WILLCOMが新規契約者を対象に、2回線目の回線費用が無料になる『もう1台無料キャンペーン』を開始した。キャンペーンは5月一杯まで。
ウィルコム、新規契約で「もう1台無料キャンペーン」 – ケータイ Watch
キャンペーン内容がやや複雑なので、無料になるものとそうでないものを整理すると、下記のようになる。
■対象条件
キャンペーン期間中、下記の料金プランで新規契約すること。
1回線目:「新ウィルコム定額プランS」+「だれとでも定額」
2回線目:「新ウィルコム定額プランS」
1回線目と2回線目を、同じ名義・同一請求先にて、同時に新規契約すること。
■無料になるもの
2回線目契約時の契約事務手数料:通常 2,100円 ※複数回線の同時契約時は割引
2回線目の『新ウィルコム定額プランS』の基本料金:通常 1,450円/月
■無料にならないもの
2回線目の端末代:HONEY BEE 3なら通常 23,520円
2台目の『だれとでも定額』オプション料金:980円/月
1回線目の解約、新ウィルコム定額プランS/GS以外への料金コースへの変更時に発生する契約解除手数料:9,975円
という事でシンプルにまとめると、1回線目の料金コースだったり解約に縛りをつける制限をつける代わりに、同時に契約する2回線目の『新ウィルコム定額プランS』の料金がずっと無料になるというキャンペーン。
『2回線目の新ウィルコム定額プラン』がずっと無料というのがこのキャンペーンの最大の特典ではあるけれど、このキャンペーンがお得かどうか?という点については、2回線契約することを前提に考えると、『ウィルコム定額プラン』でも、『新ウィルコム定額プランS』との組み合わせで『ファミリーパック』(公式サイト)を組む事は可能なので、月額料金2,200円/月の年間契約(解除手数料 5,250円)のファミリーパック適用後の『ウィルコム定額プラン』と比較すると、さほどおいしいキャンペーンでは無いように思う(^ ^;
*なんか、その辺もろもろを考えると旧『ウィルコム定額プラン』って新規受付終了しちゃう気がしてきた…。
というのも、やはり1回線目の契約内容に対する縛りが強すぎて回線維持に関する自由度が低いのと、キャンペーンの対象外となっても、1回線目、2回線目共に通常の新ウィルコム定額プランS等の月額料金、解除手数料は支払いする必要があるので、『キャンペーンの対象外となった場合』のコストが結構高くつくように感じるので(^ ^;
最大のネックは、キャンペーン適用条件の制限の強さと、適用除外後の料金支払いに関してで、1回線目を新ウィルコム定額プランS + だれとでも定額の組み合わせ以外へ変更した場合、契約期間に関わらず9,975円の解除手数料発生になる。
なので、このキャンペーンに関する解除料金は最初から払うつもりで契約する必要があるのと、1回線目がキャンペーン対象条件から外れると、2回線目の新ウィルコム定額プランSの月額料金も通常通り発生する形になるし、仮に1回線目を解除する場合は1回線目に対する通常の解除手数料(新ウィルコム定額プランSの場合5,775円 + 初年度は4,200円 or 2年目以降は2,100円)も発生するので、このキャンペーンの適用を受けるがために失うものが結構あるように思う(^ ^;
・1回線目を解約すると9,975円の手数料発生
・2回線目の新ウィルコム定額プランSの料金はずっと無料
という点から、解約に対する心理的&経済的コストが高くなるので、音声回線を2回線維持する方向でのベクトルが強くなるので、『音声契約を2回線契約してもらって、WILLCOM回線への接続料収入を狙う』という意味では、WILLCOMにとって悪くは無いキャンペーンなんじゃないかと思う。
キャリアとして非常に色々と考えられていて、『もう1台無料』という見せ方は非常に上手だなーと思っていて、この辺はSoftBank傘下になったことによる影響を強く感じさせる。