楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」を自宅や事務所などの固定回線に使う方法と、それぞれのメリット・デメリットのまとめ。
楽天モバイルのWebサイトは以下にて。
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■「Rakuten最強プラン」を固定回線に使う方法
・モバイルWi-Fiルーターを使う
・モバイルWi-Fiルーター + 据置用 アクセスポイントを利用する
・他社製 / SIMフリーホームルーターを使う
「Rakuten最強プラン」について
「Rakuten最強プラン」は、楽天モバイルの自社エリア内の通信容量が制限無く利用でき、月額料金は1,078円から3,278円の段階制。
通信量が3GB未満の場合は1,078円、3〜20GB未満で2,178円、20GB以上で3,278円で、光回線などの固定回線を契約するよりも割安に利用できる。
過去に適用されていた1日10GBを超えた際の速度制限も、2022年10月頃に撤廃されており、現在は容量制限を気にせずに使える。
■Rakuten最強プラン
「Rakuten最強プラン」の申込はオンラインで完了する。SIMカードと通信用の端末(モバイルWi-Fiルーターなど)があれば、宅内の工事不要でサービスを利用開始できるのも大きなメリット。
このほか、他社のサービスには無い楽天モバイル契約者限定の特典として、「NBA Rakuten」で配信されるコンテンツが無料で観られる「NBA LEAGUE PASS for 楽天モバイル」が利用できるので、NBAの試合などなどを視聴したい方には嬉しいポイントと言える。
※「NBA LEAGUE PASS for 楽天モバイル」は無料で提供される。
モバイルWi-Fiルーターを使う
楽天モバイルが販売するモバイルWi-Fiルーター「Rakuten WiFi Pocket 2C」は、本体価格が7,980円で、回線契約とセットで購入すると本体代金が1円に割引される。楽天モバイルの回線を固定回線として使うにあたって、初期費用を抑えて回線を導入する方法の一つ。
他社端末との組み合わせなどではないため、APN設定などなどで手を煩わせることが無い点もお手軽。
■楽天モバイルのWi-Fiルーター
※写真は「Rakuten WiFi Pocket」(初代モデル)
ただし、5Gサービスには非対応となっているため、5Gエリア内であっても4Gでの利用となる。
※2024年1月3日時点で、楽天モバイルから5G対応のモバイルWi-Fiルーターは発売されていない。
モバイルタイプの製品のため、ホームルーターや据え置き型のアクセスポイントとの組み合わせと比べるとWi-Fiが飛びにくいため、1人暮らしや小規模(1部屋)の事務所など、限られたスペースでのみインターネット通信が必要となる方向け。
モバイルWi-Fiルーター + 据置用のルーターを使う
前掲のモバイルWi-Fiルーターの弱点は、据置用のWi-Fiルーター(アクセスポイント)との組み合わせで補える。
■ASUSのWi-Fiルーター:WANのタイプに「USB」を設定できる
据え置き用のWi-Fiルーターの中には、USBモデムやスマートフォンのテザリング機能をインターネット回線として使うことをサポートしている製品があるので、この機能を使って楽天モバイルのモバイルWi-Fiルーターとアクセスポイントを接続して使う。
■「Rakuten WiFi Pocket」とASUS製のWi-Fiルーター(RT-AC68U)を接続
■Wi-Fiルーター背面のUSBポートと接続
過去に使っていたWi-Fiルーターが手元に残っている場合や、引越などで一時的に固定回線が利用できなくなるなどの理由で「LANの内側は設定含めて、そのまま運用したい」という場合にWAN側だけ楽天モバイル回線に切り替えて使うこともできる。
Wi-FiルーターとUSB接続できるモバイルWi-Fiルーターの組み合わせは、動作確認が行われている組み合わせを選ぶことを推奨。
SIMフリー / 他社製のホームルーターを利用する
SIMフリー / 他社製のホームルーターを利用する場合、個人的なオススメはUQコミュニケーションズやKDDI(au)が発売する「Speed Wi-Fi HOME L11」などを中古品で入手して使うこと。
■Speed Wi-Fi HOME L11 + 楽天モバイルを固定回線に使う
■月額料金&費用
月額料金:1,078円〜3,278円/月(通信量に応じて変動)
本体代金:約7,500円(一括支払い)
※本体はイオシスなどで購入できる。
中古のUQ/auのホームルーターの実売価格は10,000円以下と割安で、なおかつ基本的には据え置きで使うタイプの製品のため、持ち運びすることを原因とした故障などなどのリスクが小さい。
ただし、元々は他キャリア向けに発売された製品のため、設定まわりなどでトラブルなどが発生した際は自己責任。特に、APN設定が行えない機種もあるため、楽天モバイルで動作報告のある機種を選ぶことをオススメ。
このほか、「Rakuten最強プラン」で利用できるホームルーターとして、TP-Linkの「Deco X50-5G」なども発売されている。
「Deco X50-5G」の実売価格は30,000円台半ばと、UQ/auのホームルーターを中古入手するよりは高めながら、もともとが特定キャリア向けの製品ではないため、APN設定ができないなど細かいトラブルを気にせずに使えるメリットがある。
2024年1月3日時点で、楽天モバイルの5Gに対応する据え置き用Wi-Fiルーターで、キャリアモデルではない製品は「Deco X50-5G」のみ。
※ただし、「Deco X50-5G」もミリ波には非対応。ミリ波に対応するホームルーターは、キャリアモデル、SIMフリーモデルに関わらず発売されていない。
Rakuten Turbo:楽天5Gエリア内でグローバルIPが必要ならあり
最後に、楽天モバイルが取扱する「Rakuten Turbo」についてご紹介。「Rakuten Turbo」は、楽天モバイルのサービスながら、FWAサービスに位置づけで、「Rakuten最強プラン」と異なりグローバルIPアドレスが付与されるほか、IPv6にも対応している。
ただし、通信プランは専用プランの「Rakuten Turbo」で、月額料金は4,840円と、「Rakuten最強プラン」と比べて割高。
さらに、登録先住所として届け出した場所以外での利用は制限されるため、複数の拠点で利用することは難しい。(引越などで、登録先住所の変更は可能)
・グローバルIPアドレスまたはIPv6が必要
・楽天の5Gエリア内で、通信速度が快適
・契約から3年間は継続する可能性が高い
という条件が揃えば検討の価値あり。
■楽天モバイルのアンテナ設備
「Rakuten Turbo」のサービス詳細・申込は以下にて。
楽天モバイルのWebサイトは以下にて。
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