Xi対応のモバイルWi-Fiルータ『L-09C』を8月頭から使い始めて、1週間ぐらいが経過するので、ファーストインプレッション。
- Xiの速度:Xiに繋がれば相当快適
- Xiのエリア:まだまだ狭い
- 通信時のバッテリ消費は激しい
- FOMA + Xiで通信可能エリアは広い
XiとWiMAXはどっちが速いのか?L-09CとWM3500Rで検証してみた | shimajiro@mobiler
というエントリを書いたように、Xiエリア内の自宅で計測すると、WiMAXよりも通信速度が高速で、確かにXiのエリア内であれば相当快適な速度で利用する事が出来る。
外出中も、3Gと比べて明らかに速度の違いが体感できるので、長らくXiエリアを使った後3Gに繋がると『あれ?なんか遅いな?』という感じ(^ ^;
快適な通信速度とは対照的に、エリア面ではまだまだだなぁ。と思うことが多い。
docomoのWebページで公開されているWebページ上では、徐々にエリア化がされているように見えるのだけれど、実際に使ってみると、新宿駅の地下街ではXiを掴む事が出来なかったりと、まだまだ『狭い』と感じている(^ ^;
Xi(クロッシィ)関東・甲信越エリアマップ(NTT docomo)
自分がよく利用するエリアでは、新宿の地下街がまだXiに対応していないし、吉祥寺も、街全体がまだXiエリア化されていなかったし、桜上水⇔新宿の京王線を利用しても、『基本はFOMAで繋がって、対応エリア内ではXiに切り替わる』という感じで、トータルではFOMAに繋がっている時間の方が長い感じ。
エリア面で言うと、先行しているUQ WiMAXの方が広いと感じているのだけれど、現時点でWiMAXがエリア化できていない東京都内の地下鉄駅や、地下街をエリア化できると、個人的には嬉しいのだけれど…(^ ^;
L-09CはモバイルWi-Fiルータとしては他社製品よりも一回り大きいサイズで、端末のカバーを外すと、2,700mAhのデカイバッテリーが収められているのだけれど、大容量バッテリから考えると、連続通信可能な時間は短く感じる。
L-09Cのスペック上の連続通信時間は、
連続通信時間(Xi):6時間
連続通信時間(FOMA):8時間
となっており、実際の使用感としてもこのぐらいのバッテリの持続時間。
FOMAで使えるモバイルWi-Fiルータとしては、連続通信時間自体は『BF-01B』と大差ないのだけれど、標準バッテリの容量が1,880mAhである事を考えると、2,700mAhのバッテリを使うL-09Cより、電源の利用効率は良い。
という計算になるし、BF-01Bの互換バッテリはAmazonで1,000円/1個以下で入手できることを考えると、バッテリの持続時間やバッテリ切れに対する対策は、BF-01Bの方が優秀であると言える(^ ^;
L-09CはXiとFOMAの両方に接続する事が可能。たとえXi非対応エリアであったとしても、自動的にFOMAに切替えて通信が継続されるので、結果的に『トータルでの通信可能エリア』自体は非常に広くなる。
例えば、地上 ⇒ 地下鉄 ⇒ 地上という経路の移動がある場合、WiMAXであれば今のところ地下鉄や地下街は圏外になるけれど、WiMAXのモバイルWi-Fiルータを使っている場合、少なくとも地下鉄での移動中には、別の3Gの回線を使うなどをしないと、通信をする事が出来ず、このためには接続するWi-Fiネットワークを変更するなど、端末側での操作が必要になる。
Wi-Fiに接続されている端末が少なければさほど手間ではないのだけれど、端末を複数台使うような使い方をしている場合、接続するWi-Fiのネットワーク変更は地味に面倒な作業(^ ^;
この点、L-09Cであれば端末側で自動的にXi⇔FOMAの接続切替を行ってくれるので、ユーザ側での接続切替設定などは不要で、結果的に『FOMAの広いエリアで利用可能で、Xiエリアならば通信も高速』という状態を得られる点は、現在のWiMAX対応のルータでは得られないメリット。
そんなわけで、現時点でのレビューを一言でまとめると
『Xiエリアで通信する事が出来れば、非常に速度は快適』
ではあるものの、エリア面で言うとXiよりもUQ WiMAXの方が広いし、バッテリ容量が大きい割には、連続通信時間自体も長くは無いので、感覚的には、
『FOMA網で広いエリアで安定して使える。運がよければXiエリア内で使える』
と言うような感じ(^ ^;
つまるところ、Xiのエリアがどれだけ広がるか?という点が、L-09Cを快適に利用する上では最も重要な課題と言えるんだけれど、現時点で普通に使う分には、エリア面でWiMAXのモバイルWi-Fiルータの方が便利かなぁ。という感じ(^ ^;
WiMAXの契約者数が100万を突破したけれど、Xiの契約者数は少し前に、契約者数が20万契約を突破した程度で、端末もデータ通信タイプの端末に限られているけれど、冬モデルからはスマートフォン/タブレットの投入が予定されているので、今後のエリア拡大に期待したいところ。
Xiが8万超の増加で累計20万契約を突破、ウィルコムは6カ月連続純増 – WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース)