Xiの提供開始から二年間を振り返ってみる

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2010年12月24日、国内初のLTE対応サービスとしてスタートしたドコモの『Xi』のサービスから二年間が経過したので振り返ってみる。

  1. 利用者の急増と、通信速度の低下
  2. まず最初に、サービス開始から1周年時点で書いたエントリから引用。

    『メリークロッシィ!』Xiサービス開始から1年を振り返ってみる | shimajiro@mobiler

    Xiの体感速度はモバイルサービスの中で最速
    WiMAXやイー・モバイルG4など、様々な高速モバイル通信サービスを利用しているけれど、その中でもXiの体感速度は、現在利用可能なモバイルデータ通信サービスの中で最速と実感している。

    1年前のエントリでは、WiMAXやイー・モバイルのG4(LTEではなく)を利用しており、それらと比較してもXiが快適。と書かれているけれど残念ながら現在は環境が大きく異なっている。

    それもそのはずで、このエントリを書いたのは2011年の12月でこの月の月末時点でのXiの契約数は、約100万契約に過ぎず、この頃はサービス開始から1年間で100万契約突破。という緩いペースで契約が増えていた。

    その後、Xi対応スマートフォンの発売を機に契約数が急激に増加しており、2012年の12月16日には800万契約を突破しているので、2012年12月末時点では恐らく850万契約前後だとすると、わずか1年間で約8.5倍に契約数が伸びており、Xi対応スマートフォンの発売後の1年で、急激にXiの契約数が増加した事が改めて理解出来る。

    この課程で、利用者が急増している都心ではXiの通信速度が急激に落ちてきており、都心での利用に関して言えばXiが高速。とは思えない(特に、以前に比べれば)のが正直なところで、ユーザ数の桁が違う/利用可能な周波数の問題などなどはあるけれど、単純なスピードという面ではauやSBMが提供しているLTEサービスよりも、かなり苦しくなっているように思う。

    一方で、11月からサービスが開始したXi下り最大100Mbpsエリアで利用した限りでは、実測で下り90Mbps以上の値を記録するようなポイントもあり、ネットワークが空いていれば、かなり快適に利用する事が可能であるのは間違いが無い。
    (そもそも、1年前は都内でもかなり快適に通信する事が出来ていたし…)

    都心での通信品質の改善については、Xiの10MHz対応基地局を年度末までに東京23区内で700箇所に増加する予定(9月末時点では僅かに22箇所)を発表しているので、都内ではXiの10MHz対応エリアが広がる事での改善に期待したいところ。

    一方で、地方都市のXi対応エリアでは、まだまだ5MHzエリアでも十分快適な速度が出る事も多いので『Xiの速度低下』は利用者が密集する都心など限られたエリアでの問題かなとも思う。

  3. 容量制限:7GB/月はモバイルなら十分な容量
  4. 2012年10月より開始された、Xiの7GB/月の通信容量の制限には未だにひっかかった事が無く、個人的にはモバイル回線での通信量としては十分な容量と思う。

    2012年の10月からは、通信可能な容量を3GB/月に抑えた、

    Xiパケ・ホーダイ ライト(音声向け)
    Xiデータプラン ライト(データ通信向け)

    も追加されており、音声端末については基本的にXiパケ・ホーダイ ライトでも問題が無い事が解っているので、10月より契約をXiパケ・ホーダイ ライトに変更して、3GB/月以内の利用に留まっている。(おおむね1.5GB/月ぐらいの通信量に収まっている)

    Xiパケ・ホーダイ ライト(3GB/月)と、Xiパケ・ホーダイ フラット(7GB/月)は月額料金の差が1,050円/月しか無く、データ通信量から考えるとXiパケ・ホーダイライトは割高に思えるので、通信量は1GB/月まで月額料金が2,000円/月などのパケット通信オプションが追加されれば、個人的にはモバイルでの通信量を減らす方向に大きくシフト出来ると思うのだけれど、今のところドコモは『通信量を抑えた分、料金を安くする』というプランの展開には、それほど積極的ではないように思える。
    ※どちらかと言えば、このあたりのサービスはMVNO各社の方が実現可能性が高そうなので、期待したいところ。

    7GB/月の容量制限を実施後に、容量上限に到達したユーザがどの程度の割合か。などは発表されていないけれど、身の回りでも7GB/月の上限を突破した。という使い方はあまり聞かないので、モバイル回線で動画を長時間閲覧したり、大容量のファイルを連続でダウンロードしたりする事が無ければ、通信量として制限にひっかる可能性はほぼ無いのでは。と思う。

  5. バッテリ消費の問題も徐々に改善
  6. Xi対応端末の大きな課題であった、バッテリ消費が大きいという問題も、端末が新しくなるに従って徐々に改善されている。

    ドコモでは、2012年の夏モデルでは2011年冬モデルと比べて、Xiの実使用時間で約45%の改善を行った。と発表している。

    スマートフォンの電池の持ち時間改善について | お客様サポート | NTTドコモ

    2012年夏モデルは、バッテリーの大容量化や省エネ化の実現により、実使用時間で2011年冬モデルと比較し、「Xi」(クロッシィ)で「約45%」の改善、FOMAでは「約25%」の改善となっており各機種30時間以上のご利用が可能です。

    消費電力の低下には、チップセットの省電力化、ソフトウェア側の改善による電力消費の低下など様々な要素があり、一概にどの要素が大きいか。というのは難しいけれど、Xi端末のバッテリの持ちは確実に改善されている事が、端末が新しくなる度に実感出来ている。

    特に、2012年冬モデルとして発売されているGALAXY Note 2は、バッテリ容量が3,100mAhと大容量化している事もあって『丸1日充電なしでも十分使える』レベルに到達しており、Xiスマートフォンの課題だった『バッテリ消費が激しい』という事を感じさせない端末になっている。

    GALAXY Note 2のバッテリ容量は、5.3インチ端末だからこそ可能な容量ではあるので、4インチ前後がメインの端末に同じ程度のバッテリ容量を求めるのは流石に厳しいけれど、最新端末であればバッテリ容量が2,000mAh前後でも、2011年冬モデルのXi端末と比べると、バッテリの減りは徐々に改善されつつある事が実感出来る。

  7. エリア展開は他社LTEサービスと比べて少々不満
  8. Xiはサービス開始から二年が経過しており、今年に入って開始されたauやSBMのLTEサービスと比べると1年半ぐらいの先行アドバンテージがあるけれど、対応エリアについては他社のLTEサービスと比べて、面的に広い。とはあまり感じておらず、面的なエリアの面ではもう少し急ピッチで拡大してくれると嬉しいところ。

    ただ、1年前が『23区内 + α』ぐらいのエリアだったのは、東京都内 + 近郊の市内&地方の主要都市へと、確実に拡大しているのは実感出来ているので、引き続きエリア拡大は頑張って欲しいなと。

と言うわけで、利用者数の急激な増加に伴い、都心では通信速度の低下を実感しつつあるけれど、端末も新しくなるにつれてパフォーマンスとバッテリの持ちの両方がバランスを保って改善されている(端末によりけりだけど)のが解るので、個人的な要望としては、都内での通信速度の改善を強く願っていてこの点については10Mhz対応基地局の増加による改善を楽しみに待っている(^ ^)