イー・モバイルの300万契約突破に思うこと

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イー・モバイルの契約者数が1月30日付けで300万契約を突破した事が発表されている。

イー・モバイル、300万契約を突破 – ケータイ Watch

3G回線を使ったデータ通信サービスとしてのパイオニア的存在であるイー・モバイルだけれど、直近の契約者純増数ではUQ WiMAXに抜かされるなど、なかなか苦しい状況だけれど、契約者数の増加は続いており、300万契約を達成。

携帯電話の定額データ通信において、イー・モバイル契約者数No.1であるのは間違いなさそう。
というのも、イー・モバイル登場前にモバイルデータ通信で頑張っていたWILLCOMの契約者数は音声を含めて約360万契約となっていて、正確な数字は公表されていないけれど、データ通信契約の利用者数は20~30%前後じゃないかと予想。(どう見積もっても、データ契約で300万契約は無いはず。)

イー・モバイルが携帯電話業界へ新規参入した後に、3G回線を使ったPC向けの定額データ通信に参入したdocomoのデータプラン契約者数は、12月末で134万契約である事が、先日の四半期決算発表によって明らかにされている。(関連エントリ)

『地方ではdocomoのデータ定額回線が売れている』というような話も聞いていたので、個人的にはもう少しdocomoの定額データ回線は売れているかと思ったけれど、案外売れて無くて、その点も踏まえてやはりイー・モバイルの300万契約というのは一日の長があるように思う(^ ^;

とはいえ、かつて謡っていた『自宅回線として使える』という方向は今は無く、増え続けるトラフィックをどうにかして抑えようと必死なのもまた事実で、トラフィックを抑えるための施策として、モバイル回線 + 固定回線のセットでの割引だったり、『データプランB』のような、条件付きの定額データ通信の提供に力を入れていたりする(^ ^;

ちょっと古い記事からの引用になるけれど、イー・モバイルのインフラに関するコメントとして記憶に残っているのは、下記のコメント。

業界最安の「月額780円」を実現した理由──イー・モバイルの狙いとは – ITmedia +D モバイル

さらに、データ通信が定額かつ無制限で利用できるイー・モバイルでは、月間平均で1ユーザーあたり約1.9Gバイトのトラフィックをさばいており、「それに比べれば音声のトラフィックは、それほどたいしたことがないことが分かった」と執行役員副社長の阿部基成氏。イー・モバイルのネットワークは、ADSL並みのトラフィックを想定して展開してきたこともあり、データトラフィックが現状の3倍程度になっても対応できるくらいのキャパシティはあるという。「仮に電話を何百分かけられても、(コスト・インフラの両面で)対応できるめどが立っている」(阿部氏)

2009年はじめの時点で『データトラフィックが3倍になっても対応できるぐらいのキャパシティがある』との事だけれど、この時点での契約者数は約120万契約で、約2年経過後の2011年のいま、契約者数ベースで3倍(= 360万契約)にはなってないながらも、かなりトラフィック対策で苦しんでいるように見える。

現在は3Gのデータ通信回線をdocomoに切替えてしまったので、頻繁なテストは行っていないけれど、以前検証していた際に感じていたのは、深夜時間帯のイー・モバイル回線の極端な遅さで、明らかに多くのユーザが利用する時間帯&場所(例えば、夜の住宅街)の条件では極端に速度が低下する代わりに、利用者が少ないと予想される時間帯では、docomoの回線速度を軽く上回る事もしばしばで、『空いてれば速いけれど、空いてないと極端に遅い』というのが、イー・モバイル回線に対する評価。

この状態を改善するべく、各種のトラフィック対策で極端に遅い時間帯をどう抑えるのかは興味深いところ。

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