JAL、燃油サーチャージの基準を『円建て』に変更することで値下げ幅を縮小 – 2015年4月分より

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JALが4月1日以降発券分の燃油サーチャージ値下げを発表したのは、こちらのエントリにてお知らせの通り。

2015年4月1日以降の燃油サーチャージの算定にあたり、JALでは従来はドル建て区分していた燃油サーチャージの基準額を日本円基準に改定することを発表。これにより、2015年4月以降の燃油サーチャージは従来基準が適用された場合と比べて値下げ幅が抑えられている。

具体的には、基準値となる2014年12月 〜 2015年1月のシンガポールケロシンの市況価格2カ月平均は1バレルあたり71.02米ドルとなり、従来の基準であれば『ゾーンB』の燃油サーチャージが適用されるハズだったものが、基準を米ドルから日本円に変更したことにより、71.02米ドルが『8,441円』に換算され、新基準ではゾーンBより1ランク高い『ゾーンC』の燃油サーチャージが適用される。

■JALの燃油サーチャージ(新基準&旧基準)
JAL:燃油サーチャージの基準額を円建てに変更

JALのお知らせでは今回の変更を『為替変動に柔軟かつ公正で透明性のある対応』であると説明しているものの、円高のタイミングでは『ドル建て』の基準としていた上に、今回は従来基準であればより安いゾーンとなるハズだったタイミングであることを考えると、個人的には心象は悪い。

2015年02月06日 国際線「燃油特別付加運賃」の改定を申請 ~2015年度の適用条件を決定~

2015年度の適用条件表より、為替変動に柔軟かつ公正で透明性のある対応をするために、従来米ドル基準で区分していた適用Zoneを日本販売分については日本円基準に改定します。

国内の大手航空会社では、ANAが2015年4月1日以降の燃油サーチャージを発表しておらず、JALと同様に燃油サーチャージの基準を『日本円基準』とすることで、燃油サーチャージの値下がりを防ぐ可能性は十分に考えられる。

ちなみに、燃油サーチャージの値下がりを受けてLCCでは燃油サーチャージを不要とする流れもあり、具体的にはセブ・パシフィック航空やエアアジアグループが『燃油サーチャージ廃止』を行っている。
※とは言え、これがすなわち総支払額の値下げに直結するものではない。というのはこちらのエントリにて。

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