ANAマイルで国際線ビジネスクラス4区間を「片道分」マイルと交換してみた

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ANAの提携航空会社特典航空券(スターアライアンス)で、国際線の4区間分を「片道ビジネス」の必要マイル数で発券、国際線の複数区間をビジネスクラスで搭乗してみた。

実際の搭乗ルートは以下。

■ANA提携航空会社特典航空券で予約した旅程
ANA提携航空会社特典航空券

上記旅程で必要マイル数は合計で33,000マイル。エコノミークラスなら往復22,000マイル、ビジネスクラスなら44,000マイルで、片道エコノミー、片道ビジネスのクラス混在のため(22,000 + 44,000) / 2 = 33,000マイルとなる。

旅程が複雑なのでカンタンに説明すると、上記の旅程では「上海発、目的地は札幌」の旅程になる。(出発地からの必要マイル数が最も多い都市が自動的に「目的地」として設定される)

■往路:上海 → 札幌(新千歳)
(1)上海 → 福岡
(2)福岡 → 大阪
(3)大阪 → 新千歳 ★24時間以上滞在

■復路:札幌(新千歳) → 上海
(4)新千歳 → 東京
(5)東京 → 香港 ★24時間以上滞在
(6)香港 → ソウル
(7)ソウル → 東京
(8)東京 → 上海

※太字が国際線ビジネスクラス、その他路線はエコノミークラス。

ANA提携航空会社特典航空券のルールは「目的地以外に24時間以上滞在可能な都市が1都市(合計で2都市)」となっているので、上記の旅程では目的地である札幌(新千歳)以外に、香港に24時間以上滞在することが可能。逆に言えば、それ以外の都市に関しては全て乗継の扱いなので滞在は24時間以内にする必要がある。
※ちなみに、ANAマイルと交換可能な特典航空券では、提携航空会社特典航空券(スターアライアンス)以外に、ANA海外特典航空券で海外発の旅程の場合も同様。このため、ANAマイルを使って複数都市に滞在したい場合は、提携航空会社特典航空券で発券するか、ANA国際線特典航空券を海外の都市発で発券することをオススメ。

途中降機(24時間を超える滞在)
日本発・海外発ともに途中降機は、目的地以外に往路・復路いずれか1回可能です。
乗り換え
日本国内で往路・復路各2回まで可能です。さらに、日本以外で往路・復路各2回まで可能です。

ご利用条件│提携航空会社特典航空券│マイルを使う│ANAマイレージクラブ

特典航空券における「滞在時間」は、ある都市(空港)に飛行機が着陸してから、次のフライトに搭乗するまでの時間(時刻表をベース)によって既定される。このため、便数が多い基幹路線に関しては比較的予定が組みやすい(便が多く、空席が多いこともあり)ため、上記のような「24時間以内の滞在で多くの都市を訪問する」旅程は、便数が多い大都市間のフライトを利用する方が旅程を組むのはカンタン。

少々ややこしい旅程を思いついた理由は、特典航空券の国際線エコノミークラスだと予約できる日程・便が少なくなっており、ビジネスクラスにしないと希望の日程・便が予約できない。というのがそもそもの理由で、それを元に「片道ビジネスクラス」(クラス混在)でどれだけ多くの都市を訪問できるか?を考えた結果として思いついた次第。
→なので、もしかしたら「片道」扱いでより多くの区間を国際線ビジネスクラスで搭乗することができるかもしれない。

当然、「片道ビジネスクラス」での予約になるので、エコノミークラスで単純往復するのと比べて必要マイル数は多くなるものの、あくまでも「片道」がビジネスクラスの扱いになるので、必要となるマイル数は片道ビジネス + 片道エコノミー。単純にビジネスクラスで往復するのと比べれば、より少ないマイル数で多くの国際線をビジネスクラスとして搭乗することができる。
※ただし、旅程が複雑になる分だけ必要となる日数が増えてしまう。という点はデメリット。

その他のデメリットしては、単純に「予約手続が複雑かつ時間がかかる」という点が挙げられる。ANAのWebサイトから予約する提携航空会社特典航空券は、区間毎に便・空席の確認がその都度行われる仕様となっているためか、ANA国内線以外のフライトについては、検索結果が表示されるまでに1区間あたり30秒以上の時間を要することも多く、旅程が複雑な場合は全体の旅程を検索・指定するだけで、それなりに時間を要する。

さらに、何らかの理由によって予約・発券することができない場合、ANAのWebサイト上でエラーとなる理由が詳細に表示されず、発券ができない(エラーになる)理由の詳細が表示されないため、「どうしてエラーになったのか」(どんな制限にひっかかったのか)を自ら考える必要があり、特典航空券の発券に関する各種ルールが理解できていないと、同じエラーを繰り返すだけになってしまい、時間を無駄にしてしまうリスクがある。
※この点については、どのルールに抵触したのかきっちりとエラー内容を表示して欲しいなと思う。

国際線の複数区間をビジネスクラスで予約することができるメリットで実感したのは、夜または深夜発発のフライトを利用する際に、航空会社のラウンジを利用することで多少なりとも休憩&食事ができる上に、ラウンジによってはシャワーが利用可能なラウンジもあるので、夜間のフライトとあわせて旅行中の宿泊代&時間を節約することができるのは、使い方次第ではメリットが大きいということ。
(ラウンジ利用に関してはビジネスクラスでなくても、航空会社の上級会員であれば利用可能となるので、厳密に言えばビジネスクラス限定のメリットではないけれど…)

■香港空港:シンガポール航空ラウンジ
香港空港:シンガポール航空ラウンジ

そんなわけで、ANAの提携航空会社特典航空券を活用すると、旅程次第では「片道ビジネスクラス」の扱いで国際線の複数路線に搭乗できる。ということが発見できたのは大きな収穫。

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