Amazonで買えるドコモおよびそのMVNO向けモバイルWi-Fiルータのスペック&価格比較。
まずはドコモ向けルーターとしてL-01G、HW-02Gの二機種。
どちらも2015年の春に発売されているモデルなので、発売タイミングは約1年前となるけれど、3月末まで本体代一括0円にて販売されていた影響か、白ロム価格が値下がりしている。
ドコモ向けルータ:L-01G・HW-02G
製品名 |
L-01G |
HW-02G |
---|---|---|
メーカー名 | LG エレクトロニクス | Huawei |
販売価格 (実売価格) |
14,800円 | 14,500円 |
ネットワーク |
[4G LTE] FDD-LTE:B1/B3/B19/B21 TDD-LTE:B38 [W-CDMA] [GSM] |
[4G LTE] B1/B3/B19/B21/B38 [W-CDMA] |
通信速度 |
下り最大225Mbps 上り最大 50Mbps |
下り最大225Mbps 上り最大 50Mbps |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
同時接続台数 | 11台 |
11台 (クレードル使用時20台) |
ディスプレイ |
○ タッチ対応 |
○ タッチ対応 |
Bluetoothテザリング | × | × |
デュアルSIM対応 | × | × |
SIMロック |
ロック有り (解除可能) |
ロック有り (解除可能) |
SIMサイズ | micro | micro |
連続通信時間 |
3G:約18時間 LTE:約20時間 |
約8.3時間 |
バッテリ容量 | 4,880mAh | 2,400mAh |
サイズ(mm) |
幅:65mm 縦:107mm 厚さ:20mm |
幅:95mm 縦:58mm 厚さ:14.3mm |
重量 | 約186g | 約110g |
クレードル連携 | × | ○ |
※販売価格(実売価格)は2016年4月13日現在
■L-01G:連続通信時間が20時間、バッテリの心配不要で使えるのが嬉しい
L-01Gは2015年3月に発売されたドコモ向けのモバイルWi-Fiルータ。ドコモ向けの製品であるため、初期状態ではSIMロックがかけられており、SIMロックの解除は税別3,000円お有料。
L-01Gの最大の特長は、連続通信時間が20時間(LTE接続時)と、通常のモバイルWi-Fiルータと比べて圧倒的に長いこと。実際にL-01Gを使っていると、朝から晩まで使ってもバッテリが切れて使えなくなったという経験は無く、バッテリの心配不要で使うことができる。
ドコモ向けのモバイルWi-Fiルータは、ドコモおよびそのMVNOで利用することができるためか、MVNOのデータプランで使えるドコモ向けのモバイルWi-Fiルータ(L-01GやHW-02G)は古い機種でも白ロム価格が下がりにくい傾向にあった。
ただし、L-01GおよびHW-02Gは3月末までのキャンペーンで機種変更でも一括0円になるキャンペーンが開催されていたため、キャンペーンの影響で白ロム価格も値下がり。2016年4月に入ってからはAmazonにて15,000円以下で購入が可能となっているので、ドコモおよびそのMVNOで使うモバイルWi-Fiルータで連続通信時間を重視する方にはオススメ。
バッテリ容量が大きく、連続通信時間が長いL-01Gのデメリットは「ゴツくて重たい」という点。本体重量100g – 120g前後の製品が多いモバイルWi-Fiルータの中で、L-01Gの重量は186gとかなり重く、サイズも他のモバイルWi-Fiルータと比べるとかなり分厚いので、この点を許容できるかどうかが最大の問題と言える。
モバイルWi-Fiルータ「L-01G」の販売ページは以下より。
docomo Wi-Fi STATION L-01G
LG Electronics Japan |
■HW-02G:クレードル使用時にWi-Fiが高出力に
HW-02Gは、L-01Gと同時期に発売されたドコモのモバイルWi-Fiルータで、キャリアアグリゲーション対応により下り最大225Mbpsに対応、Wi-Fi側が2.4GHz帯だけでなく5GHz帯をサポートする点など、主なスペックはL-01Gと共通。
HW-02Gの特長としては、クレードル接続時はクレードル側のWi-Fiが有効となることで、宅内の別の階でも(モバイルWi-Fiルータ単体と比べて)通信品質が改善、快適な通信速度で利用することができる。
■HW-02G:クレードル接続でWi-Fiが高出力に
掲載元:Wi-Fi STATION HW-02G | 製品 | NTTドコモ
クレードル連携するモバイルWi-Fiルータは珍しくは無いけれど、クレードル側でWi-Fiが出力できるモバイルWi-Fiルータは多くはない(HW-02G以外にもある)ので、モバイルWi-Fiルータを自宅回線として使うことを考えている方には嬉しい機能と言える。
ただし、連続通信時間は約8.3時間にとどまり、昨今のモバイルWi-Fiルータとしてはどちらかと言うとやや短い部類。モバイルでの連続通信時間を重視する場合は他のモバイルWi-Fiルータの方が使い勝手は良い。
AmazonでのHW-02G販売ページは以下にて。
docomo Wi-Fi STATION HW-02G ホワイト 白ロム
Huawei |
続いて、SIMフリーのモバイルWi-FiルータとしてAterm MR04LN・NETGEAR AC785・Huawei E5377の3機種。
SIMフリールーター:MR04LN・AC785・E5377
製品名 |
Aterm MR04LN |
AirCard AC785 |
E5377 |
---|---|---|---|
メーカー名 | NECプラットフォームズ | NETGEAR | Huawei |
販売価格 (実売価格) |
24,840円 セール時:15,000円 |
13,800円 |
7,980円 ※中古品 |
ネットワーク |
[4G LTE] B1/B3/B8/B11/B19/B21/B17 [W-CDMA] [GSM] |
[4G LTE] B1/B3/B5/B6/B9/B19/B21 [W-CDMA] |
[4G LTE] B1/B3/B5/B7/B8/B19/B20 [W-CDMA] [GSM] |
通信速度 |
下り最大300Mbps 上り最大 50Mbps |
下り最大150Mbps 上り最大 50Mbps |
下り最大150Mbps 上り最大 50Mbps |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac | IEEE802.11b/g/n | IEEE802.11b/g/n |
同時接続台数 | 16台 | 15台 | 11台 |
ディスプレイ |
○ タッチ対応 |
○ タッチ非対応 |
○ タッチ非対応 |
Bluetoothテザリング | ○ | × | × |
デュアルSIM対応 | ○ | × | × |
SIMロック | SIMフリー | SIMフリー | SIMフリー |
SIMサイズ | micro | micro | 通常 |
連続通信時間 |
Wi-Fi 12時間 Bluetooth 24時間 |
10時間 | 6時間 |
バッテリ容量 | 2,300mAh | 2,000mAh | 1,500mAh |
サイズ(mm) |
幅:63mm 縦:111mm 厚さ:11mm |
幅:109.9mm 縦:68.9mm 厚さ:14.6mm |
幅:93.5mm 縦:57.1mm 厚さ:14.4mm |
重量 | 約111g | 127g | 約82g |
クレードル連携 | ○(別売) | × | × |
※販売価格(実売価格)は2016年4月13日現在
■MR04LN:SIMフリー&デュアルSIMでLTE-A対応、BTテザリングも利用可能
NECプラットフォームズの「MR04LN」は、SIMフリーかつデュアルSIM、Bluetoothテザリングにも対応するなど、他のモバイルWi-Fiルータには無い機能も数多く対応している。
「デュアルSIM」や「Bluetoothテザリング」など「飛び道具」的な機能に対応しているだけでなく、機能機能としても対応している周波数帯が広いのも特長。
ドコモ(およびそのMVNO)が利用する4つのLTE周波数(B1/B3/B19/B21)をカバーするだけでなく、ソフトバンク(やワイモバイル)の「プラチナバンドLTE」(B8)や、KDDIのLTEで使用される800MHz帯(B18)にも周波数上は対応している。
※ただし、ドコモ以外のMVNOはサービスの選択肢があまり無いのが悩ましいところ。
また、NECプラットフォームズ(およびNECアクセステクニカ)のモバイルWi-Fiルータは、MR03LNがソフトウェアを最新版に更新することで海外で4G LTEに接続できなくなるトラブルがあったけれど、MR04LNに関しては問題無く海外でも4G LTEが利用可能なので、国内だけでなく海外で使うモバイルWi-Fiルータとしても心強い。
■台湾の通信事業者「中華電信」のSIMカードをMR04LNで使う(4G LTE接続ok)
関連エントリ:MR04LNを台湾で4G LTE接続 – USB接続で下り90Mbps越えも | shimajiro@mobiler
国内向けに販売されているモバイルWi-Fiルータとしては数少ない「デュアルSIM」仕様となっているため、国内・海外で使うSIMカードを分けたり、高速通信に対応する料金プランと、容量制限なし(ただし速度は遅い)プランのSIMカードを入れて使うのに便利。
MR04LNは、2015年に発売されたモバイルWi-Fiルータの中では大きな不便の無い「優等生」的な存在と言えるけれど、データ通信を行っていない状態でも、Wi-Fiを有効にしているとそれなりにバッテリーを消費するので、モバイルWi-Fiルータの電源をONにしっぱなし・Wi-Fiを有効にしっぱなしで使うと、連続利用可能時間がやや物足りなく感じるかも。
※個人的には、モバイルWi-Fiは基本的にWi-Fiを有効にしっぱなしで使いたいので、MR04LNの連続稼働時間は多少不満がある。
MR04LNはAmazonにてタイムセール開催時(週末に開催されることが多い)に通常価格よりもかなり割安になることが多いので、購入希望の方はタイムセール開催時に購入することをオススメ。
AmazonでのMR04LN販売ページは以下にて。
NEC Aterm MR04LN 3B モバイルルーター (OCN モバイル ONE マイクロSIM付)【Amazon.co.jp 限定】
NTTコミュニケーションズ 2015-07-16 |
NEC Aterm MR04LN 3B モバイルルーター (OCN モバイル ONE マイクロSIM付) クレードル付属【Amazon.co.jp 限定】
NTTコミュニケーションズ 2015-07-16 |
■AirCard AC785:クアッドバンドLTE対応・SIMフリーで13,500円
ネットギアのAirCard AC785は、海外メーカーの販売するSIMフリーモバイルWi-Fiルータとしては珍しく、ドコモ(およびそのMVNO)が利用するLTEのクアッドバンド(B1/B3/B19/B21)に対応している。
AC785は販売価格が20,000円とやや割高だったけれど、2016年3月に入ってからはAmazonでの価格が13,000円台に値下がり。手頃な値段で購入可能となっている。
ただし、Wi-Fi側はIEEE802.11ac非対応であるほか、キャリアアグリゲーションにも非対応のため、下り通信速度は最大150Mbps。ディスプレイもタッチ操作には非対応となっているので、最新のモバイルWi-Fiルータと比べるとスペック面では若干見劣りする点は否めないので、ドコモおよびそのMVNOで使う割安なモバイルWi-Fiルータを探している方向けと言える。
ネットギア AC785の販売ページは以下にて。
NETGEAR WiFi LTE モバイルルーター SIMフリー 11b/g/n グローバル対応 AirCard AC785-100JPS
ネットギア 2015-06-20 |
■Huawei:E5377 中古品が7,980円と割安
HuaweiのE5377は中古品が7,980円と割安。(価格は4月13日現在)
国内でドコモおよびそのMVNOで利用することを考えると、対応している4G LTEの周波数にB21が含まれていないのがややネックにはなるものの、本体が82gと軽量&コンパクトであり、なおかつ価格が安いのは「手軽に使えるモバイルWi-Fiルータ」としてはアリ。
なお、Huaweiが国内向けに発売するE5377には、本体カラーがホワイトのE5377s-32と、本体カラーがブラックのE5377s-327があり、後者の方が対応している周波数帯が広くなっているのでオススメ。
AmazonでのE5377s-327 販売ページは以下にて。
Huawei Huawai Mobile WiFi E5377s-327 ブラック
Huawei |