次世代PHS規格として2009年には商用化サービスが提供開始される、『WILLCOM CORE』
通信速度が劇的に上昇し、必要なコストはそれほど変わらない。
という事でもちろんモバイラーとしては大歓迎ではあるものの、じゃあモバイルで数十Mbpsの通信速度が得られたとして、何がしたい?と言われると、数十Mbpsの通信速度が無ければ実現できないサービスというのは意外に少ないかもしれない。という事に気づいた。
通話品質は現状のPHSで(エリア意外)不満はないし、遅いけれどWebは見られるし、テキストのメールであれば通信速度よりもプロトコルの問題が大きいような気がするし、WILLCOM COREで劇的に改善された通信回線をどう活かすのか?という点が見えてこない。
これまでの歴史で言えば、携帯電話が3Gになった事でパケットの定額制サービスがスタートして、auの着うたを中心としたリッチコンテンツが花開いて、今のケータイインターネット発展の礎になったことは疑いはないんだけれど、さらにその先の通信帯域が必要になるアプリケーション・サービスが若干寂しい気がしている。
例えばEM・ONEであったり、WILLCOM D4であったりと、PDAだったりPC的なプロダクトが必要になるんじゃないだろうか。しかも、WindowsMobileの残酷なまでのユーザー任せのオープン化ではなく、ある程度使いやすいようにカスタマイズをした上で、高速回線を活かせるサービスが理想。
これから徐々に明らかになっていく事は楽しみだし、次世代の通信規格が普及したことによって新しいサービスが生まれる可能性も十二分にありえるし、そうなって欲しいなとは思うけど、あくまでも現時点での具体的なニーズとしては、回線速度が速くなる。という点に終始してしまっている気がする。
世界に類を見ないモバイルネットインフラを構築している日本だけに、世界戦略を見据えた次世代のコンテンツを考えていきたいところ。