と言うわけで何が言いたいかと言えば、デジタルツールでのメモも便利になってきているけれど、アナログツールをうまくつかうともっと良い感じで情報が記録・整理できるんじゃないでしょうか。というありきたりな話です(^ ^;