関空を本拠地とするLCC、Peach(ピーチ)は、2017年11月15日より支払手数料を値上げする。クレジットカード払いの場合は、1区間一人あたり440円→540円に。
■Peach
Peachの支払手数料は以下にて。
各種料金・手数料 | Peach Aviation
■支払手数料(1人1区間)
クレジットカード:440円→540円
銀聯/Alipay:440円→540円
コンビニ・ATM・インターネットバンキング:550円→650円
※2017年11月15日購入分より。
Peachの支払手数料は、2016年3月に値上げ(関連エントリ)されて以来、1年7カ月ぶりの値上げ。
LCCの支払手数料は一貫して値上がりを続けており、2014年4月1日時点では200円〜300円程度だった支払手数料が、2017年11月には500円〜600円前後まで値上がりしている。
●LCC各社の支払手数料の値上がり
航空会社 | 支払手数料(1区間) | ||
---|---|---|---|
2017年11月15日 | 2016年12月31日 | 2014年4月1日 | |
ジェットスター | 500円 | 500円 | 300円 |
Peach | 540円 | 440円 | 330円 |
バニラエア | 600円 | 600円 | 200円 |
春秋航空 | 550円 | 430円 | 300円 |
※日本国内線航空券を購入時、1区間1人あたり
セール開催時の広告料金としては運賃に含まれることが無い支払手数料の値上げは、乗客が気付きにくい形での負担が増加となっており、実際には本来的な意味での「支払手数料」として設定されているというよりも、「隠れた運賃」のような形で設定されているような印象。
国土交通省の発表している「特定本邦航空運送事業者に係る情報」(PDF)による、輸送人員あたりの旅客収入(=客単価)は以下。
●輸送人員あたり旅客収入
Peach:7,400円
ジェットスター:8,100円
バニラエア:7,700円
春秋航空日本:6,100円
※2016年度実績。
国土交通省の「特定本邦航空運送事業者に係る情報」の輸送人員あたりの旅客収入に支払手数料を含めるのかは不明。旅客収入に占める支払手数料の割合は、6%〜7%の計算となる。
値上がりを続けているLCCの支払手数料は、
・手数料に対する対価がわかりにくい(にも関わらず値上がり続けている)
・航空券を購入後に、キャンセルしても返金されることがない
・セール価格などなどに含まれないため、実際の支払金額が割高に感じる
という点であまり良い状態とは思えていないので、どうにか改善して欲しいなと。