ソフトバンクがワイモバイルブランドで販売中の「AQUOS CRYSTAL Y」が、2015年5月1日以降に発売される機種でありながらSIMロック解除に非対応となると、ITmediaが報じている。
ITmediaのニュース記事は以下より。
ふぉーんなハナシ:7月9日発売だけど「AQUOS CRYSTAL Y」がSIMロック解除に対応しない理由 – ITmedia Mobile
AQUOS CRYSTAL YのSIMロック解除非対応の理由に関しては、以下のように説明されている。
ソフトバンク広報部に確認したところ、「SIMロック解除には対応していない」とのこと(!)。その理由は「2014年12月にソフトバンクブランドで発売されたAQUOS CRYSTAL XをY!mobileとして取り扱うものであるため」だという。
総務省の「SIMロック解除に関するガイドライン」の改訂に伴って2015年5月1日以降に発売される機種は原則としてSIMロック解除に対応することが義務付けられ、ドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル(当時)の各社はSIMロック解除に関する方針を発表した。
関連エントリ:総務省、SIMロック解除の無償対応を義務付ける新ガイドラインを正式発表 – 2015年5月1日以降の発売機種に | shimajiro@mobiler
親会社であるソフトバンクモバイルがSIMロック解除に関する対応を発表したタイミングで、Y!mobileは “Y!mobile”の製品の対応は、対象製品発売時にお知らせする予定です。(プレスリリース)とされ、アナウンスが行われていなかった。
AQUOS CRYSTAL Yは2015年5月1日以降にワイモバイルブランドで発売される初めての機種となるけれど、残念ながらソフトバンクとしては「新機種」ではないという位置づけのため、SIMロック解除には非対応となるとのこと。
総務省の定める「SIMロック解除に関するガイドライン」では、SIMロック解除に対応しないことが認められるのは組込型端末など、特定の事業者の通信方式・周波数のみ対応しており、SIMロックの解除を行わなくても公正な競争や利用者の利便性を大きく損なうものではないと考えられる機種が想定されており、「ガイドライン改定前の機種を別ブランドで発売する」ことについては特に触れられていない。
ワイモバイルは、ソフトバンクグループ参加になる前はモバイルWi-Fiルータ(D25HW)やEMONSTERなどの機種をイチ早く「SIMフリー」仕様で端末を販売していたキャリアであり、新機種発表会でも「イー・モバイルの頃からSIMフリー路線だった」という旨のアピールをすることがあるだけに、今回のAQUOS CRYSTAL Yに関する対応は個人的に残念なところ。