KDDI系のMVNOサービスである「UQ mobile」と「mineo」を平日お昼時間帯(12時〜13時)にスピードテスト。下り通信速度については、UQ mobileがmineoの100倍速い結果に。
●試験環境
端末:Speed Wi-Fi NEXT W03(モバイルWi-Fiルータ)
日時:2017年1月30日(月) 12:00 – 13:00
場所:東京都新宿区
端末(W03)の通信モードはハイスピードモード。W03ではWiMAX 2+のみ接続され、キャリアアグリゲーション有効時は全国エリアで下り最大220Mbps(キャリアアグリゲーション無効時は110Mbps)が利用可能。上り通信速度は最大10Mbps。
下り通信速度はUQ mobileが100倍速い結果に
■Ping(ms)
Ping応答速度はUQ mobile、UQ WiMAX(UQC)、mineoの順に。
■ダウンロード(Mbps)
最も顕著な結果が出たのはダウンロード速度。ダウンロード速度は平日お昼の混雑時間帯ということもあり、mineoでは平均して1.5Mbps程度。
これに対して、UQ mobileでは平均値が170Mbps越え。両者を比較すると平均値では100倍以上の差が出る結果となった。
なお、UQ mobileとUQ WiMAX(UQC)では下り通信速度はほぼ差が無い結果に。WiMAX 2+サービスは、MVNOサービスと異なりピーク時間帯が夜時間帯であることが発表されており、お昼時間帯に関しては余裕があるものと思われる。
■WiMAX 2+ ピークタイムは夜
UQ WiMAX(UQC)のスピードテスト結果が良好なのは予想(期待)していた通り。ただ、MVNOが苦戦する平日お昼時間帯でUQ mobileがここまで高速な通信速度となるのは全く予想していなかった。
■アップロード(Mbps)
下り通信速度ではUQ mobileとmineoの平均値に100倍の差が出たものの、上り通信速度の差は約2割程度に縮まり、極めて大きな差が出た下り通信速度と比べれば誤差と言える範囲。
→ダウンロード速度と同じく、UQ mobileとWiMAXサービス(UQコミュニケーションズ)に関してはほぼ同等の値となった。
パフォーマンス設定を変更:UQ mobileでは速度に変化が
続いて、本体側のパフォーマンスモードを「ハイパフォーマンスモード」(下り最大220Mbps)から「バッテリーセーブモード」(下り最大110Mbps)に変更してスピードテストを行ってみた。
※設定変更により、端末側でキャリアアグリゲーションが無効となることで通信速度が下り最大110Mbpsに制限される。
■W03のパフォーマンス設定を変更
■ダウンロード(Mbps)
UQ mobileの下り通信速度は、ハイパフォーマンスモードで約170Mbps、バッテリーセーブモードでは約78Mbpsとなり、端末側のパフォーマンス設定(キャリアアグリゲーションの有効/無効)によって通信速度に差が見られた。
一方、mineoに関してはハイパフォーマンスモードもバッテリーセーブモードも通信速度に有意な差は見られず、共に1.5Mbps前後の結果に。これは、キャリアアグリゲーションの有効/無効よりも、平日お昼時間帯についてはmineo側の設備に余裕が無いことが理由と思われる。
UQ mobileのサービス紹介・申込は以下にて。