ドコモは、2015年5月1日以降に発売される機種のSIMロック解除について、一律で規定していた「端末購入から6カ月以内はSIMロック解除不可能」としていた条件を「前回のSIMロック解除から6カ月以上経過している場合は解除可能」に緩和することを発表。SIMロック解除条件の緩和は7月13日(月)より実施される。
ドコモのプレスリリースは以下より。
報道発表資料 : SIMロック解除の受付条件を一部変更 | お知らせ | NTTドコモ
■変更実施日
2015年7月13日(月)
携帯電話各社のSIMロック解除対応
項目 | ドコモ | KDDI | ソフトバンクモバイル |
---|---|---|---|
180日制限 | 端末購入から180日以内はロック解除不可。但し、前回のSIMロック解除から180日以上が経過している場合は即日SIMロック解除可能。 | 端末購入から180日以内はロック解除不可 | 端末購入から180日以内はロック解除不可 |
解約済機種 | 解約日から3カ月以内ならロック解除可能(契約者本人のみ) | 対応可能 | 解約日から90日以内ならロック解除可能(契約者本人のみ) |
持込機種 | 対応不可 | 対応可能 | 対応不可 |
手数料(Web) | 無料 | 無料 | 無料 |
手数料(店頭) | 3,000円 | 3,000円 | 3,000円 |
ドコモが発表した「180日ルールの緩和」(条件つき)は、過去にSIMロック解除を行ったことのある利用者がその後問題無く端末の割賦代金や月額料金の支払いを継続していることを条件としたもので、利用者がドコモにとって「信頼できる利用者かどうか」の判断基準として「前回のSIMロック解除から6カ月が経過していること」を基準にしている。
ただし、2015年5月1日以降に発売される機種を新規契約またはMNPで契約した場合は、端末購入から180日が経過しないとSIMロックが解除できない。という点は同一。この基準は「契約者単位」ではなく「SIMロックを解除したことがある契約回線かどうか」で判断される。
ドコモおよび各社が一律で設定していた「端末購入から180日以内はSIMロック解除不可」という条件は、総務省の定める「SIMロック解除に関するガイドライン」にて禁止されてはいないものの、ドコモの今回の変更はユーザからのニーズを汲み取りつつ、ドコモ側が危惧する「SIMロック解除された端末の海外転売」をある程度抑止できる落としどころと思う。
2015年4月30日迄に発売された機種と比べると、端末を購入した本人しかSIMロック解除の申込ができない(=白ロムを購入してSIMロックを解除することは不可)など、不便になってしまう部分も残っているとは言え、今回の制限緩和はSIMロックを解除して海外で端末を使いたい。という場合には嬉しい緩和で、KDDIおよびソフトバンクについても追従があると嬉しいところ。