Webブラウザ『Opera』の生みの親である『Jon S. Von Tezchner』(日本でよくある表記で”テッツナー”氏)がCEOとなる『Vivaldi Technologies』は、Webブラウザ『Vivaldi』のテクニカルプレビュー版をリリース。新ブラウザVivaldiのプレビュー版が無料で体験できる。
Vivaldiのダウンロードおよび紹介は以下より。
Vivaldi – A new browser for our friends
VivaldiのWebサイトの”Our Story”には、Operaブラウザが生まれた経緯と、Operaブラウザが変わってしまった経緯がカンタンに紹介されており、Operaブラウザを愛用していたユーザ(私もその一人)としてはこみ上げるものがあるのではと思う。
Fast forward to 2015, the browser we once loved has changed its direction. Sadly, it is no longer serving its community of users and contributors who helped build the browser in the first place.
公開されたVivaldiをカンタンに触ってみたところ、『(12.1x以前の)Operaブラウザっぽい』使い方がサポートされており、長い間Operaブラウザを使っていた自分としては、今後の展開に期待大。
Operaブラウザで愛用していた『数字キー1,2でタブ移動』『ブックマークにニックネームをつけてニックネームで開く』タブの配置位置を左側に配置できるなど、大した機能では無いけれど、以前のOperaでは便利に使えていた機能がキッチリとサポートされており、Vivaldiが『(旧)Operaを継承したWebブラウザ』であることが随所に感じられる。
※とは言え、まだまだバグも多く不安定なのは『テクニカルプレビュー版』であることを理解した上で使う必要がある。
■Vivaldiの設定画面:タブが左側に配置できる
■Operaブラウザからのパスワードインポートも可能
※ただし、パスワードインポートが正常に動作しているのかは不明…
Vivaldiは今後の機能強化として、メール、ブックマーク同期、拡張機能のサポートなどの対応が行われる予定とされている。
■Vivaldi:今後の開発予定
Operaブラウザは、約二年前に独自エンジンの開発を諦めて、ブラウザエンジン以外の開発に注力する方針となった(ハズ)だけれど、肝心のWebブラウザとしての使い勝手はそれほど改善されたようには思えず、個人的にもOperaブラウザには見切りをつけて、全く使わない状態となっていた。
関連エントリ:Operaが独自エンジンからWebkitに移行/エンジン以外の独自機能へ注力 | shimajiro@mobiler
そんなわけで『Operaの生みの親』であるテッツナー氏(とそのチーム)の新ブラウザ『Vivaldi』の今後の展開に期待したいところ。