ANAと喧嘩別れ消滅から4年、国内線に復帰する「エアアジア・ジャパン」のこれまでを振り返る

エアアジア・ジャパンは、2017年10月29日より名古屋(中部)〜札幌(新千歳)に就航することを正式に発表。

エアアジア・ジャパンは2013年から約4年ぶりに日本市場へ再進出するので、2013年時点でANAホールディングスとの共同事業として展開していた「エアアジア・ジャパン」の消滅からこれまでの経緯を振り返り。

旧エアアジア・ジャパン:2012年8月に就航→2013年9月末に消滅、現在は「バニラエア」に

マレーシアの「エアアジア」と、ANAホールディングスの合弁事業としてスタートした(初代の)エアアジアは、2012年8月に就航を開始した。

■エアアジア・ジャパン(初代)
エアアジア・ジャパン(初代)

(初代)エアアジア・ジャパンが就航を開始した2012年は、日本における「LCC元年」と言うに相応しく、2012年3月にはPeachが、7月にジェットスター・ジャパン、8月にはエアアジア・ジャパンが相次いで就航した。

この3社の中で最も早く撤退を表明したのが、(初代)エアアジア・ジャパンで、翌2013年10月に運航を終了、ANAホールディングスとの合弁が解消となり、初代の「エアアジア・ジャパン」は、ブランドを「バニラエア」に変更して運航が続けられている。なお、合弁の解消に伴い、出資比率はANAホールディングスが100%となった。
■2013年12月には「バニラエア」で再スタート

2013年12月には「バニラエア」で再スタート

エアアジアのCEOであるトニー・フェルナンデス氏は、ANAホールディングスとの合弁解消後を振り返るコメントとして「ANAは悪いパートナー」であるとコメントしており、エアアジアとANAホールディングスによる事業は数々のトラブルを内部に抱えていたことが覗える。

エアアジアCEO「ANAは悪いパートナー」「世界一高コストエアライン」と語る! – トラベルメディア「Traicy(トライシー)」

フェルナンデス氏は、「ANAは悪いパートナー」「もう人生でプレミアムエアライン(フルサービスキャリア)と一緒に決して仕事はしない」「ANAは世界一高コストな航空会社、エアアジアは最も低コスト。」と語っています。

新生「エアアジア・ジャパン」、設立から3年でようやく就航

初代のエアアジア・ジャパンが「バニラエア」に生まれ変わった一方、エアアジアは日本国内への参入を目的とし、新生「エアアジア・ジャパン」を設立。2014年7月に設立発表の記者会見を開催した。

新生「エアアジア・ジャパン」は、楽天、ノエビアホールディングス、アルペンなどが主要株主となり、名古屋(中部)空港を拠点として運航する方針であることが発表された。

その後、2015年10月には国土交通省より航空運送事業の許可を取得。この認可を受けたことで、2016年春以降に名古屋(中部)空港を拠点として、札幌・仙台・台北へ就航予定であることをプレスリリースにて発表していた。

■2016年春に国内線・国際線を開設予定だった
2016年春に国内線・国際線を開設予定だった

2016年春に予定されていた就航は、これまでに通算3回ほど延期された。最後の延期となった2017年1月の延期では就航予定日が未定となり、その後、代表取締役であった氏井手隆司氏が辞任するなどの動きがあった。個人的には「このまま飛ばずに終了するかも。」という思いもあり、正直に言うとエアアジア・ジャパンの存在はほぼ忘れかけていた。

「銀聯カード」の決済手数料が異常に安い理由は?インバウンド狙いか?

エアアジアが発表した各種手数料の内容を見てみると、クレジットカードの支払手数料や、座席指定料などは大きく差が無い(他社より若干安め)となっている。他社と明らかに違うのは「銀聯カード」の決済手数料が1予約あたり150円と超激安に設定されていること。

エアアジアの支払手数料は以下。

■支払手数料
クレジットカード決済:400円(1人1区間あたり)
支払手数料(コンビニ決済):500円(1人1区間あたり)
支払手数料(銀聯決済):150円(1予約あたり)

通常、LCCの支払手数料は1人1区間あたりで設定されていることが多いなか、銀聯決済(銀聯カード)では1予約あたり150円のみのため、例えば1つの予約で複数人の予約をまとめて行うケースでは、銀聯カードによる決済が非常に割安になる。

例えば、友人や家族などの航空券をまとめて4人分往復購入するケースを想定すると、クレジットカード払いでは400円×4人分×2(往復分) = 3,200円が支払手数料として発生するのに対して、銀聯カードにて同一予約で航空券を購入すれば、手数料は150円に節約できる。

端的に言うと「銀聯カードで決済をすると、手数料が非常に安い」ということになるけれど、残念ながら日本在住者で銀聯カードを所有している日本人はそう多く無いので、どちらかと言えばインバウンド(訪日外国人向け)の手数料設定と言える。

エアアジアのWebサイトは以下にて。
エアアジア|LCC|格安航空券