フィリピンで英語留学&台湾で中国語留学を経験した上で両者を比較

本Blogのエントリには、アフィリエイト広告が含まれています。

フィリピンの英語留学と台湾の中国語留学を両方経験した上で思うことをまとめてみる。

『フィリピンに英語留学するか台湾に中国語留学するか』の二択を検討するケースはそれほど多く無いと思うので、双方の優劣をつけるのが趣旨ではなく、単純に両方の留学を経験して思ったことや、現地で困ったこと、思ったことなどのまとめ。

生活面:フィリピン留学が圧倒的に楽

フィリピンの英語留学は「授業料 + 住宅費 + 食事がセット」で提供されることが多く、各語学学校の定める料金を支払いさえすれば、それ以外に生じる生活コストは基本的にかなり小さく抑えることができる。(住居を自前で手配する、あるいは頻繁に外食するなどをしない限り)

フィリピン留学で「授業料 + 住宅費 + 食事がセット」で提供されている場合は、当然これらの手配も自ら行う必要が無く、現地に着いてから住居を探したり、日々の食事場所に悩んだり。という心配が無用。極端に言えば「到着初日から英語のレッスンを開始できる」環境が整っており、実際に自分のケースでは「レッスンを開始日の当日午前中に現地入り」してレッスンを開始することができた。
※この点は、後述の「自分のスケジュールで留学を開始/終了できる」という点も関連する。

一方で、台湾での中国語留学は、原則として住居を自ら手配する必要がある。にも関わらず、台北市内では「賃貸契約は1年以上が基本」となっており、1年未満の語学留学用の家を探すのは選択肢が限られる上に、中国語以外の言語でコミュニケーションが取れる貸し主を探す必要があり、台湾での中国語留学において個人的には最も面倒に感じたのが住居探し。
→ただ、この点については後日「上手く探せば物件はある」という事はわかったので、事前のリサーチ不足という要素も大きかったという点は付記しておく。

特に、旧正月明けのタイミングから中国語クラスが開始するスケジュールで、ちょうど旧正月の最中に台湾入りする必要があり、現地の不動産屋も大半が休みだった上に、旧正月期間中は台北市内のホテルも通常よりかなり高くなっていたので、今後同じタイミングで台湾での語学留学を開始する方はご注意を。

フィリピン留学では住居(寮)が語学学校の中にあったため、学校に行くための時間は長くても60秒ぐらいであったのに対して、台湾での語学留学は住居から語学学校まで片道30分程度(自転車または電車 + 徒歩)の時間がかかり、単純計算すると1日あたり1時間の時間が「語学学校までの往復」に費やされる計算になる。

台湾でも交通費そのものは特に高く無いとは言え、現地の滞在先から語学学校まで通う時間的・金銭的な負担はフィリピン留学の方が圧倒的に小さく、特に時間的の面でロスが少ないのは、語学に集中するための時間が確保できるという点で大きな意味がある。

住居以外にも、フィリピン留学では「食事」がセットで提供される。という点は大きなメリット。と言うのも、基本的に語学学校の中で食事が可能なフィリピン留学では、食事のメニューに悩む必要が無いし、自分で食事処を探そうとしなければ、食事処を探すために時間を消費することも無く、食事が提供されるメリットは大きい。ただし、残念な点はフィリピン留学で提供される食事は決して食事として「楽しめる」ものではない。という点で、食事そのものは台湾の方が充実していることは間違い無い。

スケジュール面:フィリピン留学は「自分の都合」で留学開始できる

クラスのスケジュール(期間)に関する話をすると、台湾の中国語留学が3カ月単位で開講されるのに対して、フィリピンの英語留学は1週間単位で開催されるのが一般的で、台湾の中国語留学が「クラスが開講されるタイミングに自分のスケジュールを合わせる」必要があるのに対して、フィリピン英語留学では「自分の都合に合わせてスケジュール(留学開始/終了)を調整できる」というメリットがある。

台湾の語学学校が全て同様かは不明だけれど、通っている語学学校(台湾大学語学センター)では授業料の支払いからクラスの開始まで約1週間ほどの期間が空いており、この期間は「クラスが開講されないのに現地に留まる必要がある期間」で、非常に非効率であるように感じたところ。
※厳密に言えば「現地に留まる」必要は無いけれど、この1週間の間に帰国したりする方は稀かなと思う。

また、フィリピンの英語留学ではクラスの種類(Speaking/Writing/Readingなど)を自分の希望でアレンジすることができた(細かくは語学学校によって変わると思うけれど)けれど、原則として「講義形式」で進められる台湾の中国語留学はそういった面での柔軟性は無い。

フィリピンの語学留学は、多くの語学学校が「最短で1週間から」留学が可能であることを考えると、会社員でもGWや土日 + 祝日を活用して留学することも不可能ではない。

台湾留学のデメリット:講師とクラスメイトが3カ月間固定

台湾の中国語留学は「クラスに所属して講義に参加する」という形式になるため、基本的に講師とクラスメイトは3カ月間固定されることが多いかと思う。(少なくとも自分のケースではそう)

クラスメイトや講師とスムーズに意思疎通の取れる共通言語があるケースを除いて、基本的にはコミュニケーションは不完全なままクラスが進められることになる。という点を考慮するば、講師またはクラスメイトとの相性が悪いと感じた場合、クラスがかなりツライ時間になるかもしれない。

ちなみに自分のケースでは、クラスが開始した際は自分(日本人)、ボリビア人、ロシア人の3人のみのクラスで、途中からロシア人が出席しなくなったので基本的に自分 + ボリビア人 + 講師という3人でクラスが進行した。

フィリピン留学の多くは、いわゆる「マンツーマンレッスン」が多くなっており、マンツーマンレッスンで相性の悪い講師とのレッスンはしんどい時間である点は同一と言えるけれど、恐らくフィリピン留学では少なくとも複数の講師とレッスンを行うことになるので「講師一人と相性が悪い」ことのリスクは台湾での中国語留学と比べると小さいように思う。

教材面:母国語で使える教材があった方が格段に学習がラク

台湾の中国語学習で使っているテキストは「中国語の説明が英語」でされているため、英語の理解力がゼロだとすると、何が書いてあるのかを理解することが難しい。加えて、授業中の説明も英語を使って行われるため、この点でも英語がさっぱり理解できていない場合、クラスで使う教材および講師の説明だけで内容を理解することが難しくなる。
※特に意図していた訳では無いけれど、台湾に中国語留学をするにあたって、先にフィリピンで英語留学をしておいて良かった。と思ったことが何度もあった。

「外国語を外国語で学ぶ」という意味では、フィリピンでも使われる教材が英語であれば同じである。という点はもっとも。ただし、フィリピン留学で選んだ「サウスピーク」は(おそらくセブ島で唯一)「日本語の教材が使える」という点で、かなり効率的に学習を進めることができた。(特に、英語力が低い場合は。)

■台湾留学で使用している中国語教材(説明は英語)
中国語留学で使用中の教科書

台湾留学で使っている教材で不明な点は、授業(クラス)で使っている教材以外に、日本で販売されている教材を参考にしている他、Webサイトに記載されている情報を参照しながら理解するようにしているけれど、文法の説明などなどは、母国語で解説されている方が圧倒的にわかりやすく、理解しやすい。

「語学漬け」の生活が送りやすいのはフィリピン留学

「時間に対する学習効率」という点では、フィリピン留学がウリにしている「マンツーマンレッスンがどうこう」ということよりも、「語学学習以外の事を心配したり考えたりする機会が圧倒的に少ない」という点で、フィリピンの英語留学の方が効率的であるように思う。というのがフィリピンの英語留学と台湾の中国語留学の両方を経験して思ったこと。

ただし、フィリピンでの英語留学は「語学学校の中(あるいは近く)に住んで、語学学校の中で生活が完結する」という生活であり、現地での生活そのものの楽しさや、海外での生活経験という点では、何をするにも選択肢が豊富な台湾の生活の方が楽しめる。という点は事実。

特に台北に関して言えば、日本国内からLCC直行便が最も多く就航している都市の一つであり、非常に気軽に日本と行き来することができるのは気楽で、フィリピン留学期間中よりもかなり気軽に日本に行ったり、日本以外の国や都市を訪問するのもハードルが低い。
※留学中に別の国を行き来する方はそれほど多く無いとは思うけれど…。