GWなどなどで海外に行く方が増えるタイミングなので、Amazonで買える海外用のWi-Fiルータ(SIMフリー)のまとめ。
5,000円以下で買えるモバイルWi-Fiルータ
海外で使えるSIMフリーのモバイルWi-Fiルータで最も安価な部類に入るのが、日本国内で『Pocket WiFi』という単語を広めた、イー・モバイルのD25HW。
D25HWはネットワークロックがかかっているため、周波数的には対応している2100MHz帯を利用するドコモやSoftBankのネットワークは国内では利用できないけれど、海外での利用については問題無く利用可能となっており、端末価格が非常に安いので『とりあえず最低限の通信手段を確保しておきたい』という方向け。
対応しているネットワークは3Gの1.7GHzおよび2100MHzのみとなっており、GSMやLTEには非対応とかなり割り切った仕様にはなっているけれど、3Gの2100MHzは国際バンドとして世界中で使われているので、3Gエリアであれば利用可能なエリアが広く、なんと言っても白ロム価格が安いのが嬉しいところ。
個人的にも初めて使ったモバイルWi-Fiルータであり、国内&海外でかなり利用機会が多かった思い入れのある端末。
イー・モバイル Pocket WiFi【D25HW】
イー・モバイル |
D25HWは標準バッテリでの連続通信時間が4時間程度と、最近のモバイルWi-Fiルータと比べると短くなっているけれど、別売りされている大容量バッテリも4,000円程度で購入可能となっているので、こちらもリーズナブルに入手可能。(この手の大容量バッテリは、通常10,000円程度の価格で売られることが多い)
D25HWで使える大容量バッテリは以下より。
Emobile E5830 HUAWEI Docomo HW-01C WIFI ルーター用超大容量バッテリー Deep Power D25HW 01XL 電池パック 4500mAh / 白カバー / 二年保証 / PL保険
DEEP POWER |
10,000円以下で買えるモバイルWi-Fiルータ
続いて、10,000円以下で買える製品の紹介。
まず一つめは、国内向けにも通常販売されているSIMフリーのモバイルWi-Fiルータ『AWR-100』
先述のD25HWと比べると、対応しているネットワークが3GだけでなくGSMにも対応しており、海外の2Gエリアでも利用可能な点と、国内ではドコモの3Gネットワークでの利用に最適化されており、海外だけでなく国内でも使いやすいのが特長。
製品自体はSIMフリーで販売されているため、海外での利用についても問題無く利用可能となっているけれど、ネットワークはドコモ向けに最適化されているので、国内ではドコモのMVNOの格安SIMで使い、海外では現地SIMを契約して利用する。というような使い方に向いている。
LTEに非対応、連続通信時間は4時間と短めになっているなどのネックはあるけれど、前述のD25HWと同じく、国内での入手が容易であり、なおかつSIMフリーのモバイルWi-Fiルータなのでそれなりに人気商品となっている模様。
Amazonでの販売ページは以下より。
AWR-100TW ホワイト 3G シムフリー WiFi ルーター SIM Free
セントレード |
海外向けの製品の中で、3Gおよび2Gに対応しており10,000円以下で購入可能なのが、HuaweiのE586。
基本性能はD25HW近いけれど、ネットワークは3GだけでなくGSMにも対応。
連続通信時間がカタログスペックで4.5時間となっており、あまり長く無い点には注意。
価格重視かつ3Gだけで問題無い。という方はD25HWを、GSMも使えた方が安心。という方はE586を選んだ方がベターかも。細かな違いとしては、D25HWがminiUSBであるのに対して、E586はmicroUSBが採用されているので、充電ケーブルをmicroUSBで統一したい。という方にはE586の方が嬉しい。
Huawei E586 モバイル WIFI ルーター下り最大21Mbps Mobile WiFi (SIM フリー 版) (Black)
Huawei |
LTE対応製品:SIMフリーだと20,000円前後
続いてLTE対応のモバイルWi-Fiルータ。
Amazonで購入し易いLTE対応のモバイルWi-Fiルータのうち、代表的な製品はHuaweiのE589とE5776で、この2つの製品は基本的なスペック(対応周波数など)は同一で、スペック的な違いは後継であるE5776がCategory 4に対応しているため下り最大150Mbps対応であるのに対して、E589はCategory 3までの対応となるため、通信速度が下り最大100Mbpsとなる点。
販売価格が共に20,000円を少し下回る金額となっており、大きな金額差がない状態となっているので個人的にはE5776の方がオススメ。
カタログスペックに大きな差が無いけれど、E5776の方がバッテリ持ちが良いように感じているのと、管理画面にアクセスした際にヘンな挙動が少ないのがE5776で、このあたりはE589から改善されているポイントなのかも。
こちらで紹介している両機種は、SMSの送受信にも対応しているため、海外のプリペイドSIMでデータ通信プランの加入をSMSの送信で行う場合(フィリピンのSMARTなど)でも、モバイルWi-Fiルータ単体でプラン加入ができる点はメリット。
E589の販売ページは以下より。
Huawei LTE E589 モバイル WIFI ルーター下り最大100Mbps Mobile WiFi (SIM フリー版) Black
売り上げランキング : 16414 by G-Tools |
E5776の販売ページは以下より。
Huawei E5776s-32 4G 150Mbps LTE モバイル WIFI ルーター
HUAWEI |
LTE対応のモバイルWi-Fiルータを選ぶ際に少々ややこしいのは、対応している周波数の問題で、LTEのネットワークは地域によってバラバラになっていることも多く、特に北米エリアでは北米以外と共通化されていない周波数帯でLTEサービスが提供されていることが多い。
そんなわけで、北米地域へ行く場合には『北米専用』のモバイルWi-Fiルータを用意するべき。
ということで、北米での利用に最適化されているモバイルWi-FiルータとしてSierra Wireless製のモバイルWi-Fiルータのご紹介まで。
※北米向けのルータは実際に使った経験は無いので、使い勝手などなどは不明。
AT&T Mobile Hotspot Elevate 4G Unlocked – NO CONTRACT – 並行輸入品
Sierra Wireless |
番外編:SIMフリースマートフォン
番外編として『SIMフリースマートフォンをモバイルWi-Fiルータ代わりに使う』という選択肢のご紹介。
SIMフリーのスマートフォンのテザリング機能を使ってモバイルWi-Fiルータ代わりにするメリットは、モバイルWi-Fiルータと比べると、通信状態などがディスプレイに表示されるためにわかりやすく、各種設定なども行い安い、またスマートフォン単体でもデータ通信が可能なため、モバイルWi-Fiルータとスマートフォンを別々に使うよりも使い勝手が良い。などの点がある。
反対にデメリットとしては、どうしても端末価格はモバイルWi-Fiルータよりも高めになるので、価格が最重要という方には向いていない。
その中でも比較的端末代が安く販売されている機種をご紹介。
1つ目はEMOBILEのPocket WiFi S(S31HW)で、こちらはベースモデルが同じ端末が日本通信からは『IDEOS』として販売されていた。
スマートフォンとは言え、端末スペックはかなり低めに抑えられているので、本体機能で利用するのは通話 + テザリング程度に留めることをオススメ。対応するネットワークは3G(2.1GHz帯/1.7GHz帯)のほか、2Gに対応しているため、海外でも利用可能なエリアは広い。
販売価格は6,000円前後と、SIMフリーで使えるスマートフォンとしては安価で入手可能なのが特長。
Pocket WiFi S31HWの販売ページは以下より。
EMOBILE(イーモバイル) Pocket Wi-Fi S31HW ブラック
EMOBILE |
『テザリングが可能なSIMフリーのスマートフォン』のくくりでややこしいのは、ドコモが販売するスマートフォンでSIMロック解除可能な製品(基本的には最近の端末はSIMロック解除が可能)で、ドコモの販売するスマートフォンを海外で利用時にテザリングが可能かどうかは、ドコモ端末として共通化されておらず、端末によってテザリング利用が可能/不可能がわかれている状況。
なので、ドコモのスマートフォンをSIMロック解除して海外でテザリング利用することを考えている場合、該当の機種が海外でテザリング利用可能かどうか、事前にチェックして行くことをオススメ。
海外滞在中に、モバイルデータ通信が使えると、現地情報をWeb検索したり、地図で経路検索したり、オンラインの翻訳サービスを使ったりと、現地滞在中の情報収集が飛躍的に便利になるので、ここで紹介しているSIMフリーのモバイルWi-Fiルータの利用以外にも、国際ローミングサービスやWi-Fiルータのレンタルサービスなどを利用して、ぜひとも『海外でもデータ通信が利用可能』という状況で海外旅行を楽しんでいただきたいなと(^ ^)